shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

シジュウカラの子育て日記 - その②

2022-05-05 05:29:52 | 
前編では、巣作りから抱卵までの様子をご覧いただいた。
今回はオス・メスが交代で雛(ひな)に餌を運ぶ子育ての様子をお伝えしたいと思う。

さて、5月2日に待ちに待った雛が誕生した。
この日は娘と孫が住む群馬県へ出かける予定になっていた。朝車を出そうとしたら、ヤマボウシの樹に虫を咥えたシジュウカラが止まっていた。すぐに雛が孵ったことを覚った。
シジュウカラは私たちが邪魔だったようだ。そこで、その日は写真も撮らずに車を出してその場を後にした。

戻ったのは翌日(3日)の夜だ。既にもう暗くなっていたので巣箱を見ずに家に入った。
翌朝(4日)、確認のため外へ出ると、巣箱の向きが変わっていた。数日前にネコに襲われて巣箱が傾いたが、それが元の向きに戻っていた。
再び、ネコに襲われたのか!? 巣箱にはシジュウカラが出入りする様子がなかった。

10分余りじっと待った。1羽のシジュウカラが巣箱から出てきた(メスと思われる)。さらに入れ替わるようにもう1羽(オスと思われる)が入っていった。
よかった。シジュウカラは無事だったのだ。そして、オス・メスが共働で雛に餌を運んでいることがわかった。
巣箱の向きが変わったのは、風が強かったからだろう。ヤマボウシの幹を傷めないように、優しく巣箱を取り付けていた。

■シジュウカラの子育ての様子(動画)
シジュウカラは抱卵をメスだけで行い、雛(ひな)が孵ってからはオス・メス共に雛に餌を運ぶ。初めのうちは雛の体温が下がらぬよう、メスが寄り添って温めるという。雛は孵化してから16~19日で巣立つ。

このビデオは全体で14'06"ある。0'20"付近でメスが虫をくわえて飛来し、巣箱の中に入る。
その後動きがないので、どうぞ飛ばしてご覧いただきたい(カットしたかったが、エディターの不調でカットできなかった。)
その間巣箱の中では、メスは雛を温めていたと思われる。
13'20"付近でメスが巣箱から出て、代わって虫をくわえたオスが中に入った。
動画の音声では聞き取りにくいが、メスが巣箱から出る前にオスが鳴き声で合図を送っていた。
13'50"付近でオスが巣箱から出て行った。


■シジュウカラの親は主に昆虫の幼虫、成虫を餌として運んでいる。
こちらは幼虫(ワーム)のようだ。




■巣箱から出る際は、巣の中を清潔に保つため、雛の糞をくわえて運び出すこともある。




巣立ちの予定日は5月18~21日ごろである。2年前は巣立ちを見逃したので、今回は是非観たいと思う。

もう一つお知らせがある。3月に市内の法目川沿いでモズのつがいを見ていた。その後1週間おきに5回見に出かけたが、一切モズを見ることがなくなった。モズがどこへ行ったのかは不明である。

<トピックス>
野鳥の中には巣作り・抱卵・子育てを一切しない鳥もいる。日本ではホトトギス、カッコウ、ジュウイチ、ツツドリの4種がそうだ。
これらの鳥は自分で営巣せず、他の鳥の巣に卵を産んで抱卵・子育てを任せるのだ。任せるというと聞こえが良いが、詐欺まがいの行為である。
この中で、カッコウはオオヨシキリ、ホオジロ、モズ等の巣に卵を産む。カッコウの雛は比較的短期間で孵化し、巣の持ち主の雛より早く生まれることが多い。孵化したカッコウの雛は巣の持ち主の卵や雛を巣の外に押し出してしまう。その時点でカッコウの雛は仮親の唯一の雛となり、仮親の育雛(いくすう)本能に依存して餌をもらい、成長して巣立っていく。カッコウは卵の色や斑紋などを仮親の卵に似せている。また卵を産み付ける際に、仮親の卵を1つ抜き出すことも知られている。

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
良かったですね。 (fukurou)
2022-05-05 06:41:28
shu様
おはようございます。
無事孵化したようでおめでとうございます。
今年は巣立ちが見られそうですね。
可愛い雛たちの巣立ち楽しみにしています。
ネコとヘビに気を付けてください。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-05-05 07:38:08
シジュウカラの子育て、楽しませていただきました^^
夫婦で、頑張って子育て、
成長して雛たちが、出てくるのが楽しみですね。
何羽でてくるんでしょうね。
虫たちが、たくさん捕れる春が気候も暖かくなり、
子育てに一番良い季節なんですよね^^

余談
数日前、至仏山付近で遭難ニュースを
見たときは、春の尾瀬も厳しいところなんだと
思ったんですが、
昨日、再放送ですが、
にっぽん百名山で、尾瀬の燧ヶ岳をやっていました。
360度のパノラマ、素晴らしい景色ですね。

ゴールデンウイーク、
何か数年前の混雑を感じます。
それでも感染者数のニュースはあります。
日々色々なニュースがあります。
気をつけて行きましょう~
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fukurouさん おはようございます (shu)
2022-05-05 08:01:05
2日間、家を空けました。その間シジュウカラが無事か心配でしたが、何事もなかったようです。
我が家の近くでヘビを見たことはありません。ネコは3匹います。飼い猫なのか野良なのか分かりません。

毎朝、シジュウカラを見ながら朝食を摂れるのは幸せですね。
あと2週間ほど、心配もしつつ、幸せな時間を過ごせそうです。
返信する
attsu1さん おはようございます (shu)
2022-05-05 08:15:31
連休中、群馬県に住む娘・孫の所へ行き、ついでに赤城山を歩いてきました。
しかし、シジュウカラの方を優先して書きました。

この季節は樹々に葉が生い茂り、虫もどんどん増える時期ですね。
それに合わせて小鳥たちが子育てをする。自然の営みはうまくできていますね。

尾瀬は今頃、雪解けが急速に進む時期です。
尾瀬ヶ原の木道の半分ほどが見えてきているみたいです。
ミズバショウの情報をチェックしながら、出かける時期を決めたいと思います。

積雪期の至仏山には1度登りました。危ない所はないと思いますが、装備が不十分だと遭難の可能性はあると思います。
今年は明日まで登れます。その後は、高山植物保護のため、雪解けが完全に終わる7月まで登れません。
燧ヶ岳も春に1度登りました。至仏山よりかなりハードでした。その分人が少なく、頂上でゆっくりできました。
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子育てする親の愛情を感じます (ninbu)
2022-05-05 09:29:52
huさん、おはようございます。
シジュウカラの子育ての様子、動画でも初めて見ました。
事前に13分20秒過ぎに雌が出てくるとわかっていたので、安心して見て
いましたが、そうでないとハラハラしますね。
いずれにせよ、無事に雛が孵ってよかったです。(^.^)

雄雌が交代で餌を運ぶ姿や、巣の中を清潔に保つため、雛の糞をくわえて
運び出す様は、子育てする親の愛情を感じます。

ホトトギス、カッコウ、ジュウイチ、ツツドリの4種の鳥は、自分で営巣せず、
他の鳥の巣に卵を産んで抱卵・子育てを任せる。孵化したカッコウの雛は巣の
持ち主の卵や雛を巣の外に押し出してしまう。

この話を聞くと、shuさんの言われる、詐欺まがいの行為である。という説も
納得がいきます。でも、騙されて自分の雛と思って育てる鳥も、少し、間抜け
なような気もします。(笑)
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ninbuさん こんにちは (shu)
2022-05-05 10:47:03
コメントありがとうございます。
今日もシジュウカラがせっせと餌を運んでいます。
献身的な親の姿に、感動を覚えます。

ホトトギスやカッコウの犠牲になる鳥たち。可哀そうです。
鳥の中には防衛策を進化させてきたものもあるようですが、騙す方と騙される方では騙す方の進化が勝るようです。
ninbuさんは大丈夫でしょうが、私などは特殊詐欺の被害に遭わないよう、気をつけなければいけませんね。
返信する
シジュウカラ (さざんか)
2022-05-05 11:47:27
shuさん、こんにちは。
シジュウカラが無事で良かったですね。
巣箱の中は見えないから、気になったことでしょう。
雛は何羽いるのでしょね。
親が出入りするところがしかり写っていて、素晴らしいです。
三脚で狙いましたか?
巣立ちは2週間後くらいですか。
見られるといいですね。

カッコウの話、驚きました。
習性だからとは言え、ひどい話ですね。
親もちゃっかりと子育て放棄。
雛は本当の雛を追い出して仮親から餌を貰って大きくなるとは。
仮親の方は自分の子でないと気付かないのですかね。
人間界だったら、赤ちゃん取り違え事件として大騒ぎになりそうですね。
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楽しく拝見しました (なつみかん)
2022-05-05 12:20:38
shusん、こんにちは。
シジュウカラ、ひやっとしたけど、ネコじゃなくてよかったですね。
ちゃんと雛が誕生したようで、せっせと餌を運ぶ様子が動画でよく分かりました。
わが家のネコの額、かつネコがしょっちゅう通り道にしている庭では到底無理です。
続報をお待ちしています!!
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さざんかさん こんにちは (shu)
2022-05-05 13:35:37
コメントありがとうございます。
脚色ではなく、シジュウカラの姿がなかなか見えないので、本当に心配しました。
今のところ無事に育っているようです。

さて、何羽いるのでしょうね。動画は居間に三脚を立てて、ガラス窓を開けて撮りました。
写真はガラス越しに撮ったものが多いです。

カッコウやホトトギスなどに見られる「托卵」という習性は、どうして生まれたのか不思議です。
ダチョウやムクドリは、同じ種のなかで托卵するようです。この場合は育ての親の負担は増えますが、理解できなくはありません。
里親のようなものですね。
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なつみかんさん こんにちは (shu)
2022-05-05 13:39:43
コメントありがとうございます。
なつみかんさんのお庭にもネコが来るのですね。
そうすると、窓際に鳥かごを出して置いたりできませんね。

ネコは習性で小さな穴に関心を持つようです。
木に登って巣箱の前に構えていたのには驚きました。
今日も大きなネコがウロウロしていました。
心配の日々が続きます。
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