shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

宝篋山でソウシチョウ

2023-05-27 21:13:44 | 山行・旅行
1年ぶりに茨城県の宝篋山(ほうきょうさん、標高461m)を歩いてきました。
過去ログを見たら、前回登ったのが昨年の5月20日でした。今回もカメラを持ってのハイキングです。


今回は登りが新寺コース、下りが山口コースで、活動時間は休憩込みで3時間38分、山頂で15分休んで昼食を摂りました。
YAMAPのログで、歩行距離は7.5km、累計標高差は488mでした。

では出発から順に写真をご覧いただきたいと思います。
市営駐車場に車を駐め、10時12分に歩き出しました。大池公園を経由して舗装路を歩いて行きます。
道脇にアザミの仲間や、逸出したヤグルマギクなどが観られました。
 

田植えが終わったばかりの田んぼにはダイサギが佇み、上空をツバメが飛び交っていました。
咲きかけているこの花は何でしょう? ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)かもしれません。
 

集落や田んぼの周りを25分ほど歩いて、ここから登山道(新寺コース)に入ります(iPhoneでの撮影です)。
ウグイスの囀りがよく聞えました。
 

登山道は上り一辺倒で、咲いている花も見かけません。唯一観たのがこのツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属)でした(iPhoneでの撮影です)。
 

新寺コースを35分歩いて山口コース2に合流し、さらに20分ほどで小田城コースに合流しました。ここで初めて他のハイカーに会いました(iPhoneでの撮影です)。
 

しばらく歩くとアジサイ科の木を2本観ました。コアジサイ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)のようでした(iPhoneでの撮影です)。


山頂には11時51分に着きました。ゆっくり歩き途中短い休憩を2度ほど取りましたが、CTより20分早く着きました。山頂から筑波山が見えます(iPhoneでの撮影です)。
 

望遠レンズで筑波山を観てみました。左が男体山、右が女体山です。
 

ベンチに腰掛け昼食を摂りました。山頂付近にはウマノアシガタ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、アザミの仲間、ハルジオンなどが咲いていました。
 

 

また、樹木の花ではエゴノキの花が咲いていました。エゴノキの花は登山道でもよく観ましたが、ほとんどが散っていました。


山頂付近で観た鳥はシジュウカラだけでした。
15分休憩して、下山路の山口コース1に向かいました。
下り初めてすぐにきれいな鳥の声を聴きました。この声は登りでも聴きましたが姿を観ることができず、残念に思っていました。
今度は登りの時よりずっと近くで鳴いていました。そこでじっと我慢して待つと、動く鳥の姿が見えました。ソウシチョウです。しかも群れでいました。
■ソウシチョウ
Red-billed leiothrix

スズメ目ソウシチョウ科
Leiothrix lutea
相思鳥/L14~15cm




ソウシチョウはいわゆるかご抜け鳥で、外来生物法で特定外来生物に指定されている鳥です。
昨年4月に福島県で観ましたが、宝篋山で観たのは初めてでした。
YAMAPなどで宝篋山のレポートを見ると度々ソウシチョウの記事が出てくるので、この山にはかなり以前から棲みついているようです。

山口コース1を歩いて観た草花です。ニガナ(キク科ニガナ属)とハハコグサ(キク科ハハコグサ属)だと思います。
 

次はニワゼキショウ(アヤメ科ニワゼキショウ属)のように見えましたが、花茎が長いもので20cmほどありました。公園の芝生の中で観るものよりずいぶん長いのは、環境適応のためでしょうか。その次はクサイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉小低木)の実のように見えました。
 

次のチョウはGoogle レンズで検索したところ、コミスジと出ました。タテハチョウ科のチョウで、幼虫はクズ、ハギ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物を食草とするようです。


登山道を下る途中、田園風景が見えるところがありました。田植え前後の田んぼの景色は美しいものですが、ここでは収穫間近の小麦畑も併せて見られました。


ウグイスやホトトギスの声を聴きながらのんびり歩いて山を下りると、何とも大きなテイカカズラが道の上から垂れていて驚きました(iPhoneでの撮影です)。
20mほどの巨木の下1/3ほどをテイカカズラがびっしりと覆っていました。
 

集落や田んぼの周りを歩いて車があるところまで戻ります。
途中田んぼ近くに咲いていたのがこの花です。初めて観ましたが、葉が輪生状についていることからオオツメクサ(ナデシコ科オオツメクサ属)ではないかと思いました。
オオツメクサは、ヨーロッパ原産の一年草または二年草で、日本には明治時代に渡来しました。北海道と本州中部地方以北の草地や畑に生えるようです。


この後、田んぼの中でカルガモを発見、さらにアオサギも観ました。






帰路はCT90分のところを89分かけて帰ってきました。
最後に遠目に観たのはクサフジに群れるモンシロチョウと、コスモスのような花でした。春に咲くコスモスもあるのでしょうか?
 

最後にこの日観た鳥をまとめます。スズメ、ハシボソガラス、ダイサギ、ツバメ、ムクドリ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、ソウシチョウ、カルガモ、アオサギ、ヒバリの12種でした。
この他に、キジ、ハト(キジバト)、ホトトギスの声を聞きました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

宝篋山でソウシチョウ(完)

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カタバミの仲間

2023-05-23 05:30:30 | みんなの花図鑑
先日庭に咲いているムラサキカタバミを紹介したところ、さざんかさんから別のカタバミを含めて、並べたらどうかと助言をいただきました。
そこで、在来種と外来種(海外園芸種の逸出を含む)のカタバミの仲間についてご覧いただこうと思います。

・オッタチカタバミ
北アメリカ原産の帰化植物です。1965年に京都で見つかり、今や北海道から九州まで分布しています。
我が家では花壇やイチゴ畑の中に混じったり、サツキの垣根の中から立ち上がっているのを見かけます。
簡単に引き抜けるので除草は容易です。




在来種のタチカタバミとの見分け方は、葉柄や花柄が1ヶ所からいくつも出ている(下の写真)ことです。


・カタバミ
お馴染みのカタバミです。
地下に球根を持ち深く根を下ろします。また匍匐茎をよく伸ばして地表に広がります。このため種子による繁殖と併せて繁殖が速く、駆除はやっかいです。
我が家では芝生の中に入り込んだので、駆除は絶望的です。




・ウスアカカタバミ
カタバミとアカカタバミの中間種(雑種)ですので、在来種のカタバミの仲間になります。特徴は花弁の奥に朱色の輪が浮かんで見えることです。
葉がまんべんなく暗赤紫色に染まるのがアカカタバミ(カタバミの品種)で、緑色の地色に赤紫色がじわりと差しているのがウスアカカタバミです。
我が家ではアカカタバミはほとんど観られず、ウスアカカタバミが多く観られます。




・ムラサキカタバミ
南アメリカ原産で、日本には江戸時代の文久年間に観賞用として持ち込まれました。
鱗茎で増殖するので、スコップなどで鱗茎が細断されると、それだけ子株が増えます。
我が家では植えた覚えがないのに、本年玄関先に咲いているのを見つけました。別の植物に混じって入ってきたように思います。




・イモカタバミ
南アメリカ原産で、日本で初めて見つかったのは1957年です。現在は秋田・宮城県より南部に分布しています。
地下に球状の塊茎を持ち、非常にゆっくりと繁殖します。繁殖のスピードはムラサキカタバミの方が速いです。
我が家では数年前から花壇で観られます。


この他、野で見られるカタバミの仲間には、タチカタバミ、エゾカタバミ、ケカタバミ、アカカタバミ、ホシザキカタバミ があります。
また、園芸種には、ハナカタバミ、ベニカタバミ、フヨウカタバミ、インカノカタバミ、オオキバナカタバミなどがあります。

(ここまでの撮影: 2023/5/22 自宅にて)

ここからは山で見られるカタバミです。
・ミヤマカタバミ
国内では本州、四国、九州の、山地の林の下に生えるカタバミです。
花期は3~5月で、花期が過ぎると閉鎖花をつけます。花の後には、長さ約2cmの蒴果を作り、中に白い外皮に包まれた種子を作ります。
写真は新潟県の弥彦山で撮影しました。




コミヤマカタバミ
北海道、本州、四国、九州に分布し、深山の針葉樹林内に群生します。花期が6~8月なのと小葉の角が丸いことから、ミヤマカタバミやカントウミヤマカタバミ(関東地方南西部、伊豆半島、東海地方に分布)と区別できます。
写真は福島県の飯豊山で撮りました。曇天のため花が開いていません。


この他に、本州(中部地方)、九州に分布するオオミヤマカタバミがあります。
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今年も咲きました - サボテン(エキノプシス・ツチフロラ、花盛丸)(サボテン科エキノプシス属)

2023-05-21 08:02:34 | みんなの花図鑑
今年もサボテン(エキノプシス・ツチフロラ、花盛丸)(サボテン科エキノプシス属)が咲きました。
昨夕一斉に開き初めて、夜のうちに14輪すべてが開花しました。








このサボテンが我が家に来て2年あまりが経ちました。
植え替えと株分けをして、庭の軒先(リビングに近いところ)に置いています。今朝は撮影のため芝生の上へ動かしました。
昨年よりずいぶん重くなったように思いました。あるいは私の力が衰えたのかもしれません。


飼育中の腹ぺこ青虫くん(アゲハの幼虫)は、元気に育っています。
毎日レモンの葉を6~10枚完食しています。
こちらは19日に撮影した写真です。


こちらは21日に撮りました。


蛹になる前に糞の形状が変わるようですが、まだその兆候は現れていません。
毎日お世話をしているので、その間は山に行けません。早く蛹に変わって欲しいと思う今日この頃です。
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ツバメとスズメと道端の花

2023-05-18 05:30:06 | 
雨が続いたかと思うと、今度は猛烈な暑さです。
散歩にも出たくありませんが、用事があって出かけたついでに何枚か写真を撮りました。

先ずはツバメです。水たまりに溜まった水を飲んでいました。ツバメも暑いのでしょう。
 

 

次はスズメです。子育てのシーズンの真っ盛りで、巣に頻繁に出入りする姿を観ました。
スズメは基本的に一夫一妻で繁殖するようですが、♀が別の♂と交尾をして産卵することもあるようです。また同じ種内での托卵もあるようです。人間社会同様、複雑ですね。


この後は道端で見かけた花です。名前は写真の後に載せました。
先ずは畑で見かけた花です。

ご存じのネギ(ヒガンバナ科ネギ属)です。


次はナス(ナス科ナス属)のように見えますが、ナスはこんなにかたまって花が咲くのか疑問です。さて何でしょう?
アブリルさんからジャガイモではないかと示唆されました。ジャガイモもナス科ナス属です。どうやら畑の隅に捨てられたイモが芽吹いて花が咲いたようです。
ちなみにジャガイモには白花を咲かせる品種と青花を咲かせる品種があります。イモの味には関係ないようです。


畑を離れて公園に入りました。

ご存じムラサキツメクサ(マメ科シャジクソウ属 )です。モンシロチョウが止まっていました。


ムラサキツユクサ(ツユクサ科ムラサキツユクサ属)です。この花は春と秋に見かけますが、春の方が多いように思います。


こちらもご存じのブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)です。

次は小さな花です。
 
ニワゼキショウ(アヤメ科ニワゼキショウ属)です。ここでは白花とやや青味を帯びた白花が集まって咲いていました。

こちらも小さな花です。
 
たぶん咲き出したばかりのハハコグサ(キク科ハハコグサ属)だと思います。

この後は道端で見かけた花です。

マツバウンラン(オオバコ科マツバウンラン属)です。花の長さは6~10mmです。マツバウンランは北アメリカ原産で、日本では1941年に京都市伏見区向島で最初に発見されています。
花の大きさが10~14mmあるオオマツバウンランも、すでに日本に定着していますが、まだ見たことがありません。


ヒルガオ(ヒルガオ科ヒルガオ属)です。このところよく見かけるようになりました。

おまけの写真はうちで飼い始めたアゲハチョウです。体も糞も大きくなりました。翌日から飼育容器を大きくしました。


撮影 2023/5/16、17


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5月大型連休明けに咲いた花 - 我が家の庭

2023-05-17 05:29:53 | みんなの花図鑑
ちょっと記事が古くなりましたが、大型連休明けに我が家の庭で咲いた花をご覧くださいませ。
先ずはヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属)です。今年は樹いっぱいにたくさん咲きました。
この樹には巣箱を架けています。巣箱が隠れるほど葉が茂りましたが、肝心のシジュウカラは下見に来ただけで、これまでのところ営巣していません。
早いところではもう雛が誕生しているので、今年は営巣しないかもしれません。


続いてはサツキ(ツツジ科ツツジ属)です。ぽつんぽつんと咲き出したのは大型連休に入った4月末で、今月中旬に花数がぐっと増えました。
サツキは白井市の花で、市内の公園や道路脇にもたくさん観られます。




続いてはユスラウメ(バラ科サクラ属)の花ではなく実をご覧くださいませ。最初の1枚は曇りの日、後の3枚は雨上がりに撮りました。
 

 

雨というと、よく降りましたね。雨水を受ける水瓶がいっぱいになりました。


次からは草花です。
先ずはいただいたゼラニウム(フウロソウ科ペラルゴニウム属(テンジクアオイ属))です。


続いては庭の隅に咲いていたドクダミ(ドクダミ科ドクダミ属)です。我が家の庭にドクダミの花が咲いたのは今年が初めてです。


次はムラサキカタバミ(カタバミ科カタバミ属)です。我が家では5種類のカタバミ(カタバミ、オッタチカタバミ、イモカタバミ、ムラサキカタバミ、ハナカタバミ)が咲いています。


この次は花ではなく、ヘチマ(ウリ科ヘチマ属)の双葉です。今年も日除けのためヘチマを育てることにしました。


最後の最後にご覧いただくのは、レモンの樹の葉を食べていたアゲハチョウの幼虫です。
家の中で飼育しています。


撮影 2023/5/8~15

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二人で登った谷川岳(後編)

2023-05-14 05:30:00 | 山行・旅行
この記事は、前編からの続きです。

トマの耳から肩の小屋へ向けて下る途中、A氏が転倒した。そこで左足首を痛めたらしい。
肩の小屋のベンチに腰を下ろし、傷めた足首を診た。軽い捻挫のようだった。私が持参していた湿布薬を貼り、痛みの具合を訊くと何とか歩けそうだとのことだった。
この先はすぐに雪になるのでアイゼンを着用して、杖をつきながらゆっくり歩いてもらった。


時間はロープウェイの最終が17時なので、それに間に合えば問題はない。とにかくゆっくりでも下山できればよいと考えた。
私が先に雪のスロープを下り、後から来るA氏を見守った。最後に傾斜が急になるところで踏ん張りが利かず、腰を落として滑って下りてきた。意識的にそうしたわけではなさそうだった。
 

本人が言うには、足首に加えて膝の踏ん張りも利かなくなっているようだった。
私はA氏のザックを受け取り二人分のザックを背負うことにした。A氏には空荷でゆっくりでも下りてくれるよう頼んだ。
空荷になったA氏は、私が期待した以上にしっかりと歩いてくれた。むしろザックのバランスが悪い私の方が不安定だったが、私が怪我をするわけには行かない。一歩一歩を確かめながらいつも以上に慎重に歩いた。

鎖場では極力鎖を使うようアドバイスした。ペースは遅いものの転倒することもなく、13時42分に熊穴沢避難小屋に無事に到着して、ここでザックを下ろした。
二人分のザックを背負ってからは一切写真を撮っていなかったが、ここでカタクリ(ユリ科カタクリ属草))を見つけて初めて写真を撮った。


熊穴沢避難小屋からロープウェイ駅までは1時間である。そのことをA氏に伝えると、彼も元気が出たようだった。
しかしここから先には雪渓をトラバースするところが何ヶ所かある。捻挫した足でキックはできないので、トラバースする場所では私が先を行きステップをしっかり付けるよう心がけた。
そうやって田尻尾根分岐まで順調に下りた。残りは10分である。

分岐から少し先に短い雪渓があった。私が先頭でステップを付けながら歩いた。雪渓が終わり木道へ下りる所に段差があり、そこは特に気をつけるようA氏にアドバイスした。
私が木道に下り少し進んで振り返ったらA氏が見えない。声を掛けたら滑落したという。木道に下りた後に滑ったようだった。薮が揺れていた。
幸い滑落した後すぐに枝につかまったので、落ちたのは背丈ほどだった。ストックを逆さにして差し出し、グリップの輪っかに手を通して握ってもらった。それを渾身の力で引き上げたら上げることができた。
本人が言うには、残り10分と聞いて急いでしまったらしい。雪渓が終わり木道へ出たところで落ちたので、油断があったのかもしれない。ともあれ大事に至らなくて良かった。

そこから先は木道歩きだったが、さらに慎重に歩いた。
天神平のゲレンデに下りたときはホッとした。14時37分にロープウェイの天神平駅に到着した。
A氏には頑張ってよく歩いてくれたと、心より感謝した。


最後の写真はロープウェイ車中から観た谷川岳だ。この日はありがたいことにずっと晴れていてくれた。
同行のA氏が怪我をしたが、大事にならずに下山できたことを感謝したい。

山の師匠は山は何回登っても同じ山は無いと言っていた。天候や地象は勿論だが、自分自身や同行者のコンディションを含めてのことだとあらためて思った。



 距離 6.5km、累計標高差 825m、平均ペース 標準(90~110%)

二人で登った谷川岳(完)

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二人で登った谷川岳(前編)

2023-05-13 04:34:30 | 山行・旅行
5月11日に谷川岳(標高1977m、日本百名山)を歩いて来た。谷川岳を歩くのは昨年6月以来だった(昨年の投稿はこちら)。
今回は昨年よりひと月余り早いが、例年に比べて雪が少なく、アイゼンが必要な個所は少ないと聞いていた。
昨年とのいちばんの違いは同行者(A氏)がいることだった。A氏は山の経験が長く、谷川岳は過去に登っている山だった。また最近も低山を歩いているとのことだった。しかし雪山の経験がないので、雪山デビューとしては残雪期の谷川岳はちょうど手頃だと思っていた。

早朝5時にA氏をピックアップし、土合へ向かう。関越自動車道の下牧PAで朝食とトイレ休憩を取った。ここから観る谷川岳は前景とのバランスが良く好きだ。この日は谷川連峰の上に雲一つなく晴れ渡っていた。


登山開始は8時25分、ロープウェイの天神平駅からだ。谷川岳登山のもっとも一般的コースで、私は昨年も同じコースを歩いていた。
この日は2人とも写真を撮るので、一応の目安は上りが2時間半下りが2時間だが、ゆっくり歩こうと話していた。


往きは私が先頭を歩いた。歩き始めから目指す山が見えるのは気持ちが良い。天神平周辺の雪は大半がなくなっていた。
 

歩き出すとすぐに登山道に雪が現れた。しかし危険なところはなく、雪を踏んで歩いた。
またすぐにお花も現れた。真っ先に現れたのはショウジョウバカマ(メランチウム科ショウジョウバカマ属)で、イワウチワ(イワウメ科イワウチワ属)が続いた。
 

ショウジョウバカマもイワウチワも、登山道脇にずっと咲いていた。
 

しばらく歩くとイワナシ(ツツジ科イワナシ属)が観られた。昨年歩いた際には気づかなかったので嬉しかった。
一方、昨年6月はシラネアオイやイワカガミが観られたが、今回は観られなかった。
 

10分ほど歩くと田尻尾根との分岐に出る。その手前に雪渓をトラバースする所があった。雪は柔らかく山側に固定ロープもあったので、アイゼンは装着せずキックステップで通過することにした。この後も何ヶ所か雪渓をトラバースする所があったが、同様にして慎重に通過した。

少しずつ近づいてくる谷川岳に相変わらず雲はかかっていなかった。歩き出しから59分で熊穴沢避難小屋に到着した。まずまず順調なペースで、同行のA氏も調子が良さそうだった。
 

さて、ここからいよいよ急登が始まる。歩き慣れている私には楽しいところだが、A氏にとってはきつかったようだ。徐々にペースが落ちてA氏を待つ時間が長くなった。
 

そこで、天狗の溜り場まで行って休憩しようと思っていたが、早めに休憩することにした。周辺の山を見渡したところ、ずいぶん遠くまで見えた。
下の写真は谷川連峰の主稜線だ。A氏は20年前に谷川岳から平標山まで縦走したそうだ。私にとっても歩いてみたいコースだ。


こちらはこれから向かう道だ。右に見える西黒尾根のザンゲ岩の上に、小さな雲が見えていたが雨を降らすような雲ではない。


天狗の溜り場まで来た。いよいよこの先から雪になる。天狗の溜り場からは榛名山、赤城山、日光連山、尾瀬の山々などもよく見えた。


 

垂直分布幅が広いショウジョウバカマはこの辺りでも観られた。他に花は観られなかったが、唯一観られたのがこの黄色いスミレだ。細長い肉厚の葉からしてナエバキスミレではないかと思う(細長い線形の葉は別の植物)。また見かけたらじっくり写真を撮ろうと思っていたが、見なかった。
 

さて、いよいよここでアイゼンを着用した。A氏は前日に練習してきたそうだ。
 

私が先を歩いて、肩の小屋でA氏を待ったがなかなか来ない。アイゼンを履いて歩くのに時間がかかったようで、かなり疲労しているように見えた。
そこで肩の小屋でも6、7分休み、この先はA氏の荷物を減らすためアイゼンを私が持つことにした。

荷物が少し軽くなったA氏だが肩の小屋から山頂にかけてペースがさらに落ちた。時間は十分あるので自分のペースでゆっくり歩いてもらった。
 

トマの耳に11時10分に着いた。A氏はゆっくりこちらに向かっている。オキの耳の方を見ると西から怪しげな雲が近づいていた。
疲れているA氏には悪いが先ずはオキの耳まで行き、帰りにトマの耳の山頂に寄ってもらうことにした。


トマの耳から観たオキの耳。怪しげな雲は画面には写っていない。山頂の右に見える山は巻機山で、その右には越後駒ヶ岳と中ノ岳が並んで見えていた。
山頂の左には一ノ倉岳がすぐ近くに見える。


オキの耳付近から観たトマの耳。山頂の真後ろに見えるのは榛名山だ。左に赤城山が見える。


オキの耳には11時22分に到着した。山頂標識の右に見える山は谷川馬蹄形を形成する朝日岳などの山々だ。


オキの耳まで来ると、天気は持ちそうに見えた。A氏は山頂で長い時間写真を撮っていた。
軽く食事を摂って11時45分にオキの耳を後にした。
その後二人でトマの耳の山頂に立った。後は下山するだけである。

ところが二人一緒に肩の小屋へ向かう途中、A氏が転倒した。左足首を痛めたらしい。

(後編に続きます。)
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植物クロスワード(35)『草冠(くさかんむり)の漢字』の解答

2023-05-12 05:30:00 | クロスワードパズル


■タテのカギ
1 の別名で、イネ科ヨシ属の多年若芽は食用になり、ですだれを作る。
3 は、マメ科植物の種子を包んでいる殻。
5 は、マメ科――属のつる性の多年。肥大している根は根といい用、また粉をとる。秋の七のひとつ。
6 幼稚園児が描く絵に多い。
7 県民によって公選された議員で組織され、県の自治に関する事項についての意思決定をする議決機関。
8 国旗にサトウカエデのがデザインされている北米の国。
9 建築で、板を平らに張ったもの。酔っ払って外さないようにしましょう。
10 香魚ともいう淡水魚。
11 仕事。グッド――!
13 芍薬は、ボタン科ボタン属の多年。漢方で根を乾かして鎮痙 (ちんけい) ・鎮痛とする。
16 は、キク科――属の多年。江戸時代初期には既に園化されていた。
18 ヨコ17が将来目指す職業。
19 は、――科――属の多年。特有の香りがあり、食用。春の七のひとつ。
20 は、――科――属の多年。根際から分枝した多数のに卵形のが互生する。
22 プロ野球阪神タイガースの現役の投手。背番号65。WBCでも活躍した。
24 根の訓読み。
26 古代エジプト第4王朝の王。紀元前26世紀に在位。カイロ南西のギザに世界最大のピラミッドを建立した。
27 回転ずしチェーン「――寿司」の富山市内の店舗で行なわれた迷惑行為を撮影した動画がSNSで拡散され、同社は被害届を提出した。

■ヨコのカギ
1 は、タデ科イヌタデ属の一年から染めの染料をとる。
2 は、アブラナ科――属の多年。根味や調味料として使われる。
4 は、――科――属に属の植物。日本では日本で観賞用多年植物として卉園で発展した品種群を和、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋と呼ぶ。
8 邦題に冠の漢字が使われている、有名なシャンソンの楽曲。1945年にジョゼフ・コズマが作曲し、後にジャック・プレヴェールが詞を付けた。
10 物事を明確には示さず、手がかりを与えてそれとなく知らせること。
12 女性が結婚前に出来ておくと良いとされる家事や所作を学ぶこと。 もはや死語かもしれない。
14 ――、教――、祭――。
15 千枚漬けの材料となる野
17 美術学校の学生を昔はこう呼んだ。
21 の訓読み。
23 蚊を追い払うために、木のや木くずなどをいぶしたり、香をたいたりすること。
24 葉芽の訓読み。
25 わざと悪を装うこと。偽善の対義語。
27 タテ24とで繋がっている。転じて、女性の態度や言葉が下品で軽はずみなこと。また、その様をいう。
28 草藤は、ソラマメ科ソラマメ属の多年。山野のむらに生える。は多数の小からなる羽状複で、先が巻きひげになる。夏、青紫色のを総状につける。
29 は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草。地下の鱗 (りんけい) は球形または偏球形で、刺激性のにおいをもち、食用となる。

過去のクロスワードパズルは、このページ左にあるカテゴリー◆クロスワードパズルからご覧いただけます。
次回の植物クロスワードは、6月10日です。例年6月初旬に白山高山植物園が開園しますので、そこで見られる草花をテーマにしたいと思います。
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植物クロスワード(35)『草冠(くさかんむり)の漢字』

2023-05-10 05:30:00 | クロスワードパズル
今回は冠(くさかんむり)の漢字と冠の漢字を使った熟語の読みをクロスに埋め込んでパズルを作りました。
植物の名前(科名、属名、種名)は緑色で表してあります。
・植物の種名を表す場合は、科・属名と特徴を書いています。
植物の説明は、山渓ハンディ図鑑、ウィキペディア、goo辞書を参考にしました。その他の言葉の説明は、主にウィキペディア、goo辞書を参考にしました。
お馴染みの漢字が多いと思いますが、中には難読のものもあります。推理を働かせて挑戦してみて下さい。


■タテのカギ
1 の別名で、イネ科ヨシ属の多年若芽は食用になり、ですだれを作る。
3 は、マメ科植物の種子を包んでいる殻。
5 は、マメ科――属のつる性の多年。肥大している根は根といい用、また粉をとる。秋の七のひとつ。
6 幼稚園児が描く絵に多い。
7 県民によって公選された議員で組織され、県の自治に関する事項についての意思決定をする議決機関。
8 国旗にサトウカエデのがデザインされている北米の国。
9 建築で、板を平らに張ったもの。酔っ払って外さないようにしましょう。
10 香魚ともいう淡水魚。
11 仕事。グッド――!
13 芍薬は、ボタン科ボタン属の多年。漢方で根を乾かして鎮痙 (ちんけい) ・鎮痛とする。
16 は、キク科――属の多年。江戸時代初期には既に園化されていた。
18 ヨコ17が将来目指す職業。
19 は、――科――属の多年。特有の香りがあり、食用。春の七のひとつ。
20 は、――科――属の多年。根際から分枝した多数のに卵形のが互生する。
22 プロ野球阪神タイガースの現役の投手。背番号65。WBCでも活躍した。
24 根の訓読み。
26 古代エジプト第4王朝の王。紀元前26世紀に在位。カイロ南西のギザに世界最大のピラミッドを建立した。
27 回転ずしチェーン「――寿司」の富山市内の店舗で行なわれた迷惑行為を撮影した動画がSNSで拡散され、同社は被害届を提出した。

■ヨコのカギ
1 は、タデ科イヌタデ属の一年から染めの染料をとる。
2 は、アブラナ科――属の多年。根味や調味料として使われる。
4 は、――科――属に属の植物。日本では日本で観賞用多年植物として卉園で発展した品種群を和、西ヨーロッパで育種されて生まれた品種群を洋と呼ぶ。
8 邦題に冠の漢字が使われている、有名なシャンソンの楽曲。1945年にジョゼフ・コズマが作曲し、後にジャック・プレヴェールが詞を付けた。
10 物事を明確には示さず、手がかりを与えてそれとなく知らせること。
12 女性が結婚前に出来ておくと良いとされる家事や所作を学ぶこと。 もはや死語かもしれない。
14 ――、教――、祭――。
15 千枚漬けの材料となる野
17 美術学校の学生を昔はこう呼んだ。
21 の訓読み。
23 蚊を追い払うために、木のや木くずなどをいぶしたり、香をたいたりすること。
24 葉芽の訓読み。
25 わざと悪を装うこと。偽善の対義語。
27 タテ24とで繋がっている。転じて、女性の態度や言葉が下品で軽はずみなこと。また、その様をいう。
28 草藤は、ソラマメ科ソラマメ属の多年。山野のむらに生える。は多数の小からなる羽状複で、先が巻きひげになる。夏、青紫色のを総状につける。
29 は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草。地下の鱗 (りんけい) は球形または偏球形で、刺激性のにおいをもち、食用となる。

正解は5月12日にアップします。それでは、どうぞお楽しみくださいませ。
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アマギシャクナゲを観に天城山を散策

2023-05-06 05:40:03 | 山行・旅行




6年ぶりに伊豆の天城山を歩いて来た。6年前に歩いたのは3月初めで、まだ所々に雪が残っていた。ハイカーの姿は少なく木々の花はまだ蕾だった。次はアマギシャクナゲの盛期に来ようと思った。
大型連休の前後半に挟まれた平日の5月2日、7時30分に天城高原ゴルフコースのハイカー専用駐車場に車を駐めて歩き出した。降水確率はゼロパーセント、風も無く絶好の山日和だった。
 

この日はアマギシャクナゲとアセビを観ること、そしてスミレやその他の草花を探すことをテーマとして、コースタイムを気にせずゆっくり歩こうと決めていた。
全長8.4km、累計標高差は700mあまりのコースである。ゆっくり歩いても高が知れている。1時過ぎには帰れるのでのんびり行こうと考えていた。
 

コースタイム20分の所を23分かけて四辻(よつじ)に到着。途中ヒメシャラ(ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木)の樹や、花が半分落ちたモミジイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉低木)を観た。
ヒメシャラの赤い樹皮は遠くからもよく目立つ。日本三大美幹の一つに数えられているそうだ。私が知っていたこの樹の特徴は、触ると冷たいことだ。この日は暑くて何度もヒメシャラの幹を触った。


四辻を過ぎるとすぐにミヤマシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木)の花と赤い実が観られた。ミヤマシキミは筑波山でもよく観られる。山渓ハンディ図鑑では分布は本州(関東以西)、四国、九州となっているが、北限は岩手県一関市だと聞いている。
 

さらに進むとがきれいなツツジが咲いていた。雄しべの数は10本で花糸に毛がなく、所々で枝先に三枚の葉も観られたのでトウゴクミツバツツジのようだった。標高を上げていくとまだ蕾のトウゴクミツバツツジが観られた。
 

続いてすぐにアセビが現れた。アセビは万二郎岳を過ぎてからだと思っていたので意外だった。
 

この日は鳥撮り用のカメラや双眼鏡を持参しておらず、鳥は主に耳で聞くだけだった。カラ類の囀りに混じってウグイスの声も聞えていた。
標高が1200mを過ぎたあたりから登りが急になったが、手を使うような所はなかった。
万二郞岳(標高1299m)に着く手前でスミレの仲間を2種見かけた。
一つはタチツボスミレのようだった。
 

もう一つはシコクスミレ(別名ハコネスミレ)のように思えた。シコクスミレは本州(関東地方、東海地方)、四国、九州に分布し、深山の腐葉質の多い林内に生える。葉はハート型で薄く、光沢があり、脈がへこむ。花は白色で直径1~1.5cm。唇弁、側弁に紫色のすじがある。距は短い。
 

9時11分に万二郎岳に着いた。この山頂からは南東側に海が見える。この日歩くコースでは一番景色がよいところだ。
 

万二郎岳からは天城山の主稜線を歩き、先ずは痩せ尾根を60mほど下って80mほどを上る。登山道脇にはアセビが続いていた。
 

1325mのピークを過ぎ、アセビのトンネルを過ぎた辺りでタチスボスミレのきれいな株を見つけた。
 

さらに進むと白い小さな花が足元に咲いていた。ワチガイソウ(ナデシコ科ワチガイソウ属の多年草)だった。
 

そして、いよいよ待ちかねたアマギシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属の常緑低木)が現れた。
 

アマギシャクナゲは伊豆半島の山地に自生する固有種で、高さが6~7mにもなる。下の写真の樹は5~6mほどあるように見えた。
 

この樹木は天城山を代表する植物で、この日歩いたコースもシャクナゲコースの名が付いている。また特にシャクナゲが多い辺りは石楠立(はなだて)と名付けられている。まだ時間は早いが、シャクナゲを観ながら昼食とすることにした。
 

よく言われることで、樹木の花には当たり年と外れの年があるようだが、今年のシャクナゲの花付きは素晴しいように思えた。と言っても毎年ここへ来ているわけでないので、通りがかりのハイカーの受け売りである。いずれにしても素晴しいシャクナゲであった。
 

アマギシャクナゲを十分に堪能し、最後の登りとなる万三郎岳への急坂に向かった。思いがけずマメザクラ(バラ科サクラ属の落葉低木)の花が咲いていたのが嬉しかった。
 

天城山の最高峰、万三郎岳(標高1406m、日本百名山)には10時52分に着いた。山頂は木々に囲まれていて展望はない。
 

6年前には気づかなかったが、山頂に石碑があった。弥栄の神と記されていた。


主稜線を200mほど下ると分岐となる。6年前には途中で富士山が望めたが、この日は雲がかぶっていた。分岐からは激下りで6年前は雪が残っていてアイゼンを着けたところだ。
今の季節は形が崩れかけた木段が露出していて、やはり歩きいにくかった。ここを下ると標高が1150mで、涸沢分岐となる。
 

ここから登山口(下山口)までは標高差が100mだが、アップダウンの連続で、まったく下っている気がしない。これは6年前の印象と同じだった。
途中ミヤマシキミやモミジイチゴの花を観ながら、だらだらと歩いた。
 

単調な道に退屈し、幹が2つに岐かれたヒメシャラの樹があるところで、岩に腰掛けて休んだ。近くでキツツキのドラミングの音が聞えていた。
 

途中沢をいくつか越えた。見上げると新緑がきれいだった。
 

また、アマギシャクナゲやトウゴクミツバツツジが時折り現れて癒やしとなった。苔むした岩肌も素敵だった。
 

だらだらのんびり歩き、四辻を13時17分に通過、登山口には13時36分に戻ってきた。最後はコースタイム通りのペースになっていた。コースタイムを気にしないと言いつつ時計を見てしまうのは山屋の性だろう。
ザックを下ろした後は車で伊東温泉に向かい、公衆浴場で汗を流した。途中食事や買い物をしたりして、自宅には予定通り20時直前に着いた。
 

アマギシャクナゲを観に天城山を散策(完)

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回の投稿は5月10日、植物クロスワード(35)『草冠の漢字』を予定しています。

コメント (20)
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4月末に咲いていた白い花 - 我が家の庭

2023-05-04 06:33:50 | みんなの花図鑑
4月末に我が家の庭で咲いていたお花です。
今回も写真の後に種名や品種名を書きます。
先ずは小さなお花を並べます。

品種名は、花だけでなく斑入りの葉をご覧になるお分かりになるかと思います。


赤く色づいた葉もきれいです。我が家ではフェンスに絡ませて育てています。


種名はテイカカズラ(キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木)です。我が家にあるのは園芸品種で「ハツユキカズラ」になります。

次は4月初めに咲き出して、盛期を過ぎましたが、まだ花が残っていました。

トキワツユクサ(ツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草)です。数年前から近所の道端でも見かけるようになりました。

続いて柑橘が2種です。毎年載せていますので、ご存じの方も多いことでしょう。ミカン科の花はよく似ています。
1つめはレモンとマンダリンオレンジまたは一般的なオレンジを掛け合わせた栽培品種です。
 

よく観ると雌しべのない不完全花も混じっています。

「マイヤーレモン」(ミカン科ミカン属の常緑低木)でした。

2つめはこの花です。この植物も栽培品種です。
 
「シラヌヒ」(ミカン科ミカン属の常緑低木)でした。「清見」と「ポンカン」を交配して作られたものです。
「シラヌヒ」の実のうち、一定の基準を満たしたものがデコポンとして販売されています。

次はこの樹の花です。今年は花がたくさん咲きました。
 
ヤマボウシ(ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木)でした。

庭の片隅にこんなお花も咲いていました。我が家の庭で咲いたのはおそらく初めてです。

ハルジオン(キク科ムカシヨモギ属の多年草)でした。

これで白いお花はお仕舞いです。最後にフロリバンダらしく3輪の花が並んだ黄色いバラをご覧いただきたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。


コメント (8)
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赤城山麓で観た鳥と花

2023-05-01 11:50:51 | みんなの花図鑑
4月28日は尾瀬から下山し、前橋市内で泊まりました。翌朝赤城山麓を散策しました。
散策中、鳥はホオジロ、モズ、ウグイス、ガビチョウ、コゲラなど13種を観ました。その中からカオジロガビチョウ、ノスリをご覧いただきます。
花は野に咲く花をいくつか撮りました。花の名前は写真の後に書きました。

■カオジロガビチョウ
White-browed laughing thrush

スズメ目チメドリ科ガビチョウ属
Garrulax sannio
顔白画眉鳥/L23cm
国立環境研究所の侵入生物データベースによると、国内分布は北関東~千葉県となっています。赤城山麓ではこれまで何度も観ており、今回も3個所で観ました。
かなり多くの数が生息していると思われます。
























■ノスリ
Eastern Buzzard

タカ目タカ科ノスリ属
Buteo japonicus
鵟/L55cm
森の中でノスリの鳴く声が聞え、近づくと姿が見えました。




















ここからは見かけた花をいくつかご覧いただきます。



クサノオウ(ケシ科クサノオウ属の一年草または越年草)です。


ハルジオン(キク科ムカシヨモギ属)です。赤城山麓では、まだヒメジョオンは観ませんでした。


ユウゲショウ(アカバナ科マツヨイグサ属の多年草)です。


白花も観ました。


オオアラセイトウ(アブラナ科オオアラセイトウ属の越年草)です。赤城山麓でよく観ます。一部林間にも侵入しています。花期が長い植物です。
左の線形の葉をした植物は、別の植物です。


ヤグルマギク(キク科ヤグルマギク属の一年草)です。逸出したものだと思います。ウィキペディアによると、麦畑に侵入すると収量を5割から9割も減らす強害雑草となるそうです。


近づいて観なかったのですが、ブタナ(キク科エゾコウゾリナ属の多年草)だと思います。キク科の黄色い花は他にもいくつか観ました。


ヤマフジ(マメ科フジ属のつる性落葉木本)です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント (9)
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