shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

鈴ヶ岳を目指したが、鍬柄山で撤退

2025-03-09 08:09:13 | 山行・旅行
3月8日、早朝に自宅を出発して、赤城山へ向かった。この日目指したのは鈴ヶ岳(標高1564m)で、この山は赤城山の寄生火山と言われている。
寄生火山について少し説明すると、火山の中央火口の外にある山型の火山堆積物で、富士山における宝永山、浅間火山における小浅間山などがそれに当たる。

鈴ヶ岳にはこれまで何度も登っていて、積雪期に登頂したこともある。この日は積雪を考慮して、時間に余裕を持った登山計画を立てた。


9時36分登山開始。
スタート直後から雪が深かった。先行者が1名いて、チェーンスパイクを着けていた。私はアイゼンをザックの中に、ワカンをザックの外に持ち、まずはつぼ足で登った。
鍬柄山の手前に2ヶ所急登があるが、そこまでは緩やかな登りなので、つぼ足で問題ないとの判断だった。


雪が深くしかも湿っていて重かった。トレースを外すと、ほぼ間違いなくごぼった(潜った)。積雪は80cmほどあり、ごぼると抜けるのに苦労した。
ペースが上がらず、計画より遅れるのは必至だったが、途中撤退を当初から視野に入れていたので焦る必要はなかった。

コースは白樺牧場の端に沿って、赤城山の外輪山を登っていく。周囲は針広混交林だが、圧倒的に落葉広葉樹が多い。
小鳥の鳴き声を何度も聞いた。シジュウカラは分かったが、他の鳥は分からなかった。
この日は望遠レンズを用意しておらず、鳥を撮るのはもっけから頭になかったが、すぐ近くの樹に何やら止まったので見るとウソのようだった。ずんぐりとした体つきで、そのうちの1羽の喉が紅色だった。4羽いた。


鍬柄山(標高1562m)には10時56分に着いた。もともと10時出発で11時に着く計画だったので、20分余計に時間がかかっていた。
この山の頂からの景色はいつ観ても絶景だ。左に順から谷川連峰~上州武尊~尾瀬の至仏山・燧ヶ岳~日光連山が見えた。赤城山の主峰・黒檜山(標高1828m)の左に延びる稜線にかかるように皇海山が見えていた。一方西側に目尾向けると、榛名山は霞んでいたし、浅間山は雲に隠れていた。


鍬柄山の山頂の標識は雪に埋もれていた。ピッケルで雪を掘ってみたが、分からなかった。
先行者は鍬柄山で引返していた。私はどうするかを迷いつつ、先ずは腹ごしらえをすることにした。雪を削って椅子を作り、マットを敷いて座った。
昼食は定番のカレーヌードルで、食後にアミノバイタルをドーピングした。

さてどうするか判断を下す必要がある。アイゼンを装着し馬の背の様子を観に行った。途中までトレースがあった。慎重に後ろ向きになり、ピッケルを深く刺して降りてみた。トレースが消えた先で雪が割れていた。撤退を判断した(写真左上に写っているのが鈴ヶ岳)。


撤退を決めたので時間に十分な余裕ができた。帰りはのんびりと下った。
ウサギの足跡を見かけた。赤城山にはニホンウサギが生息している。一度見かけたように思うが、記憶が定かではない。


この木の芽は何だろう? モクレン科のようだ。コブシだろうか、あるいはタムシバかもしれない。


大きなダケカンバがあった。幹を背にしてセルフタイマーで自撮りした。カバとバカ。
この辺りのダケカンバは、空に向かって真っ直ぐに伸びている。積雪が少ない証拠だろう。


途中姥子山の山頂でコーヒーを飲んだ。鉄の杭に「姥子山1510m」と記したガムテープが貼り付けてあった。それがなかったら山頂とは分からなかっただろう。
出発地の新坂峠には、13時26分に到着した。

タイム:3時間49分(うち休憩57分)、距離2.8km、標高差200m、平均ペースの30~50%(ゆっくり)
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宝篋山リハビリハイキング

2025-02-27 05:30:20 | 山行・旅行
2月26日、リハビリのため宝篋山(標高461m)を歩いて来た。


スタート直後に撮った宝篋山の全景。


撮るような花もなく、鳥の姿もまばらで、ゆっくりながらひたすら歩いて来た。
山頂の標識と、山頂から見た筑波山。筑波山の方が草花は多いように思う。
 

今回は宝篋城趾にも足を運んだ。ちなみに宝篋城は、南北朝時代に鎌倉府執事として関東に下向した高師冬が、南朝方の小田氏を攻めるために布陣した城とのことだ。
今は空堀や土塁に当時の面影が残るだけのようである。
 

山頂は混んでいたので、コースの分岐点にあるベンチで昼食(カレーヌードル)を食べた。


この日、唯一撮った花がヤブツバキ。まだ蕾が多かった。


山から下りてきてウグイスの初鳴きを聞いた。また畑近くでホオジロ2羽を、藪の中でコジュケイ1羽を観た。

タイム:2時間47分(うち休憩21分)、距離:6.5km、累積標高差:497m、平均ペースの130~150%で歩行。
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三毳山リハビリハイキング

2025-02-24 22:23:01 | 山行・旅行
万葉集にも詠まれている、栃木県の三毳山(みかもやま)を歩いて来た。


10時40分、道の駅みかも近くの、みかも山公園南駐車場に車を駐めてハイキング開始。標高229mの低山だが、三毳神社(標高187m)までは急登が続く。鳥居の手前でザックを下ろし上着を脱いだ。
 

三毳神社まで登ると後は緩やかな道だ。神社に参拝して中山へ向かった。
 

途中のパラグライダー離陸場から筑波山が望めた。11時22分に中山(標高210m)に到着した。
 

中山から休憩所(標高128m)まで下って、道の駅で買ってきたお弁当を食べた。続いて三毳山最高点の青竜ヶ岳(標高229m)へ向かった。
一旦標高121mまで下り、そこから登りとなる。青竜ヶ岳には12時21分に着いた。
山頂から浅間山、赤城山、日光男体山などの山々が望めた。山頂で休んでいたら1羽のメジロが近くに来てくれた。


山頂から東駐車場を目指して下山し、野草の園でセツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草)とフクジュソウ(キンポウゲ科のフクジュソウ属の多年草)を観てきた。








東駐車場から南駐車場まで、フラワートレインに乗りたかったが、リハビリなので歩いた。途中フラワートレインと幾度かすれ違った。
 

歩いたお陰様で腰の調子がずいぶんよくなったように思えた。
タイム:3時間16分、距離5.6km、累積標高差402m、平均ペースの110~130%で歩行。

撮影:2025/02/24

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白根三山~中央アルプス~乗鞍岳~御嶽山~白山を上空から楽しんだ

2025-02-22 15:18:50 | 山行・旅行
2月中旬小松へ出かけた。
利用した便はJAL185で、9:30に定刻通り羽田空港18番ゲートを離れた(FlightAwareの記録では9:29となっている)。


9:44に離陸。東京湾上空で左旋回し高度を上げていった。眼下にスカイツリーが見えた。


離陸直後から遠くに富士山が見えていた。
9:57ごろ「富士山がきれいに見えています」との機内アナウンスがあった(9:55と10:00に撮影)
 

同じころ、前方に南アルプスが見ていた。
白根三山(右から北岳、間ノ岳、農鳥岳)をアップで撮影した(10:01に撮影)。


続いて中央アルプスが見えてきた(10:04に撮影)。残念ながら山座は同定できない。


10:04眼下に雪を被った山が見えた。フライトルートマップと照らすと八ヶ岳の一部と思われた。天狗岳周辺かもしれない。


続いてすぐに諏訪湖の上空にさしかかった(10:07に撮影)。
 

諏訪湖を過ぎて数分後に乗鞍岳が見えてきた。近づくと峰々に見覚えがあった(10:11撮影)。


乗鞍岳の向こうに御嶽山が見えていた(10時12分撮影)。


(参考)御嶽山は2023年に撮った写真の方がきれいだった。


10:14高山市上空(市場が見えている)を通過した。


続いて10:15飛騨市古河町黒内上空を過ぎると、機体が右旋回した。


10:15ごろから白山が見えてきていた。この時期としては珍しく、全山がよく見えていた(10:17撮影)。


その後大きく左旋回して高度を下げていき、砺波平野と思われる散居村の風景がきれいに見えていた。


10:28定刻より若干遅れて小松空港に到着した。
最後にFlightAwareの記録をもとに、手書きでGoogle Mapに軌跡を書き込んでみた。
天気が良ければこの時期のフライトは山好きにはたまらない。帰路は残念ながら山は見えなかった。


撮影:2025/02/16
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黒斑山・蛇骨岳、雪上ハイキング

2025-01-15 05:30:40 | 山行・旅行
1月13日、長野・群馬の県境にある車坂峠(標高1973m)から入山し、黒斑山(同2404m)、蛇骨岳(同2366m)を4時間ほどかけて歩いてきた。
(地図をクリックすると大きくなります。)


これまで黒斑山には4回、蛇骨岳には1回、いずれも積雪期に登っていて、今回は自宅から日帰り可能な山として選んだ。
この日の天気予報では、朝夕が晴れで、正午頃が曇りとなっていた。道中、関越自動車道から浅間山がきれいに見えていて、期待が大きく膨らんだ。

さて、黒斑山は初心者でも登りやすい雪山として、雑誌などで度々紹介されている。また蛇骨岳は巳年の干支と絡んで、今年は人気が出ている。そのためハイカーの数は多いと予想していたが、その予想が当たり、私が到着した8時には駐車場がほぼ満車となっていた。何とか空いていた所を探してクルマを駐めた。

8時18分、車坂峠から登山開始。今回は最初からアイゼンを着けて歩いた。


標高を上げていくと左手に黒斑山が見えてきた。


この日は曇っていて写真は白黒画像のようなものがほとんどとなった。その中でたまに陽が差した時間ではカラーらしい写真が撮れた。正面に黒斑山が見えていた。


9時40分、標高2294mの槍ヶ鞘(やりがさや)に着いた時は、上空が雲に被われ浅間山は下半分が見えていた。この後晴れることを期待して先へ進んだ。


槍ヶ鞘からトーミの頭へ向かう登りは一番の急坂だが、短いのでいっきに登れる。汗をかかないようにゆっくり登った。


9時52分、標高2320mのトーミの頭に到着した。短い間に浅間山はまったく見えなくなっていた。


トーミの頭から黒斑山の頂がぼんやりと見えていた。


黒斑山を目指して登っていく。夏道を離れて浅間山に対峙した崖の上の道を歩いたが、まったく浅間山は見えなかった。
10時10分、黒斑山に着いた。小雪が降り始めていた。何も見えなかった。


(参考:これまでに黒斑山で撮影した浅間山の写真)
2020/02/01:


2019/12/21:


2018/01/19:


黒斑山の先の森の中でザックを下ろし、菓子パンとパウチの飲料で昼食を摂った。それほど寒くなくて良かったが、暖かい飲料を持参できなかったのは失敗だった。
天気回復の兆しはなかったものの、この後晴れるかもしれないと微かな期待を胸に、蛇骨岳へ向かった。
10時40分、蛇骨岳に到着した。辺り一面が真っ白だった。


蛇骨岳ではほとんど休憩をとらず、黒斑山へ引返した。
途中で一時青空が覗き、陽が差してきた。黒斑山の稜線が見えていた。


しかし浅間山が顔を出してくれることはなかった。
黒斑山の山頂を過ぎて、噴火監視カメラが設置されている近くで休憩した。10分あまりいたが浅間山が見える気配はなかった。
帰路は中道を通って、12時26分に車坂峠に戻った。
千葉への帰り道、遠くに富士山がきれいに見えていた。浅間山はどうかと振り返ると、半分ほどが見えていた。

(参考)
浅間山の成り立ちと噴火の歴史についてまとめてみた。浅間山北麓ビジターセンターの資料を基に要約すると、次のようになる。
①およそ10万年前に、標高2800mほどの成層火山(黒斑火山)ができた。
②およそ2万4千年前に、黒斑火山が大爆発し、山頂の東半分が山体崩落した。西半分は外輪山として残った(最高峰が黒斑山)。
③およそ2万年前に、新しい噴火とともに平たい山の仏岩火山が誕生した。溶岩円頂丘(溶岩ドーム)である小浅間山・離山(はなれやま)も、この頃に誕生した。
④およそ1万3千年前に、再び大噴火が起こり、大量の軽石と火山灰が噴出し、大規模な火砕流も発生して、浅間高原の広い大地が作られた。
⑤およそ1万年前から、前掛火山が成長を始めた。
⑥天仁元年(1108年)に大噴火し、追分火砕流、上の舞台溶岩流が流れた。山頂が陥没し、内側外輪山ができた(最高峰が前掛山)。
⑦天明3年(1783年)に大噴火し、吾妻火砕流、鎌原土石なだれ、鬼押出し溶岩流などにより、大きな災害となった。前掛火山の内側に中央火口丘ができた(釜山)。
なお現在、浅間山にはレベル2の火口周辺警報が出され、火口から概ね2kmの範囲へは立入は禁止となっている。そのため釜山や前掛山には登ることができず、到達可能な最高地点は黒斑山の2404mとなっている。
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年始めの山行は赤城山へ

2025-01-05 05:30:04 | 山行・旅行
元旦に前橋市から電車で来てくれた孫たちを、3日にクルマで送り届けた。
その後、市内にある赤城山(黒檜山、標高1828m)へ出かけてきた。このところ毎年1月か2月に登っている。

10時30分に黒檜山登山口駐車場にクルマを駐め、装備を調えて3分後に歩き出した。
いつも通り登山口でアイゼンを装着し、10時52分に急登に取りかかった。


途中2度ほど休憩して、12時8分に頂上の尾根に着いた。今回は駒ヶ岳へは回らないので、黒檜大神にお詣りしてから山頂に向かった。




その後絶景ポイントへ向かい、風を避けられる所を探して昼食を摂った。
この日の昼食はカップラーメン。冬の山行には暖かい食事が嬉しい。

その後、谷川岳~尾瀬~日光方面を眺めたが、上空に雲がかかっていて期待した写真にはならなかった。




冬の晴れ間を狙って、あらためて出かけたみたい。
 



合計時間 3時間15分、休憩 50分、歩いた距離 3.4km、のぼり/下り 489/488m

撮影:2025/01/03


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今年最後の山行と、今年のまとめ

2024-12-29 05:30:03 | 山行・旅行
12月28日、今年最後の山行に、筑波山をゆっくりと歩いて来た。
自宅を8時に出発。筑波山神社近くの民間の駐車場にクルマを預けて、10時3分にハイキング開始。
先ずは筑波山神社にお詣りしてから歩き出した。神社はお正月の準備が着々と進んでいる様子だった。
 

この一年の間に筑波山を歩くのは4回目だが、これまではいずれも薬王院からスタートしていて、いわゆる表口の筑波山神社を起点としての入山は初めてだった。
表口を避けていた理由は、駐車場が有料なことと人が多いことで、それは年末のこの時期でも変わらなかった。
歩いたコースは地図に記した歩跡の通りである(地図をクリックすすると大きくなります)。


神社から東側に進み、白雲橋(しらくもばし)コースに入る。
 

筑波山の登山道はいずれも歩き出しが緩やかで、徐々に急登となっていく。白雲橋コースも最初は緩やかな階段が続く。
徐々に勾配が急になり、暑くなってきたのでフリースを脱いだ。筑波山神社から1時間で、弁慶茶屋跡の休憩所(BENKEI HUT)に着いた。ここで15分あまり休憩した。
ちなみにhut(ハット)は英語で山小屋を表し、ドイツ語ではHütte(ヒュッテ)になる。
 

BENKEI HUTを出た後、一連の奇岩が並ぶコースを進んだが、途中から渋滞となり、女体山に着いたのは11時50分となった。
 

女体山山頂から霞ヶ浦方面がよく見えていた。


女体山の山頂も混雑していたが、女体山御本殿にはスムーズにお詣りできた。


渋滞でペースが落ちたこともあり、寒くなってきたのでフリースを着た。そして、御幸ヶ原の茶屋で温かいうどんを食べた。


御幸ヶ原から北に目を向けたが、日光の山々は雲に隠れて見えなかった。


続いて男体山へ向かった。男体山の山頂は空いていて、男体山御本殿の参拝も待つ必要がなかった。


期待していた浅間山や秩父方面の展望はなかった。富士山も見えなかった。一方、都内のスカイツリーや高層ビル群はうっすらと見えていた。残念ながら写真では分からない。


下山は御幸ヶ原コースを下った。途中にあるスギの巨木を写真に撮った。残念ながら私の写真では大きさが伝わらないように思う。
左に見える二股のスギは幹回りが8~9メートルある。


高さは30メートル以上ある。


右のスギは二股のスギほど太くないが、それでも十分に大きい。横を通るハイカーと比べると太さが分かると思う。


13時54分にケーブルカーの宮脇駅を通り、クルマを預けておいた駐車場には14時に到着した。
無事に楽しく歩けたことに感謝したい。


最後に今年を振り返ってみたい。
山は山行回数が20回と少なかったが、念願の表大雪ソロテント泊縦走(旭岳~トムラウシ山)が実現できた。また白山の中宮道を踏破できたのもよかった。
秋には久しぶりに北アルプスに入り、薬師岳に登れた。やはり3000mに迫る山の魅力は大きい。来年も北アルプスに出かけようと思う。

テニスは昨年より135ゲーム多い1246ゲームを戦って、勝率は0.53だった。来年はゲーム数を減らし、質の高いテニスをしたいと思う。

ブログの投稿数は、おそらく昨年より減ったものの、植物クロスワードの継続や白山花紀行を更新できたのがよかったと思う。
多くの読者の皆さまから”いいね”や”応援”をいただき、支えていただいたことに心から感謝したい。

どうぞ皆さま、よいお年をお迎え下さいませ。
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浅間大社例祭と、身延山参り

2024-11-07 21:26:24 | 山行・旅行
11月2日から5日までの日程で、静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社と、山梨県身延町にある身延山久遠寺を訪ねてきた。

浅間大社はちょうど「例祭」の時期で、訪ねた3日は「宮参り」が行われる日に当たった。
例祭は、富士山の湧水で生活し、また農業・産業を営む岳麓一帯の人々が、稔りの秋に浅間大神に感謝の誠をささげる祭である。古来4月・11月の申の日に行ってきた大祭のひとつとのことだが、今は11月3日から5日に行われている。
宮参りというのは、催事の前に浅間大社に参り、無事を祈念するもので、祭典実施の20区が本殿前でお囃子を奉納する。宮参りが終わると、各区にて山車や屋台を曳き回して例祭を祝う。宮参りの行列に混じって、参拝してきた。








宮参りの最中であったが、浅間大社の境内を出て、静岡県富士山世界遺産センターを見学してきた。




このセンターの目玉は、らせんスロープでの富士山疑似登山体験と、展望ホールから眺める富士山の雄姿である。5階建ての建物をスロープで登っていくと、まるで富士山を登っているかのように周囲の景色(映像)が変わっていく。そして展望ホールまでたどり着くと、そこから富士山の雄姿が眺められるというわけだ。
江戸時代に流行った富士塚の現代版のように思えた。

さて、展望ホールからの眺めだが、残念ながら富士山は雲に隠れていた。


富士山の西にある山々(最高峰は毛無山か?)は、よく見えていた。天気は西から変わるので、この後晴れていく予感があった。


20分ほど粘ったが、雲が取れることはなく、次の予定もあるのでセンターを出た。
センターを出ると富士山にかかっていた雲が取れ始めていた。下山後に晴れるのは、山ではよくあることだ。


再び世界遺産センターに入るのも何なので、近くにあるイオンの屋上から富士山を眺めた。


望遠レンズでも撮ってみた。山頂にある建物が見えたが、冠雪は無いようだった。


一方街中では、浅間大社を出た各区の山車や屋台が、市中を進んでいた。




富士宮市内で昼食を摂り、朝霧高原から本栖湖を通り、身延町にある下部温泉へ向かった。
朝霧高原から富士山がよく見えていた。


望遠レンズでも撮った。富士山の山肌が極めて荒々しいことがよく分かる。




本栖湖からの富士山もきれいだった。


この日は15時に下部温泉に到着した。
翌4日は身延山久遠寺を訪ねた。身延山久遠寺には先祖の霊が祀られており、お参りしてきた。

(身延山久遠寺 三門)本堂の正面に立つこの門は三解脱を経て涅槃に至る意味合いから「三門」と呼ばれる。


(身延山久遠寺 男坂 )三門から本堂に至る坂が男坂だ。高低差が104mあるらしい。287段ある石段を急いで登れば5分ほどで行けるが、通常は20~25分かかるようだ。信徒は南無妙法蓮華経を唱えながら登る。




(身延山久遠寺 五重塔)


(身延山久遠寺 本殿)


(身延山久遠寺 拝殿)


(身延山久遠寺 拝殿から仏殿へ続く小径と池の鯉)


 

この日は再び下部温泉に泊まり、翌日長野を経由して帰宅した。
中央自動車道の八ヶ岳PAから、甲斐駒ヶ岳が見えていた。


撮影:2024/11/03、2024/11/04、2024/11/05
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赤城山の荒山で紅葉探し

2024-10-21 16:22:45 | 山行・旅行
紅葉した樹木の写真を撮るために、赤城山の荒山を歩いてきた。
赤城山はツツジが有名だが、カエデの種類も多い(注1)。この時期は紅葉を求めて、大沼や小沼の周辺にハイカーが集う。混雑は嫌いなので、比較的空いている荒山に行き先を決めた。
注1)群馬県による学術調査によると、荒山付近で観られるムクロジ科の樹木には、オオモミジ、ホソエカエデ、カジカエデ、ウラゲエンコウカエデ、エンコウカエデ、イトマキイタヤ、ウリハダカエデ、オオイタヤメイゲツ、ミネカエデ、アサノハカエデ、コミネカエデの11種がある。(10/22 アサノハカエデ、コミネカエデを追加)


出かけたのは10月20日で、道路が混む前にと思い、7時に前橋市内を出発した。
県道4号(通称赤城道路)の標高1000m地点にある姫百合駐車場に車を駐めて、7時40分ハイキングスタート。気温は9℃で、前日とは一転してずいぶん秋らしくなった。


前夜に前線が通過し強い風が吹いたため、たくさんの木の葉や小枝が落ちていた。色付いた葉のうち形が良いものを選んで写真を撮っていく。

↑①カジカエデ(別名オニモミジ、梶楓、Acer diabolicum、ムクロジ科カエデ属の落葉高木)のようだ。

 
↑②、③風で運ばれて落ちていた葉は、残念ながらほとんど名前が分からない。

 
↑④、⑤この辺りはスギの植林なので、どこか別の場所から運ばれてきたのだろう。

 
↑スギ林のあとにカラマツ林が続く。晴れているが日陰なので薄暗く寒い。手袋を着用した。


↑⑥特徴のある葉だが名前は不詳。風で運ばれたものだと思う。
 

↑⑦ヤマブドウかもしれないが自信がない。風で運ばれたものだと思う。

いつからこんな名が付いたのだろう。ふれあいの十字路を通過。ここからは広葉樹の森に入っていく。



↑⑧この大きな葉はホオノキ(朴の木、朴木、朴、 Magnolia obovata、モクレン科モクレン属の落葉高木)のように思う。

 
↑大きなドングリがたくさん落ちていた。ミズナラのドングリのように思う。


↑⑩前夜の風で落ちた小枝だ。鋸歯が粗く葉柄が短いのでミズナラ(水楢、Quercus crispula、ブナ科コナラ属の落葉高木)のようだ。


↑⑪近くに落ちていた大きな葉。名前不詳。


↑⑫こちらも名前不詳。


↑⑬最初の方に観た②、④に似ている。

 
↑⑭、⑮ミズナラのようだ。


↑⑯名前不詳。


↑前夜の風のせいもあるが、たくさんの葉が登山道に落ちていた。

 
↑登山道の一面にはドングリが散らばっていた。ミズナラのドングリのように思えた。




↑⑰オオイタヤメイゲツ(大板屋名月、 Acer shirasawanum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。


↑⑱オオモミジ(別名ヒロハカエデ、大紅葉、Acer amoenum var. amoenum、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木または落葉高木)のように思う。

 
↑⑲、⑳ミズナラの落ち葉と葉が付いた小枝。


↑広葉樹の森の中を歩いて行く。ミズナラが多いがブナも混じっていた。サワシバの果穂らしきものも落ちていた。


↑ミズナラの幹。


↑樹木名不詳(サワシバまたはクマシデかもしれない)。


↑㉑オオイタヤメイゲツのようだ。


↑カエデの仲間などが混じった樹木の紅葉(樹木名不詳)。


↑ヤマブドウの紅葉。


↑㉒ヤマブドウの葉。


↑㉓ウリハダカエデ(瓜肌楓・瓜膚楓、Acer rufinerve、ムクロジ科カエデ属の落葉小高木ないし落葉高木)だと思う。


↑8時44分、展望台を通過。止まっている時間が長いので、実にゆっくりしたペースになった。


↑㉔樹木名不詳。


↑㉕オオモミジのように思う。


↑㉖こちらもオオモミジのように思う。


↑荒山の中腹から色付いた鍋割山と前橋市街、遠くに榛名山、妙義山が望めた。この日は鍋割山もハイカーで賑わっていたようだ。


↑㉗オオイタヤメイゲツのように思う。


↑㉘ウリハダカエデのようだ。


↑㉙オオモミジのように思う。


↑紅葉する樹木(その1)。


↑紅葉する樹木(その2)。


↑ヒロハヘビノボラズ(広葉蛇上らず、Berberis amurensis 、メギ科メギ属の落葉低木)の果実のようだ。


↑紅葉する樹木(その3)。


↑9時26分、荒山山頂(標高1572m)に到着。


↑㉚残念ながら名前が分からない。


↑紅葉する樹木(その4)。


↑荒山の中腹から地蔵岳(別名アンテナ山、標高1674m)、その右奥に黒檜山(同1828m)、さらに右に駒ヶ岳(同1685m)が望めた。


↑㉛ムシカリ(別名オオカメノキ、虫刈、Viburnum furcatum、ガマズミ科ガマズミ属の落葉低木もしくは落葉小高木)のように思う。まだ紅葉しきっていない。


↑ダケカンバの樹木。黒檜山に多いが、荒山では数が少ない。


↑㉜ヤマブドウのように思う。

 
↑㉝、㉞ミズナラ。

 
↑㉟何度も観た(④、⑬、⑯)葉だが、ようやく樹木を特定できた。ツタウルシ(蔦漆・野葛、Toxicodendron orientale、ウルシ科ウルシ属の落葉蔓性木本)のようだ。


↑根元を観るとマツの樹に絡みついていた。


↑こちらはドウダンツツジの仲間を逆光で撮ったもの。


↑こちらはまだ完全には紅葉していないツタウルシ。


↑㊱ホオノキ。

 
↑10時33分に荒山高原に到着した。


↑最後は少し急ぎ足で歩いて、11時ちょうどに下山した。

YAMAPの記録は以下の通り。
タイム:3時間20分(休憩12分)、距離:5.6km、累積標高差:570m。

次の植物クロスワードでは『紅葉する樹木の葉』をテーマにしようと思う。

撮影:2024/10/20

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秋の薬師岳ハイキング(後編)

2024-10-13 05:30:00 | 山行・旅行
この記事は秋の薬師岳ハイキング(前編)からの続きです。

(薬師岳山頂から見た北薬師岳と手前の金作谷カール。遠くに立山、剱岳、後立山連峰)


山行初日の夜は19時半に就寝した。宵の時間にいっとき雨が降りテントが濡れたが、夜半に小用に出たときには、空に満天の星が輝いていて、天の川もくっきり観えた。冬の星座のオリオン座が東の空に顔を出していた。小用から帰るときテン場を横切るベージュ色をした小動物を観た。ネコほどの大きさで、ネコより太めの長い尻尾があった。テンだと思った。小動物はテントを避けるようにして、ぴょこぴょこと跳ねるように去って行った。

翌朝は1時半に目覚めた。空に星はなかった。
薬師岳の山頂に向けて出発したのが2時ちょうどだった。しかし忘れ物に気づき戻ったので、2度目の出発が2時8分となった。
寒くなかったがレインウエアの上下を着用し、手袋もはめて歩いた。

(地図はクリックすると大きくなります)


S氏が先に歩いてその後を筆者が続いた。薬師峠から薬師平までは沢登りで、沢を詰めると岩が重なる急登となった。15分ほど歩いたところで暑くなり、レインウエアの上を脱いだ。テン場から40分余り歩いて薬師平に着いた。途中から筆者が先に歩いた。道は緩やかな登りが続き、周囲にハイマツの葉先が白く光って見えていた。
 

3時37分に薬師岳山荘に到着した。山荘の軒下でしばらく休ませてもらった。寒暖計が7℃を示していた。風も出てきていたのでフリースを中に着て、さらにレインウエアを着た。ここから山頂までのコースタイムが50分だ。出るには早すぎるので、4時20分まで行動食を食べながら待つことにした。
ガスがかかっていたが、時折晴れ間から富山市の街明かりが見えていた。


4時20分に薬師岳山荘を出て山頂に向かった。風が強くなってきていた。時折ガスが晴れて星空が見えた。オリオン座が天頂に来ていた。
握りこぶしほどの石で埋まった道をジグザグに登っていった。ヘッドランプの明かりを頼りに踏み跡を忠実に辿った。
4時51分に避難小屋跡(石室)があるピーク(標高2895m)に着いた。西からの強い風を避けるため、5時ちょうどまで石室の東側の壁にもたれて休んだ。

5時14分に薬師岳の山頂に到着した。この日の一番乗りだった。
お社に参拝し、強い風を避けるためお社の東側に回ると、ちょうど良い岩があり腰掛けて日の出を待った。秒速10メートルほどの風が吹いていた。
 

10月6日の富山市の日の出時刻は5時50分で、それまでに30分余りあった。ガスが強い風で流されて、時折晴れて北薬師岳や立山連峰、後立山連峰の山々が見えていた。
(S氏撮影)


5時47分に東の空が明るく輝いたが、すぐに雲に隠された。


その後数分して雲の上から陽が昇った。
(S氏撮影)


その後太陽は雲に隠れ、周辺もガスに包まれてしまった。何人かがそれを見て下山していった。私たちはガスが晴れると信じて待った。20分ほどしてガスが晴れた。
山頂にいた20人ほどの登山者の中から、「来た~!」と声が上がった。冒頭の写真はその時に撮ったものだ。
(S氏撮影)


左の山が剱岳(標高2999m)、右の高い山が立山(同3015m)のようだ。右奥に見えているのは後立山連峰の山々のようだった。




結局、山頂に1時間7分滞在して、6時21分に来た道を戻った。


下山途中に、雲の隙間から槍ヶ岳が見え隠れしていた。


6時51分に薬師岳山荘に到着し、そこでレインウエアを脱いだ。
薬師岳山荘から薬師平まではS氏と離れて、筆者が写真を撮りながら先に歩いた。紅葉したクロマメノキやチングルマがきれいだった。






7時26分に薬師平に着き、ザックを下ろして10分余り休んだ。薬師平からは逆にS氏に先に行ってもらった。


(すれ違いのハイカーと槍ヶ岳)


(イワイチョウ)
 

7時29分にテン場に戻るとS氏がテントの撤収をほぼ終えていたので、筆者は水汲みと朝食の支度をした。
9時2分までテン場で休憩し、その後太郎山(標高2373m)へ向かった。太郎山からは薬師岳だけでなく、水晶岳や三俣蓮華岳などの山々が見渡せた。




太郎山から太郎平に下り、その後数カ所で休憩を取りながら、2人がそれぞれ自分のペースで下山した。最後は一緒になって12時40分に折立登山口に着いた。
下山後クルマで立山インターに向かう途中、立山吉峰温泉で汗を流した。高速道路に乗ったときには、北アルプスの山々は皆雲に隠れてしまっていた。短い晴天であった。

S氏とともに、楽しく歩けたことに感謝したい。

(ミヤマキンポウゲの残花)


(有峰湖に向かって下りていく)


(ゴゼンタチバナ)


(ツタウルシ)


(ブナの大木)


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
秋の薬師岳ハイキング(完)
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秋の薬師岳ハイキング(前編)

2024-10-08 10:23:37 | 山行・旅行
山の師匠のS氏とは、毎年どこかの山に出かけている。今年はお互いの都合から、10月初旬に北アルプスのどこかの山へ行こうと決めていた。ところが10月になると秋雨前線が掛かり、雨の日が多くなった。唯一2日続けて晴れそうなのが10月5日、6日だった。土曜・日曜だったが、ここを逃すとまた雨になるので、決行した。行き先は紅葉が期待できそうな薬師岳(標高2926m、日本百名山)とした。

下の写真は10月6日に太郎兵衛平付近の登山道から観た薬師岳である。手前に紅葉したチングルマ、中段は草紅葉と灌木(沢筋は混交樹林)、上段は緑のハイマツ帯、そして薬師岳の山頂部は白くて、背景に秋の青空が広がるという理想的な構図が得られた。CPLフィルターを用いて撮影した。


さて、それでは山行の様子を順に追っていきたい。
山行前日の10月4日は移動日で、正午にS氏が住む群馬県を出発し、登山口のある富山市の折立に17時に到着した。そしてすぐに登山口に隣接するキャンプ場にテントを張った。キャンプサイトは広々としている。一方張られたテントは我々のものだけで、炊事場もテーブルも独占できた。駐車場にはクルマがたくさん並んでいて、車中泊のハイカーが多くいた。面倒なテント泊よりも手軽な車中泊ということらしい。


その夜は日本海の海の幸をふんだんに食し、19時に就寝した。そして翌朝5時まで広いテントでぐっすり眠った。
10月5日、ヘッドランプがなくても周囲が見えるのを待って起床した。洗顔を済ませテントを撤収し、朝食を摂った。クルマに積んで置いた登山靴に履き替え、ザックを担ぐと準備完了。計画より多少早く、6時47分に出発できた。
 

今回は折立(標高1350m)を出発して薬師峠(同2294m)にあるキャンプ場で1泊し、翌日に薬師岳(同2926m)に登り、来た道を戻り折立へ下山するという計画だ。初日は1000mほどを登るが距離が7.3kmと短いので、7時出発でも12時半にはキャンプ場に着ける。
(地図をクリックすると大きくなります。)


登山道に落葉した樹木の葉が落ち重なっており、また粘土質の急登が続き、前日の雨で滑りやすく慎重に歩いた。
赤く色づいていたのはウルシ科の樹木だ。橙色に熟した果実がたわわにぶら下がっていた。恐らくヤマウルシだろうとS氏と話した。
 

針広混交林の中を歩く登山道の脇には、スギ、モミ、ゴヨウマツ、ブナ、ミズナラなどの大木が多く見られた。8時ちょうどにアラレちゃんの絵がある展望所に着いた。
 

(スギの巨木とS氏)


8時33分に三角点(標高1871m)があるベンチに着き、15分休憩した。北側に雲海が広がって見えた。


(ナナカマドの果実)


三角点ベンチを過ぎると傾斜が緩やかになり、遠望が楽しめるようになってきた。雲海は北側だけでなく、南西側にも広がっていた。


(ネバリノギランの秋姿)


(ヤマハハコの残花)


登っていくに従い空が近くなっていく感じがする。
 

雲海、青空、草紅葉。どれもに秋を感じる。
 

(歩いている筆者。S氏撮影)


(クロマメノキ)
クロマメノキはツツジ科スノキ属の落葉低木。熟した果実は甘くて美味しく、生食するほか、ジャムや果実酒に利用されている。


10時16分、五光岩ベンチ(標高2189m)を通過。太郎兵衛平(同2330m)まで2.0km。左手に薬師岳を見ながら、遊歩道のような道を歩いて行く。
 

11時9分、太郎平小屋に到着。キャンプ場の料金を支払い、ベンチで休憩した。正面に薬師岳がきれいに見えた。
(S氏撮影)


また南東側には、黒い塊の水晶岳(標高2986m、日本百名山)、尖形のワリモ岳(同2888m)、その右手前にお椀を伏したような形の祖父岳(同2825m)、その後に鷲羽山(同2924m、日本百名山)、さらに右に三俣蓮華岳(同2841m)が見えていた。槍ヶ岳はここからだと三俣蓮華岳の後に隠れていて見えないようだ。






太郎平のベンチで35分休憩し、キャンプ場へ向かった。


12時2分に薬師峠にあるキャンプ場に到着した。テントを設営し、水汲みと休憩をした後、13時にS氏は薬師岳へ向かい、筆者は周辺で写真を撮った。

(シラタマノキ)


(アカモノ)


(ゴゼンタチバナ)
 

(コミヤマカタバミ)


(紅葉したカエデの仲間)


(クレソンに似た植物)
沢の水が当たる場所に生えていた。この時期に標高が2300mを越える場所で花が咲いている植物は稀なので驚いた。オオバタネツケバナ(アブラナ科タネツケバナ属。花期は4~7月)かもしれないが自信はない。
 

(ワサビに似た植物)
やはり沢の水が当たる場所に生えていた。ワサビと異なり葉に鋭い鋸歯があった。葉を囓ってみたがワサビ独特の辛さや香りがなかった。


(?)


(ネバリノギラン)
 

(15時過ぎのテント場の様子)
その後若干テントの数が増えて、この日は20張りほどが利用していた。水場が近くトイレもきれいで、とてもよいテント場だと思った。


S氏は薬師岳まで3時間で往復して、筆者が夕食の準備を始める前の15時59分に戻ってきた。高齢者になっても健脚に陰りはない。
夕食はカロリー重視で、レトルトカレーにカレーヌードル。その後翌日の準備をして、18時半には眠りについた。

秋の薬師岳ハイキング(後編)に続く。
※秋の薬師岳ハイキング(後編)は10月13日に投稿予定です。
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トレーニングを兼ねて筑波山散策

2024-10-01 05:32:12 | 山行・旅行
1ヶ月ほど山から離れていたので、トレーニングを兼ねて筑波山を歩いて来た。
距離:7.3km 累積標高差:733m 時間:3時間36分(うち休憩17分)


11時3分、薬王院コースの登山者用駐車場にクルマを駐めて出発。


11時34分、鬼ヶ作林道に出て林道歩き。
 

11時58分、林道を離れて坊主山へ向かう。下の写真は3分後に撮影。雨がパラパラと降ってきたがすぐに止んだ。


幹回りが3m以上ありそうなモミの木。
 

針広混交林が続いた。


そしてミヤマシキミがたくさん実をつけていて、標高が高い方が赤く色づいていた。
 

12時57分、薬王院分岐に到着、数十メートル先にある四阿で休憩し、自然研究路(南ルート)へ向かった。


13時23分、男体山山頂に到着。男体山御本殿に参拝。その後御幸ヶ原に向けて下山した。


御幸ヶ原。この日は午前中から雨模様だったので人が少なかった。女体山へ向かわず、売店でコーヒーを飲んで下山。


下山時は薬王院コースをそのまま下りた。14時39分に駐車場に到着した。


■自然研究路で観た花。
・ゲンノショウコ(現の証拠、Geranium thunbergii、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)。


・レイジンソウ(伶人草、Aconitum loczyanum、キンポウゲ科トリカブト属の多年草)。


・オクモミジハグマ(奥紅葉白熊、Ainsliaea acerifolia var. subapoda、キク科モミジハグマ属の多年草)。




・ナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒、Pertya glabrescens、キク科コウヤボウキ属の落葉性小低木)かもしれない。


その他、ツクバトリカブト、ミズヒキを観た。ツクバトリカブトは花が傷んでいた。

■鬼ヶ作林道~坊主山で観た花。
・ヤマハギ(山萩、Lespedeza bicolor、マメ科ハギ属の落葉低木)。


その他、ブタナ、ツユクサを観た。

■鬼ヶ作林道で観た花。
・ユウガギク(柚香菊、Aster iinumae、キク科シオン属の多年草)かもしれない。


・シラヤマギク(白山菊、Aster scaber、キク科シオン属の多年草)だと教えてただいた。


・シロヨメナ(白嫁菜、Aster ageratoides var. ageratoides、キク科シオン属の多年草)かもしれない。


・イヌトウバナ(犬塔花、Clinopodium micranthum、シソ科トウバナ属の多年草)かもしれない。




・ヤブタバコ(藪煙草、Carpesium abrotanoides 、キク科ガンクビソウ属の一年草~越年草)。




■見かけた動物
鬼ヶ作林道から坊主山へ向かう途中で、胴体の長さが6cmほどあるカエルを見かけた。


鳥は坊主山山頂付近、自然研究路などでソウシチョウの群れを見かけた。筑波山にはソウシチョウが多いらしく、よく見かける。
昆虫は甲虫類の仲間を何度か見かけた。

撮影:2024/09/30

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白山花紀行(2024年版)

2024-09-15 11:28:22 | 山行・旅行
『白山花紀行』は7~8月に白山の登山道を歩いて、観た花をまとめたものです。
高山帯・亜高山帯の分類は、実際に観た場所の標高によるものです。従ってその区別は正確ではありません。
2024年版では、新たに中宮道で観た植物を加えました。
記載内容に間違いなどがありましたら、お教えいただきますようお願い申し上げます。

1. 高山帯(およそ2100m~)の花
■ 草本
・ゴゼンタチバナ Cornus canadensis(御前橘、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・コイワカガミ Schizocodon soldanelloides var. soldanelloides f. alpinus(小岩鏡、イワウメ科イワカガミ属の多年草)
コイワカガミの葉には両側に鋸歯が8個あるのに対し、イワカガミの葉には両側に鋸歯が十数個あるので区別できる。
(写真 2019/07/21,26 室堂平)


・イワカガミ Shortia soldanelloides(岩鏡、イワウメ科イワカガミ属の多年草)
(写真 2022/07/24 弥陀ヶ原)


・ミヤマキンポウゲ Ranunculus acris var. nipponicus(深山金鳳花、キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)




・シナノキンバイ Trollius shinanensis (信濃金梅、キンポウゲ科キンバイソウ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミヤマキンバイ Potentilla matsumurae (深山金梅、バラ科キジムシロ属の多年草)
(写真 2018/08/07 トンビ岩コース)


・ミヤマダイコンソウ Geum calthifolium var. nipponicum (深山大根草、バラ科ダイコンソウ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)




・ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora(白山一花、白山一華、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・カラマツソウ Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium(落葉松草、唐松草、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草)
(写真 調整中)

・モミジカラマツ Trautvetteria caroliniensis var. japonica(紅葉落葉松草、紅葉唐松、キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・ハクサンコザクラ Primula cuneifolia .var. hakusanensis(白山小桜、サクラソウ科サクラソウ属の多年草)
(写真 上 2022/07/24 石徹白道、下 2019/07/26 室堂平)




・キバナノコマノツメ Viola biflora (黄花の駒の爪、スミレ科スミレ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・イワオウギ Hedysarum vicioides subsp. japonicum var. japonicum(岩黄蓍、マメ科イワオウギ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミツバオウレン Coptis trifolia(三つ葉黄連、キンポウゲ科オウレン属の多年草)
ミツバオウレンの花茎は緑色、ミツバノバイカオウレンは赤銅色をしている。
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ミツバノバイカオウレン(コシジオウレン)Coptis trifoliolata (三つ葉梅花黄連、キンポウゲ科オウレン属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ヤマガラシ Barbarea cochlearifolia (山芥子、アブラナ科ヤマガラシ族の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・ハクサンオミナエシ Patrinia triloba var. triloba(白山女郎花、スイカズラ科オミナエシ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)


・ミヤマタンポポ Taraxacum alpicol (深山蒲公英、キク科タンポポ属の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・カンチコウゾリナ Picris hieracioides subsp. kamtschatica(寒地髪剃菜、キク科 コウゾリナ属の多年草)
カンチコウゾリナは葉先が尖り鋸歯が鋭いのに対し、ミヤマコウゾリナは葉先が丸く、下部に大きな葉が付く。頭花の径はカンチコウゾリナが3cm、ミヤマコウゾリナが2cmである。
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ミヤマコウゾリナ Hieracium japonicum(深山髪剃菜、キク科ヤナギタンポポ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・ミヤマオトコヨモギ Artemisia pedunculosa (深山男蓬、キク科ヨモギ属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)

 
・ヒトツバヨモギ Artemisia viridissima var. japonica (一葉蓬、キク科ヨモギ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・ヒメクワガタ Veronica stelleri Pall. subsp.nipponica(姫鍬形、ゴマノハグサ科クワガタソウ属の多年草)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)Hemerocallis middendorffii var. esculenta (禅庭花、ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草)
(写真 上 2019/07/21 室堂平、下 2020/08/14 加賀禅定道)




・タテヤマウツボグサ Prunella prunelliformis(立山靫草、シソ科ウツボグサ属の多年草)
(写真 上2022/07/24 石徹白道、下2023/08/08 観光新道)




・タカネナデシコ Dianthus superbus var. speciosus(高嶺撫子、ナデシコ科ナデシコ属の多年草)
(写真 2023/08/08 観光新道)


・ハクサンチドリ Dactylorhiza aristata (白山千鳥、ラン科ハクサンチドリ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・テガタチドリ Gymnadenia conopsea (手形千鳥、ラン科テガタチドリ属の多年草)
(写真 上2019/07/26 エコーライン)


・ノビネチドリ Neolindleya camtschatica(延根千鳥、ラン科ノビネチドリ属の多年草)
(写真 2020/07/06 南竜)


・タカネアオヤギソウ Veratrum maackii var. longibracteatum (高嶺青柳草、シュロソウ科シュロソウ属の多年草)
左に咲いている桃色の花はテガタチドリ。
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ヨツバシオガマ Pedicularis japonica (四葉塩釜、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
(写真 上:2019/07/22 平瀬道、下:2019/07/26 砂防新道)




・エゾシオガマ Pedicularis yezoensis (蝦夷塩釜、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ハクサンフウロ Geranium yesoense var. nipponicum(白山風露、フウロソウ科フウロソウ属の多年草)
(写真 上:2019/07/27 観光新道、下:2019/07/22 平瀬道)




・ミヤマクロユリ Fritillaria camtschatcensis. var. keisukei (深山黒百合、ユリ科バイモ属の多年草)
(写真 上 2019/07/21 室堂平、下 2022/07/24 室堂平)




・イワオトギリ Hypericum kamtschaticum var. hondoense (岩弟切、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
シナノオトギリは葉の縁に黒点が並び、イワオトギリは葉の全面に黒点が散らばる。
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・シナノオトギリ Hypericum kamtschaticum var. senanense(信濃弟切、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・コバイケイソウ Veratrum stamineum (小梅蕙草、ユリ科シュロソウ属の多年草)
(写真 上 2019/07/26 室堂平、下 2019/07/26 弥陀ヶ原)




・ミヤマアキノキリンソウ Solidago virgaurea subsp. leiocarpa(コガネギク)(深山秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
(写真 上2019/07/21 室堂平、下2020/08/14 加賀禅定道)




・マルバダケブキ Ligularia dentata (丸葉岳蕗、キク科メタカラコウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・ハナニガナ Ixeris dentata var. albiflora f. amplifolia (花苦菜、キク科ニガナ属の多年草
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・ヤマハハコ Anaphalis margaritacea(山母子、キク科ヤマハハコ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)




・カライトソウ Sanguisorba hakusanensis (唐糸草、バラ科バラ亜科ワレモコウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・クルマユリ Lilium medeoloides (車百合、ユリ科ユリ属の多年草)
(写真 2020/08/14 室堂平)


・オンタデ Aconogonon weyrichii var. alpinum (御蓼、タデ科オンタデ属の多年草)
雄花。(写真 2019/07/26 室堂平)


雌花。(写真 2019/08/14 加賀禅定道)


・イワツメクサ Stellaria nipponica (岩爪草、ナデシコ科ハコベ属の多年草)
(写真 2024/08/25 中宮道)


・タカネマツムシソウ Scabiosa japonica var. alpina (高嶺松虫草、マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草)
(写真 上 2022/07/23 観光新道、下 2017/08/01 観光新道)




・イワイチョウ Nephrophyllidium crista-galli (岩銀杏、ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・ハクサンシャジン Adenophora triphylla var.hakusanensis (白山沙参、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)
(写真 2018/07/30 観光新道)




・イワギキョウ Campanula lasiocarpa(岩桔梗、キキョウ科ホタルブクロ属の多年草)
(写真 2024/08/25 中宮道)


・ネバリノギラン Aletris foliata (粘芒蘭、ソクシンラン属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・ミヤマリンドウ Gentiana nipponica(深山竜胆、リンドウ科リンドウ属の越年草)
(写真 上 2019/07/26 室堂平、下 2020/08/14 加賀禅定道)




・オヤマリンドウ Gentiana makinoi (御山竜胆、リンドウ科リンドウ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜ヶ馬場)


・ハクサンボウフウ Peucedanum multivittatum (白山防風、セリ科カワラボウフウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 エコーライン)


・ミヤマセンキュウ Conioselinum filicinum (深山川芎、セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


・イブキゼリモドキ Tilingia holopetala(伊吹芹擬、セリ科シラネニンジン属の多年草)
(写真 2024/08/25 中宮道)


・ミヤマゼンコ Coelopleurum multisectum(深山前胡、セリ科エゾノシシウド属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミヤマトウキ Angelica acutiloba subsp.iwatensis (深山当帰、セリ科シシウド属の多年草)
(写真 2022/07/23 観光新道)


・ミヤマシシウド Angelica pubescens var. matsumurae(深山猪独活、セリ科シシウド属の多年草)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ミヤマダイモンジソウ Saxifraga fortunei Hook.f. var. alpina(深山大文字草、ユキノシタ科ダイモンジソウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・イワショウブ Triantha japonica (岩菖蒲、チシマゼキショウ科イワショウブ属の多年草)
(写真 2024/08/25 中宮道)


・イブキトラノオ Bistorta officinalis Delarbre subsp. japonica (伊吹虎の尾、タデ科イブキトラノオ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)


・ハクサンタイゲキ Euphorbia togakusensis (白山大戟、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草)
(写真 2019/07/27 観光新道)




・ミソガワソウ Nepeta subsessilis (味噌川草、シソ科イヌハッカ属の多年草)
(写真 2024/08/26 砂防新道)


・ハクサンアザミ Cirsium matsumurae(白山薊、キク科アザミ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タテヤマアザミCirsium babanum var. otayae(立山薊、キク科アザミ属の多年草)
(写真 2023/08/08 南竜水平道)


■ 木本
・ハクサンシャクナゲ Rhododendron brachycarpum (白山石楠花、ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ウラジロナナカマド Sorbus matsumurana(裏白七竃、バラ科ナナカマド属の落葉低木)
(写真 2019/07/21 室堂平)


・チングルマ Geum pentapetalum(珍車、稚児車、バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木)
黄色の花はミヤマキンポウゲ。(写真 2019/07/26 エコーライン)




・ハイマツ Pinus pumila (這松、マツ科マツ属の常緑針葉樹)
写真はハイマツの実。(写真 2019/07/26 室堂平)


・オオシラビソ(アオモリトドマツ)Abies mariesii f. hayachinensis(大白檜曽、マツ科モミ属の常緑針葉樹)
写真はオオシラビソの実。 (写真 217/0804 南縦走路)


・アオノツガザクラ Phyllodoce aleutica (青の栂桜、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
(写真 2019/07/26 エコーライン)


・ツガザクラ Phyllodoce nipponica (栂桜、ツツジ科ツガザクラ属の常緑小低木)
(写真 2022/07/23 南竜)


・クロウスゴ Vaccinium ovalifolium (黒臼子、ツツジ科スノキ属の落葉低木)
(写真 2022/07/23 南竜)


・クロマメノキ Vaccinium uliginosum (黒豆の木、ツツジ科スノキ属の落葉低木)
(写真 2023/08/08 エコーライン)


2. 亜高山帯・山地帯(およそ1200m~2200m)の花
■ 草本
・マイヅルソウ Maianthemum dilatatum (舞鶴草、キジカクシ科スズラン亜科マイヅルソウ属の多年草)
(写真 2020/07/05 砂防新道)


・ヤグルマソウ Rodgersia podophylla (矢車草、ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草)
(写真 2020/07/06 砂防新道)


・クロクモソウ Micranthes fusca var. kikubuki (黒雲草、ユキノシタ科チシマイワブキ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis(猩々袴、メランチウム科ショウジョウバカマ属の多年草)
垂直分布が広いのが特徴の一つ。雪解け直後の雪田植物に混じって咲いていた。
(写真 2020/07/06 南竜)


・オオバギボウシ Hosta sieboldiana var. sieboldiana(大葉擬宝珠、リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)
白山の登山道では山地帯~亜高山帯にかけて観られる。
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)




・ソバナ Adenophora remotiflora (岨菜、蕎麦菜、キキョウ科ツリガネニンジン属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ツルニンジン Codonopsis lanceolata (蔓人参、キキョウ科のつる性多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ササユリ Lilium japonicum (笹百合、ユリ科ユリ属の球根植物)
慶松平~観光新道の稜線上に多く観られる。
(写真 2019/07/27 観光新道)


・キヌガサソウ Paris japonica (Franch. et Sav.) Franch.(衣笠草、シュロソウ科キヌガサソウ属の多年草)
観光新道の殿ヶ池避難小屋付近でも観られる。
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・エンレイソウ Trillium smallii (延齢草、シュロソウ科エンレイソウ属の多年草)
(写真 2020/07/05)


・センジュガンピ Lychnis gracillima(千手岩菲、ナデシコ科センノウ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・ヨツバヒヨドリ Eupatorium chinense var. sachalinense(四葉鵯、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・オオバミゾホオズキ Mimulus sessilifolius (大葉溝酸漿、ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・サラシナショウマ Cimicifuga simplex (晒菜升麻、更科升麻、キンポウゲ科サラシナショウマ属 の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ヤマブキショウマ Aruncus dioicus var. kamtschaticus (山吹升麻、バラ科ヤマブキショウマ属の多年草)
(写真 2019/07/26 砂防新道)


・シモツケソウ Filipendula multijuga (下野草、バラ科シモツケソウ属の多年草)
(写真 2022/07/24 石徹白道)


・オニシモツケ Filipendula camtschatica (鬼下野、バラ科シモツケソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タカネニガナ Ixeris dentata var. alpicola(高嶺苦菜、キク科ニガナ属の多年草)
(写真 2019/07/21 平瀬道)


・ノギラン Metanarthecium luteoviride (芒蘭、キンコウカ科ノギラン属の多年草)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・ツルアリドオシ Mitchella undulata (蔓蟻通し、アカネ科ツルアリドオシ属の多年草)
(写真 2018/08/13 加賀禅定道)


・エゾノヨツバムグラ Galium kamtschaticum var. kamtschaticum(蝦夷の四葉葎、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)
(写真 2024/08/25 中宮道)


・ミヤマコゴメグサ Euphrasia insignis subsp. insignis var. insignis(深山小米草、ハマウツボ科コゴメグサ属の一年草 )
(写真 2020/08/13 加賀禅定道)


・トモエシオガマ Pedicularis resupinata var. caespitosa(巴塩竃、ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)
(写真 2024/08/24 中宮道)


・ウメバチソウ Parnassia palustris(梅鉢草、ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草)
(写真 2020/08/14 加賀禅定道)


・カニコウモリ Parasenecio adenostyloides(蟹蝙蝠、キク科コウモリソウ属の多年草)
(写真 上 2020/08/13 加賀禅定道、下 2024/08/24 中宮道)




・オオカニコウモリ Parasenecio nikomontanus(大蟹蝙蝠、キク科コウモリソウ属の多年草)
カニコウモリの花は長い総状に、オオカニコウモリの花は頂上に集まって咲く。オオカニコウモリの葉は五角形状で、茎はジグザグである。
(写真 2024/08/24 中宮道)


・アキノキリンソウ Solidago virga-aurea var. asiatica(秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・キオン Senecio nemorensis (黄苑、キク科キオン属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・タマガワホトトギス Tricyrtis latifolia (玉川杜鵑・玉川杜鵑草、ユリ科ホトトギス属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・オオヤマサギソウ Platanthera sachalinensis(大山鷺草、ラン科ツレサギソウ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)




・キツリフネ Impatiens noli-tangere (黄釣船一年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)




・ミヤマトウバナ Clinopodium micranthum var. sachalinense (深山塔花、シソ科トウバナ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・アキギリ Salvia glabrescens (秋桐、シソ科アキギリ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・オオアキギリSalvia glabrescens f. robusta (大秋桐、シソ科アキギリ属の多年草)
オオアキギリはアキギリより全体に大型で葉の形が丸みをおび幅が広い。 アキギリの葉の鋸歯は比較的揃っているが、オオアキギリの鋸歯は不揃いである。
(写真 2024/08/24 中宮道)


・ハクサンカメバヒキオコシ Isodon umbrosus var. hakusanensis (白山亀葉引き起こし、シソ科ヒキオコシ属の多年草)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


・ジャコウソウ Chelonopsis moschata (麝香草、シソ科ジャコウソウ属の多年草)
(写真 2024/08/24 中宮道)


・ギンリョウソウモドキ Monotropa uniflora(銀竜草擬、ツツジ科シャクジョウソウ属の多年草)
(写真 2024/08/24 中宮道)


■ 木本
・ミズキ Cornus controversa var. controversa(水木、ミズキ科ミズキ属の落葉高木)
(写真 2020/07/05 砂防新道 )


・シモツケ Spiraea japonica (下野、バラ科シモツケ属の落葉低木)
観光新道を代表する花の一つ。シモツケソウと並んで咲いているところもある。
(写真 2019/07/27 観光新道)


・ミヤマホツツジ Elliottia bracteata (深山穂躑躅、ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)
(写真 2020/08/13 加賀禅定道)


・ノリウツギ Hydrangea paniculata (糊空木、アジサイ科アジサイ属の落葉低木)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・エゾアジサイ Hydrangea serrata var. yesoensis (蝦夷紫陽花、アジサイ科アジサイ属の落葉低木)
(写真 2022/07/25 別山市ノ瀬道)


・クサボタン Clematis stans (草牡丹キンポウゲ科センニンソウ属の半低木)
(写真 2023/08/07 砂防新道)


この他に草本ではオタカラコウ、マルバダケブキ、サンカヨウなどを、木本ではムシカリ、ウラジロヨウラク、コケモモなどを観ましたが、適当な写真がなく載せていません。

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妙義神社

2024-09-14 14:09:49 | 山行・旅行
山岳信仰の中心となり、山に抱かれるように建っている神社は、日本中に数多ある。妙義神社もその一つである。
妙義神社は妙義山信仰と一体であり、今もなお修行の場となっている。妙義山への登山道もここから始まっている。

9月11日に群馬県富岡市にある妙義神社を訪ねた。
クルマを道の駅みょうぎに駐めた。ここから妙義山が眺められた。


県道に面した一の鳥居をくぐり、妙義山へ向けて真っ直ぐな坂道を登っていく。


左右に旅館が建ち並んでいた。途中で4名の山伏とすれ違った。


坂を登ると十数段の石段があり、その上に妙義神社と刻された石柱があった。その奥に立派な枝垂れ桜が見えていた。


さらに先へ進むと総門に至った。朱に塗られた総門は安永2年(1773年)の建立で、国の重要文化財の指定を受けている。


総門の先に札所があり、その先にさらに石段が続く。石段を上がった右手側に社務所と御殿が置かれているが、こちらは帰路に寄ることにして先へ進む。


銅鳥居をくぐる。この鳥居は享保4年(1719年)に建立されている。右手奥には旧御本社の波己曾社(はこそしゃ)が鎮座するが、やはり帰路に寄ることにする。


石造の太鼓橋を渡ると、上部神域へと一直線に延びる165段の石段がある。休まずにいっきに登ったら、汗がにじみ出てきた。


登り切った神域の入り口に随神門があり、左大臣・右大臣が向き合っておられた。
 
さて、いよいよ御本社である。宝暦6年(1756年)に建てられた御本社は、国の重要文化財となっている。各所に金の装飾が施されていてとても立派だ。
御本社は拝殿、幣殿、本殿からなり、御本社拝殿北側に神餞所(しんせんじょ)が附属する。神餞所も国の重要文化財となっている。


参拝を済ませ振り返ると、空には入道雲が、そして旧松井田町(現安中市)付近の街並みが見えていた。


帰路は北門から下った。門を出るとすぐに石灯籠が並んでいた。


その側にシュウカイドウ(シュウカイドウ科シュウカイドウ属の多年草)が咲いていた。中国大陸、マレー半島が原産で、日本には江戸時代に園芸用として渡来している。


北へ向かって真っ直ぐに進む。樹齢数百年と思われる大きなスギが立ち並んでいた。


山側から清らかな水が流れてきていた。小さな祠があり水神社の立て札があった。


スギの樹を見上げる。高さは30メートルを優に超えているように見えた。




北に突き当たる所に2本の柱が建っていて、しめ縄が架けられていた。


近寄って見ると、ここが登山道の起点だった。
柱に「神者依人之敬増威」「人者依神之徳添運」と記されている。神は人の敬によって威を増し、人は神の徳によって運を添うということらしい。
側に置かれた看板に「上級者コース」と赤字で書かれていた。いずれにしても、花を眺めながらのんびり歩く私のスタイルには合わなさそうだ。


振り返って御本社を見た。そして登山口を正面にして右に曲がり、今度は緩やかな石段を下りた。


石段を半分ほど下りたところに、清流が流れていた。触ると冷たかった。付近にミズヒキ(タデ科イヌタデ属の多年草)が咲いていた。


途中に句碑が建っていた。雲に嶮し妙義ひぐらし青の陣は、大正11年生まれで今年102歳となる河野多希女の句である。


石段を下りきると、先ほど登った165段の上り口に出てきた。


ここにも立派なスギの樹が立っていた。


ここから左へ折れて、旧御本社の波己曾社へ向かった。「波己曽」の由来は「いわこそ」であり、大岩信仰が起源と言われている。
社殿は本殿、幣殿、拝殿からなり、旧御本社といい伝えられている。明暦2年(1656年)の建造と考えられており、群馬県指定の重要文化財となっている。


詳しいことは分からないが、拝殿内部はとても豪華だった。


波己曾社を後にして次に御殿に向かった。
途中に見えた御神木の樹齢は400年、幹回りが4メートル、高さは50メートルあるそうだ。御神木にはしめ縄が巻かれていた。


境内はどこを歩いても樹木が多かった。


下界は35℃にもなろうとしていたが、お陰様で境内は涼しく感じた。


御殿に向かう。


御殿は寛永6年(1629年)の建立で、富岡市指定の重要文化財となっている。俗に宮様御殿といわれ、寛永13年から江戸東叡山寛永寺の座主輪王寺宮の隠居所となっていた。


戻る途中に波己曾社の背後が見えていた。


30分余りをかけて妙義神社の境内を歩いてきた。境内を出ると灼熱の太陽に照らされ、いっきに汗が出てきた。


撮影:2024/09/11

妙義神社(完)
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白山 初秋の中宮道を歩く(その⑥ 下山 室堂~別当出合)

2024-09-07 06:25:44 | 山行・旅行
この記事は白山 初秋の中宮道を歩く(その⑤ 北弥陀ヶ原~室堂)の続きです。
植物の名前は分かった時点で書き加えています。


(左が全体地図。続いて歩いた順の詳細地図。地図をクリックすると大きくなります。)
          

室堂に宿泊するのは1年ぶりだった。
近づいてくる台風と雨の予報のため、日曜だというのに泊まり客が少なかった。夕食の時間まで濡れた衣類を乾かしたりして過ごした。
夕食でご飯と味噌汁をおかわりした。食欲旺盛だ。食後は特にすることがないので、歯磨きをして消灯時間の前に眠りについた。

翌朝暗いうちに山頂まで登る団体客の喧噪で目覚めた。雨は降っていなかったが天気予報は曇りで、実際曇っていた。お日の出(白山ではご来光のことをそう呼ぶ)は期待できそうになかった。
結局5時過ぎまで横になって過ごした。

食事は6時からなので、その前に室堂周辺を散策した。
曇ってはいたが山頂がよく見えた。今からでも登れるがお日の出には間に合わない。それに山頂に着いた時に晴れているとは限らない。
 

後から聞いたところでは、お日の出は雲に隠れて観られなかったそうだ。また北アルプス方面はずっと観られなかったらしい。
いずれにしても6時に食事を食べて、すぐに下山するつもりだったので、散策を6時前に切り上げることにした。
(写真は白山比咩神社奥宮と室堂ビジターセンター)
 

宿泊棟を出ると目の前にミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコなどが咲いていた。


ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)。


ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属)。


ゴマナ(キク科シオン属)。


ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)の残花。
 

タテヤマアザミ(キク科アザミ属)。


オンタデ(タデ科オンタデ属)の雌株。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。
 

ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草)。
 

ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)。


イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)。
 



ハクサンイチゴツナギ(イネ科イチゴツナギ属)かもしれないが、よく分からなかった。
 

20分ほど散策して室堂センターに戻ってきた。御前峰にガスがかかり始めていた。


朝食を終え、身支度を調えて6時30分に室堂センターを出た。センターの前にトリカブトの仲間が咲いていた。空はどんより曇っていた。
 

五葉坂を下っていくと眼下に雨雲が漂って見えた。いずれ雨が降りそうだった。


弥陀ヶ原を足速に通り過ぎた。
 

そして黒ボコ岩の所でザックから雨具を出し、ザックにレインカバーを着けた。
 

十二曲りを下り始めると程なくして雨が降ってきた。雨に濡れている石段は滑りやすい。足元に気をつけて下りた。延命水は一口だけ飲んで先を急いだ。

シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)。


ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)。


ミソガワソウ(シソ科イヌハッカ属)。


ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属)。


カライトソウ(バラ科バラ亜科ワレモコウ属)。


サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)。


7時28分、南竜分岐まで下りてきた。眼下に甚ノ助避難小屋が見えていた。


7時45分、甚ノ助避難小屋に到着。中を覗いたら人がいっぱいだった。


この辺りから山地帯に入っていく。次々と登ってくるハイカーとすれ違った。地元ではマイカー規制のない平日に日帰りで登る人が多い。
8時過ぎに雨が上がった。眼下に虹が見えた。


8時21分、別当覗まで下りてきた。観光新道の尾根がくっきり見えていた。


ハクサンカメバヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)。


ノコンギク(キク科シオン属)の仲間。


ノリウツギ(アジサイ科アジサイ属)のように思えた。


キツリフネ(キク科キオン属)。


ツルニンジン(キキョウ科ツルニンジン属)のように思えたが、自信がない。
 

ソバナ(キキョウ科ツリガネニンジン属)のように思えたが、自信がない。


キオン(キク科キオン属)。


9時に中飯場に到着し、ザックを下ろして休憩した。ここからは概ね歩きやすい道が続いている。
 

アキギリ(シソ科アキギリ属)の仲間。


この階段で転びそうになった。何でもないところでも油断できない。


再びキツリフネ。
 

吊り橋が見えてきた。最後まで慎重に歩こう。


その吊り橋を渡ってゴールだ。


深く一礼して鳥居をくぐった。


9時47分、別当出合に到着した。
その後、10時発のバスで市ノ瀬まで移動。市ノ瀬では陽射しが出ていて暑かった。市ノ瀬ビジターセンターに立ち寄り、レンジャーの方に中宮道の情報を伝えた。
11時20分、白山温泉永井旅館で3日ぶりにお風呂をいただいた。市ノ瀬休憩所でカップ麺を食べて、再びビジターセンターに入り時間を潰した。
13時30分、金沢駅行きのバスに乗車。東京から来ていた高校の登山部の一行と一緒だった。金沢駅でIRいしかわ鉄道に乗り換え小松で下車。17時前に予約していた駅前のホテルにチェックインした。

(小松空港から観た白山)


翌朝ネットで配信されたニュースを見て驚いた。
下山した同じ日に、白山から下山中の64歳の男性が滑落して死亡したとのこと。場所は平瀬道の標高2200m付近というから、カンクラ雪渓をトラバースする辺りだと思った。今の時期に雪はないが傾斜が急な斜面を渡ることに変わりはない。8人パーティーだったとのこと。
ご冥福をお祈り申し上げる。

白山 初秋の中宮道を歩く(完)
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