先週、いつもかけているめがねの鼻当てが傷んできたので、取り替えてもらいに富士メガネへ行きました。
富士メガネは老舗の眼鏡屋さん。街の中、ショッピングモールや大型スーパーにもあって、いつでも行ける気がします。だから後回しになってしまいがちなんですが。でも、目のことだから、そういうのはよくない!
自宅から一番近い富士メガネは、近所の大手スーパーの2Fにあります。普段着で歩いて行ける気軽さ。
平日の午前中は、のんびりした雰囲気でお店に入りやすいです。すでに1組のご夫婦が来店しておりましたが、サブで接客されていた男性店員が私の姿を認めるとすぐに来てくれました。
「鼻当てを取り替えていただきたいんですが…」と申し出ると、「どうぞおかけください」と椅子をすすめてくれ、さっそくめがねの具合を確かめてくれました。
まずはクリーニング。その間、記録を残すため、名前を教えて欲しいとのこと。
伝えると店奥のパソコンで検索、私の購入情報を取り出していました。
(本当はメンバーズカードがあればもっとスムーズだったんでしょうけど、持参していませんでした)
それによると、このめがねは2008年に作ったものだとわかりました。
「!」です(笑)。かなり前だとは思っていましたが、14年も前だったとは。
店員さん、鼻当てを交換しながら「レンズがかなり傷ついていますね」とご指摘。そうなんですよ。自分でも気になっていました…。
実は、何となく視力が低下しているのではないかと気になって、3月末に眼科でめがねの買い替えをした方がいいか相談していたんです。その時に視力検査はもちろん、眼底検査もしました。目そのものには特に問題がなかったのですが、どんなめがねを作るかを決めかねて、後日来院してめがねの処方箋を書いてもらうことにしたのでした。
どんなめがねを作るか。
どういうことかと言いますと、若いころは遠くを見るためのめがねを作ればよかった。でも、今は遠くだけじゃなくて、手元も少し見えずらい状態です。例えば、指先がささくれだってきたとき、めがねを外した方がよく見える。針に糸を通すとき、めがねを外した方が通しやすい。
これって…ようするに、ろ・う・が・ん?!
ついに私にもこのような変化が訪れたわけです。
眼科の先生はおっしゃいました。「今のめがねは、強すぎず弱すぎずのめがねです。遠くを見るため(車を運転するとか、映画館で映画を見るとか)のめがねをつくるか、近くを見るため(パソコン作業などで40㎝程度離れたものを見る)のめがねをつくるか、決めたらまた来てください。早い方がいいですよ。目の状態が変わらないうちに」と。
どうしようか…と気にしながらも決めかねているうちに、1か月以上たってしまいました。
そんな顛末を富士メガネで店員さんに話しますと、「じゃ、ちょっと調べてみましょうか」ということになり、奥の小さな検査室でいろいろ調べていただいたわけです。
ここだけの話、私が通っている小さな眼科よりはずっと新しい検査機器が導入されています。さすがに眼底検査、視野検査といったことは眼科でなければできませんが、そのほか、レンズを入れての見えやすさや利き目はどちらか、左右の焦点はきちんと合っているか等々の細かいことは、もしかしたら富士メガネの方がしっかり見極めてくれるのではと思ってしまいました。
ですが、ここでもやはり「どんなめがねを作るか」は決めなければならないわけで。お店では、遠くを見るため、近くを見るために加えて、遠近両用メガネも提案してくれました。
遠近両用かー。ほんと、年齢を感じさせられるグッズだわ~と小さくショックを受けました。
ともあれ、その日は鼻当てを交換してもらうという目的は達せられたので、「考えてみます」とお店を後にしました。
それから、考えました。
めがねのレンズは傷だらけ。これをこのまま使い続けるのは目によくない。だからどのみち買い替えは必要。
→じゃ、どんなめがねにする?遠くを見るため、近くを見るためと用途を限定しためがねなら、都度かけ替えなくちゃいけない。それは面倒。きっとテキトーな使い方になる。
→じゃ、遠近両用?え~~!いや、でも仕方ないでしょ。とりあえず使ってみたら?そうね、シンプルに1本作って、使ってみてやっぱりイヤならそのときまた考えよう。
と、頭の中をグルグルさせて、遠近両用メガネを作ると決めました。
1週間後、またご近所の富士メガネへ行き、同じ店員さんに相談したのでした。
めがねのフレームを決めるのもまた一仕事で、店員さんのアドバイスを受け、私の好みを伝えながら試したフレームは10個以上。このご時世でマスクを取ったりつけたりしながらどれが似合うか、顔の幅に合うか、条件を満たすものを探すのはけっこう大変でした。
そんなこんなで、出来上がるのは来週。
新しいのがきたら、今のめがねとはさよならです。
めがねさん、14年間もありがとう。あと1週間、よろしくね。