ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

【本】アンのゆりかごー村岡花子の生涯ー

2014年08月25日 | コラム

アンのゆりかご―村岡花子の生涯―(新潮文庫)をKindleで読みました。
NHKの朝の連ドラは途中から見たのですが、随分と脚色されていることに作者が嘆いていたようなので、気になって原作を買ってみました。
この本を書かれたのは花子の孫である村岡恵理氏赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」の館長をされています。

確かにTVでは描かれていない部分があり、実際にはその時代の多くの作家や著名人との交流をしながら翻訳活動をされていたようです。
また、家族構成も異なっています。甲府の学校の話も全然違いました。

村岡花子を簡単に紹介すると、第二次大戦の最中に「赤毛のアン」の翻訳を始め、生涯のうちにモンゴメリの作品を16冊も翻訳しています。
貧しい家に生まれた「安中はな」は本が好きで勉強ができたため、父が東洋英和女学校に入学させます。学費のかからないお世話係の給費生でした。英語の授業について行くため必死に勉強し、図書室にある英語の本をすべて読んでしまいます。
女学校時代に英語の家庭教師をしたり、卒業後は婦人矯風会で編集の仕事をしながら短歌の投稿をしたりしていましたが、「子供も大人も楽しめる家庭文学」を志します。
本格的に翻訳活動を開始するのは、結婚後、長男を失ってからです。関東大震災の後、出版社兼印刷所を設立させて「王子と乞食」を刊行します。
ラジオで「子供の新聞」を担当し、「ラジオのおばさん」と世間で親しまれるようになります。
そして、第二次大戦が始まった頃、カナダ人の宣教師から一冊の本を託されます。「戦争が終わったら翻訳して出版して欲しい」と。それが「赤毛のアン」でした。
赤毛のアンも戦後にすんなりと出版された訳ではありません。翻訳に6年を費やしたものの、出版までは更に7年の月日が掛かってしまいます。そして、その後の7年で10冊のアン・シリーズを出版します。

文章は、歴史の教科書を読んでいるような感じで、淡々と花子の生涯を綴っています。それがかえってテンポ良く読み進めることになったように思います。
5時間ほどかかりましたが、爽やかな気分で読み終えることが出来ました。


幕張メッセ ~キャラホビと宇宙博~

2014年08月24日 | 日記

幕張メッセで開催されたキャラホビ2014に行ってきました。
バンダイやバンプレストなどキャラクター玩具やゲームのメーカーブースや、原型師が直接販売するマーケットがあります。
KADOKAWAの艦これブースでは、アニメ化に向けて作品を紹介していました。バンプレストのブースにもフィギュアが並んでいました。
アイマス関連は、バンプレストとバンナムのブースにいくつかありました。販売中の商品の展示がほとんどでした。
ガンダム関連もバンプレスト、バンナムに商品がありますが、バンダイブースにも多数あります。ガンダムカフェもドリンクのみで出店していました。

ラジオ大阪のステージに、声優のたかはし智秋さんが登場。TVで何度か拝見しておりましたが、あんなに顔が小さいのかとビックリしました。本当に八頭身ですね。美しくスタイルも良く、声も可愛らしいのです。

その後は、マーケットに顔を出してブースを1件ずつ見て回りました。また、お知り合いになった原型師さんなどにご挨拶することもできました。
ガンダム系でも大きなキットが多くて迫力満点でしたが、レジンキットは作るのが大変そうですし、少量生産のため値段も5000円から数万円までと素人には手が出ません。それでも結構みなさん数を売ってらっしゃいます。

キャラホビの後は、同じ幕張メッセで行われている宇宙博2014の方へ行きました。
NASAとJAXAの過去から現在までの様々な展示が行われていました。スペースシャトルときぼうの中に入れるところもありましたが、大行列でした。
こちらは9/23までやってます。

http://www.space-expo2014.jp/


日本SF展・SFの国

2014年08月13日 | 日記

世田谷文学館で行われている日本SF展に行ってきました。
SF小説、特撮、漫画、アニメが主な展示内容でした。

今回は出発時から埼玉高速鉄道を使ってみようと決めていたので、まずは自宅から鳩ヶ谷駅までバスで移動。蕨駅より近いかも。
鳩ヶ谷駅から東京メトロ南北線の市ヶ谷駅まで直通で、京王線の急行に乗り換えて千歳烏山駅へ。そこから10分ちょい歩いて、世田谷文学館に到着しました。

http://www.setabun.or.jp/

建物は小さくて売店も6畳か8畳くらいのスペースで、入場券もそこで購入します。
SF作品の小説が多数置いてありました。
1階の常設展では、世田谷ゆかりの文豪や円谷英二の展示で、人形や原稿の複製品が飾られていました。ざっと5分ほどで観覧できます。
2階の日本SF展ですが、こちらも40分ほどで終わりました。
主要な展示は、星新一、小松左京、筒井康隆、海野十三、武部本一郎、真鍋博、手塚治虫、浦沢直樹となっていますが、それぞれの展示が少ないので、1つのテーマで色々と見比べるような見方はできなかった。

真鍋博の展示では、アガサ・クリスティーの本がずらっと並んでいたので楽しめた。
武部本一郎のイラストも非常に良かった。懐かしくも未来感のある絵ですね。不思議です。
手塚治虫の生原稿も多数あり、斜線のタッチなど克明に見ることができたので、漫画を仕事にしている人なら興味あるところだろう。図録ではそれがまったく潰れていたのが残念です。

世田谷文学館を出たあと、適当に線路のある方向へ歩いていたら、芦花公園駅にたどり着きました。どうやらこちらの方が最寄り駅のようです。
そこから新宿駅まで京王線で移動して、大江戸線に乗り換えて六本木駅へ。

六本木ヒルズと東京ミッドタウンを見てきました。建物自体見てるのがちょっとデザイン的には面白かったけど、高級そうなお店には興味なしです。
六本木ヒルズは外にドラえもんが沢山いました。何十体とあって人も何百人と群がっていました。
ミッドタウンでは裏手に芝生の公園があって、そこにゴジラがいます。上半身だけですが、迫力ある造形でした。

乃木坂駅まで歩き、次は国会議事堂前まで移動して、国会議事堂を見てきました。
物々しい警備でしたが、眼鏡の可愛らしい婦警さんが声を掛けてきて、中は見学者のみということで、外から写真撮影だけしてきました。ちょっと離れて撮影した方が全体が見えて良いですね。

国会議事堂駅まで戻って、路線図を見ていたら東京メトロ南北線の溜池山王駅と図が繋がっています。駅員さんに聞いてみると、千代田線のホームを通り抜けると隣の駅まで行けるのだと言うのです。
連絡通路を抜けて溜池山王駅へ。ホームの移動よりも短くて近い。これ歩いて移動だから電車賃掛かってないよね?路線図だと赤坂見附駅で乗り換えないとたどり着かない。
溜池山王駅からは鳩ヶ谷駅まで直通です。これは楽です。今日はまったくJRに乗ることはありませんでした。今後も、この路線を活用したいと思います。