映画館のフロアから行列がはみ出していました。「20世紀少年」「おくりびと」「マンマ・ミーア!」と上映時間が近かったのですが、おそらくほとんど「おくりびと」効果だったのではないでしょうか。
自動発券機でチケットをもらって5分ほどで中へ入りました。上映開始から日も経っていましたが、10人もいませんでした。
原作好きな人しか見ないと思うので、ネタバレのがっかり砲を打ちはなっておきます。私は原作を読んでいません。
さて、「20世紀少年 第2章」の内容は、1から15年後のお話です。
1の顔ぶれはほとんど出ないし、少ない出番にちょっとずつ出ています。
とにかく話が荒唐無稽でした。
1の主人公達はテロリストとして学校でも洗脳教育が実施されている世界になっています。
それなのに、その姪であり、1では彼女の誘拐を巡って話が展開していたカンナが普通に生活しています。
でも、本人はちっとも隠してない。誤認逮捕で捕まったけど、刑事にあっさり「おじちゃんは悪くない」とか言ってる。しかも、洗脳教育世代の刑事があっさり仲間になるとかあり得ない。
誤認逮捕にせよ、本名で学校にも通っているのに、あっさり釈放した警察。なのに、その後は命をつけねらう存在となる。
明らかに第3章への時間稼ぎのような展開で、原作知らない人は置き去りです。
「ともだち」は誰なのか?と言った謎が、結局新しいキャラが出てきて終わりそう。「名前を思い出せない誰か」ということらしいが、それでは謎でもなんともない。
あと、「本格科学冒険映画」らしいけど、死んだ人が生き返るとか、どこがどう科学なのか理解できない。しかも、そんなことできる小学生がいたというのも、宇宙人でもなければ話に登場しないだろう。
とにかく、突っ込み処満載なので、ネタとして見るのは良いけど、説明しようのない虚しさがあります。
そうそう、良かったのは、カンナの同級生小泉響子役の女の子。表情が豊かで存在感がありました。