ヘッド 2018 スピードMP
100インチ,300g,320mm,16/19,23mm
名だたる契約プロも使用していて、ヘッドさんの看板を背負っていると
言っても過言ではない、あのジョコビッチ選手も使用しているという
スピードシリーズ。
実は過去には色々とあったりするラケットだったりします。
話はちょっと脱線してしまいますが、昨年の楽天オープンで見ること
が出来たジョコビッチ選手はホントに気さくで良い感じの人でした。
ファンサービスなどに費やす時間の長さが尋常ではないなと。
錦織選手と対戦する時ももうちょっとその優しさが出てくれると
良い感じなのに、なんて思ってしまったり。
話を戻して、そう正直なところヘッドのスピードシリーズは本当に
長らく鬼門的なラケットでした。
硬くて、飛ばなくて(※PRO)ボール離れが早い、おまけに面が100インチ
という感じで苦手な要素がてんこ盛りで、避けていました。
でも魚心あれば水心、ということで実は今まで何度も初代スピードの
頃からチャレンジしていたのでした。しかも主にハードなPROの方を。
その度にやっぱり合わない、ということを繰り返していたのですが
グラフィンタッチシリーズのスピードが出た時に、もうこれで最後
という覚悟でMPとPROの両方を試しました。
MPの方は見た目に惹かれてズべレフ選手カラーのモデルの方にして
PROの方も気合を入れて頑張ってみたものの、両方ともガットを
色々と工夫をしてもやはりラケットの特性が自分には合わないという
結論に達し、それ以来スピードシリーズとは疎遠に。
それからはヘッドさんのラケットといえばプレステージシリーズ一筋
という感じでしたが、そんな関係にも雪解けの気配が。
ヘッドさんが見た目だけでなく実力も伴ってきたズべレフ選手のために
グラビティという全く新しいシリーズを立ち上げたことによりスピード
シリーズはグラフィン360世代から大きくラケットの基本設計を変更し
スピードシリーズのフレーム厚を23mmと+1mm程上げて飛びを改善し
更にグロメットの工夫でボール持ちを上げてスピンをかけやすくなった
だけでなく打感もかなり柔らかく感じるように仕上げ、正面からの
フレーム厚は少し薄くしてラケットの振り抜きも改善したのだとか。
でも過去に色々あったせいで根本的にスピードシリーズは信用出来なく
なっていたので、良さそうな情報はシャットダウンして耳を塞ぎ、G360
世代のスピードはつい最近まで完全にスルーしてしまっていました。
おかげで自分にとって最良のラケットを探す旅はかなりの遠回りをして
しまっていたのかもしれません。
ヘッド独自のパワーレベル的指標CPIによればG360スピードMPは500で
これはエクストリームPROと同じ数値ということに。
一方G360スピードPROでもCPIは300という事であのプレステージの
PROと同じ数値となりました。CPIによれば設計が変更されたG360世代
からのスピードシリーズはだいぶ敷居が下がったことになります。
個人的に注目はグラビティのTOURで、CPI数値が300というところ。
購入していたPROの方は200だったので、これはもしかしてTOUR
の方が自分にとっては適性が高い可能性が?
という事でここ最近までスピードシリーズはブロックしていたのですが
一つの転機として、G360エクストリームプロを使用してみたら
黄金スペックが苦手なのにこれが想定外のレベルでパワー面でも
抑えが効き、スピン量の調整のし易さは言うに及ばずでとても
使いやすく目から鱗が、という事でCPI数値が同じ500になった
G360スピードMPのことが過去に色々あったにも関わらず気になり
始めていたのでした。
それにしてもヘッドさんはグラフィンタッチからのグラフィン360
へのモデルチェンジは個人的には軒並み大成功しているような印象が。
プレステージMPは360世代を一つ飛ばして360+デビューでしたが
ラウンド形状化とフェイス面積アップの効果もあって非常に良い感じ
でしたし、エクストリームPROも、ボール持ちと打感の柔らかさが
良くなって使える適性プレーヤーの敷居が下がり万人向けとなり
より使い易くなっていたように感じました。
ということは、自分的に鬼門的な存在だった、あのスピードシリーズ
だって良くなっている筈、と考えるのも無理からぬ事でした。
丁度最近新しくG360世代の正常進化版の新G360+スピードシリーズ
が出たのですが、どうもカラーデザインがリバースカラー的なのも
個人的には微妙というか、G360版の方が黒が多く締まった感じで
好ましい気もしたし、一つ前のシリーズという事で価格も
リーズナブルだったので、敢えてG360の方のスピードMPを
ゲットしてみることに。
という事で使っている人の評判もとても良いグラフィン360
スピードMPをしっかりと調整して使ってみたいと思います。