娘には玄関を開けないようにいつも言いつけている。
それなのに、佐川のドライバーが電話で娘に「判子を押すだけだから開けてくれ」と頼み込んで開けさせたのだった。
佐川には抗議のメールをしたものの、ドライバーの問題という認識のようだった。会社として指針というものはないのか?という質問を何度も聞き返しているのに、その点に何ら返答はなかった。3回目で返信が途絶える。
私が問題と感じたのは、子どもが学校を休んで家にいる状況への配慮、子どもが一人で留守番している状況への配慮、判子の意味をあまりにも軽く説明していること。確かにドライバーの問題だけど、所長のメールでの応対を見る限り、社会への責任を感じているとは思えない。わたしは会社が間接的にやらせてると思っている。
それから一週間ほどのこと。今度はヤマト運輸だった。夜荷物を持ってきたのだが、娘が留守番中にも来ていたらしい。
ドアホンで応対した娘が「留守番をしているので6時過ぎに来て欲しい」と言ったという。ヤマトのドライバーはちゃんとその意味を汲んでくれたのだ。
ドライバーにとって、玄関で引き返すのは辛いとは思うけど、ドライバー一人の判断だけでなく、それを許す土壌は会社にあるはずだ。
見事に対応が分かれてしまった。会社が育つのも人間が育つのも、土壌が大切なんだと痛感する。