陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

最後まで見ることができなかった

2022-08-17 05:52:34 | 旅行

苫小牧市美術博物館でクリムトの絵を堪能してから、別室に展示してある縄文式土器などを見ました。そこには他の展覧会の予告のチラシもおいてあり、近くのコミュニティホールでの催し物の案内もありました。
夫が行って見たいという「ヒロシマ原爆資料展」。じゃ、行って見ようということで苫小牧市文化交流センターへ向かいます。

最初は原爆が投下される前の街の様子、人々の暮らしがわかる写真などが展示されていました。港があり、当時は国の要といわれるほどだったそうです。
展示を見ていくと、原爆投下の候補地として広島、小倉、長崎、新潟とありました。新潟も候補に入っていたとは初めて知りました。
また、「(米側が)原爆を使用するかどうかの予告はしないということにしたことに対して研究者からは反対の声があがったが、そのまま実行された」という表現もありました。これがよく理解できなくて、夫にどういうことかと聞いてみると、「例えば、今のプーチン大統領がウクライナに対して核を使うかもといって脅すようなことを言わないで、ってことじゃないか」と言っていましたが、この解釈でいいんでしょうかね。

原子爆弾を開発するために多額の費用がかかったので、それを国民に納得させるためにも使用する必要があった。ソ連の動きを封じるためにも必要だった…。
いろいろな政治的理由がありました。けれど、何よりそれを使用したらどうなるか。そこを無視してまで実行したんですね。・・というより、国際政治、ましてや戦争となると民間人のことなど考慮されるはずもないのでしょう。。

投下後の様子、被爆した人たちの人生もひとつひとつ展示されていました。
ある人は、その時ちょうど離れたところにいて、ご自身は被ばくを免れたものの妻子を亡くしてしまい自分も死のうかと思った、と。でも、誰が弔うのかと思いとどまったという人。

また、シャーレの中に小さなガラスの破片の展示が。そのガラスは、爆風でガラスの破片が頬に刺さったときに取り切れず残っていたものだそうです。昭和60年にやっと取り除くことができたんだとか。
昭和60年といえば、わたしは中学生でした。戦争は昔のことと思っていました。月日が流れても、ずーっとあの時の痛みを抱え続けて生きて来られた方がいらっしゃる。その断片を物として、実物として見せられると、言葉を失います。心にずんと来て何も言えなくなってしまいます。

ひとつひとつ短いエピソードがつづられており、それを見ていくだけで胸がいっぱいになってしまいました。
展示室は入って左右に長い部屋なんですが、部屋の右半分を見ただけで、わたしはもう無理でした。
一足先に展示室を出て、ロビーで地元新聞を見たりして夫が出てくるのを待っていました。

地元新聞に、戦争を体験した人たちの遺品についてのコラムがありました。
それらの品がインターネットのオークション等で流出しているそうです。筆者は、戦争を語り継ぐ品としてその地域から出さないように保護する必要がある、と述べていました。確かに、先ほどのガラス片のようにその出来事と一体化して語られなければ、何も知らない見る側の人には響かないこともあるでしょう。

人は辛い出来事を忘れることで生きていける仕組みになっていますが、社会全体として絶対に忘れてはいけないことがあります。日々それに向き合って語り継いでいる人たちには本当に頭が下がります。

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コンパクトながらもキラリと光る展覧会~芸術の都ウィーンとデザインの潮流

2022-08-16 06:27:09 | 旅行

クリムトの絵が見たくて苫小牧へ行って来ました。

苫小牧市美術博物館で開催の特別展「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」。

トヨタ自動車北海道株式会社の創立30周年を記念して開催されています。そのためか、何と入場無料です。

入場の際にいただいたパンフレット。

表紙に掲載されている絵がクリムト作《人生は戦いなり(黄金の騎士)》です。
ぱっと見は2次元的、平面的な印象に対し、実物はクリムトらしいキンキラな森を背景にした黒い馬の毛のモフモフ感が際立っていました。また、手綱の模様は市松模様のように見えます。この作品は1903年のものですが、1873年のウィーン万博で日本美術が紹介された影響が多分にあるともいわれているそうです。

クリムトに関してはこの作品をメインにデッサンが5点の展示でした。その他、オスカー・ココシュカ、エゴン・シーレと続き、ウィーンでの芸術の流れを見ることができました。

これは、アンケートに答えていただいたポストカードです。左側がエゴン・シーレの《カール・グリュンヴァルトの肖像》という作品です。この正面からではなく、斜め上から俯瞰するような視点は浮世絵の影響を受けていることが窺えるそう。西洋人の日本美術、ジャポニズムの取り入れ方がさりげなく斬新です。

それから工業デザインについての展示がありました。実際に見て印象に残ったのは、この椅子。(←パンフレットより)

当時美容室で使われていた椅子とのこと。なかなか座り心地がよさそうです。背もたれの曲線は、洗髪するとき仰向けになれるようにあつらえたのでしょうか。

美容室の様子も残っています。

(←パンフレットより)

王室御用達の理髪サロンだったそうです。キラキラ・リッチな感じです。こういうところでカットしてもらえたら、気分もあがりそう。

通常の展覧会と比べてコンパクトではありましたが、よく吟味された展示だったと思います。19世紀末から20世紀にかけての雰囲気が十分伝わってきました。

今回の展示作品は愛知県美術館、豊田市美術館の所蔵のものでした。

大満足の展示会でした。

 

 

 

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苫小牧ドライブ~出光カルチャーパーク

2022-08-14 14:39:49 | 旅行

11日の山の日からお盆休みになり、今年は早々にお墓参りを済ませてしまいました。
お天気を見計らって近郊へドライブです。

札幌からの日帰りドライブ。高速を使って1時間ちょっとで行ける、苫小牧へ行ってきました。

今回のお目当てはこれ。

苫小牧市美術博物館で開催中の「芸術の都ウィーンとデザインの潮流」です。これ、新聞広告で見かけて行って見たいと思っていたんです。

夏休みにお盆休みがかぶって、渋滞するかもと朝早めに出発したところ、けっこうスムーズに行くことができて、到着したのは9時前。開館は9時半なので、近辺を散歩しました。

苫小牧市美術博物館は出光カルチャーパークの敷地内にあります。

カルチャーパークというだけあって、他には図書館があり、総合体育館もあります。公園内には、苫小牧の草花を知ることができる花壇もあります。ただ、今は時期が過ぎてしまったようで、あまり見栄えはしていませんでした。

ご近所の方の散歩コースになっているようで、ウォーキングしている方や犬の散歩をしている方をチラホラ見かけました。

小川のそばにはこのようなガス燈があります。夕暮れ時の散歩も素敵だろうな・・。

少しずつ秋の気配も。色づく季節にまた来たいです。 

散歩しているうちに、ちょうど時間になったようです。美術博物館へ向かいました。

ちょっとした時間つぶしになるかもと散歩しましたが、とてもいいところでした。

 

 

 

 

 

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クワスの思い出

2022-08-09 02:12:53 | 旅行

昨日の記事に載せたクワスと言う飲み物は、ロシアの飲み物です。

これはペットボトルで売られているもの。

黒パンを発酵させて作ったコーラみたいな飲み物と書きましたが、コーラってアメリカ文化の代名詞のひとつとも言えますよね。ソ連時代は冷戦時代でアメリカ文化が入って来ませんでしたから、コーラが席巻することはなかったんです。
マクドナルドとかケンタッキーとか、ファストフードもありませんでした。

わたしがロシアに滞在した2018年はコーラもあったし、ショッピングモールのフードコートにはケンタッキーもありました。
当時、わたしははまだ日本語教師ではなく、国際交流のボランティアという名目で日本語を教えていましたが、生徒が嬉しそうに「昨日ケーエフシー(ケンタッキー)でごはんを食べました」と話してくれたものです。
ファストフードはロシア人、特に若い人たちには新鮮でおいしいものだったんですね。
それが今では…。もう撤退してしまったことでしょう。

でも、これでまたロシアの食文化は守られたことになったんでしょう。ロシアの人たちは、”ケーエフシー”が食べられなくてさびしいと思いながらも、ロシア料理を食べていることでしょう。

ロシアは豊かな国です。制裁なんて効かないです。制裁している側が窮しているんですからね。

この半年で、世界のいろんなことが逆戻りしてしまいました。国のリーダー同士の話し合いの結果、こんな悲劇を生むなんて、おかしいですね。民間人レベルでの交流は、お互いの文化をリスペクトし、違いを面白がって楽しんでいるっていうのに。本当に悲しいことです。

暑い日、街角で飲んだクワスの味が忘れられません。

こんな風に、クワスが入ったタンク車から注いでくれました。

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お散歩旅

2020-11-06 10:40:45 | 旅行

平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが すなわち非凡なのである。(ジード/仏小説家)

今日の日めくりに書いてある言葉。

毎日のことに飽きてしまわないで、惰性ではなく、かといって即効果を求めるのではなく。冷静に平常心で。
ということかな。


旅に出ていつもと違った風景を見ると、無意識レベルで心が「滋味~!」と声を上げるよう。

そこが特別な観光地でなくても。その土地に住んでいる人たちが、ふらりと散歩に出かけたくなってしまうところほど、私にとっては滋味レベルが上がるんだ。

ベンチに座ってぼんやりするのが至福のひと時。

たくさん歩いて、くたびれるころには日も傾いて^^
おみくじを引くような気分で今晩の居酒屋さんを決めるのです。
定番の串焼き、海藻サラダ。
お酒のメニューに土地柄がにじみ出ている。ここでしか味わえないのが飲みたい。
聞いたことがない銘柄に挑戦。「酔いどれジョニー」。山形のお酒です。
軽いんだけど、まろやかで。美味でした~。

そんなことを思い出しつつ、今は平凡な毎日のなかにいます。
あ、「平凡な気持ち」ではないなぁ。。

私は非凡ではありません。残念っ!

 

 

 

 

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朝散歩~国分町から仙台城跡まで

2020-11-04 11:44:15 | 旅行

旅先でその土地をよく知りたければ、歩くに限ります^^

素泊まりでしたので、朝食を買いに行きがてら散歩に出かけました。
ホテルをでてすぐのアーケード街で、毎日散歩しているような二人組が私の少し先を歩いていました。

この人たちについていってみるっていうのはどうかな☆

そんな考えが浮かびましたが、同じ信号を渡ったところで心変わり。
早っ!

お二人はまっすぐ進んでいき、私は右に曲がりました。

 朝の国分町。
国分町を右に見ながら進みます。
すると、ちょっと面白い看板を見つけました。

 シルバーゾーン。
スクールゾーンはよく見ますが、シルバーゾーンというのは初めて見ました。

まだ朝の7時というだけあって、すれ違う人もまばらです。すれ違う人たちは少し早めに出勤するサラリーマン風の人たち。それから、ジョギングしている人もよく見かけました。
仙台市の歩道って道幅がゆったりしているんですよね。ジョギングしやすいだろうなぁ。。

さらにまーっすぐ歩いて行くと、かっこいいビルを見つけちゃいました。

 そんなに大きなビルじゃないんですけどね、このビル、歴史好きにはたまらないだろうな。

 ね!!伊達政宗の兜のデザインですよ☆
いつ見てもこのデザインはシンプルでありながら、目が釘付けになります。現代建築にもすんなり馴染んでいます。見る人からすると右肩上がりになっているのも気分がいいですよね。

いくつか信号を渡り、国道48号線の歩道橋まで来ました。

歩道橋の幅も広くて、やはりジョギングしている人たちがちらほら。私も上がってみました。

朝陽を浴びた紅葉がきれいです。

青看板に観光名所の文字が見えてきました。行って見ようか☆
だって、昨夜の〆に食べた肉もやしラーメンを消費しなくちゃね。歩け、歩け。

歩道橋を降り、公園を横切り、橋を渡って。いよいよ坂道を上ります。

「こっちでいいんだよね…」と看板の矢印を確認。

初めて歩く道で行ってみようモードになれるのは、やっぱりいいお天気のせいでしょうか。

 池のかめさんもひなたぼっこ。

 

そして、着きましたよ。

 伊達政宗の騎馬像。う~~ん、やっぱり仙台に来たからには、ここに来ないとね。

政宗の目線の先には仙台市内が一望できます。

気分爽快~!もう一仕事終えた気分になってしまいました。

あとはゆるゆると下りつつ、ホテルへ戻ります。

天気が良くて乗らなかった地下鉄。

 大町西公園駅です。正面は四角いものの、屋根の部分の曲線が斬新ですね。思わずカメラに収めてしまいました。

部屋に戻って時計を見ると、9時を回っていました。

大満足の朝散歩でした。

 

 

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旅の記録~仙台

2020-11-03 11:02:10 | 旅行

10月のある日。

私はちょこっと旅に出ることにしました。

ご存知のようにコロナの影響で、今期は非常勤講師のお仕事もなしに…。でも、その分時間がたっぷり増えました。
世の中は withコロナで動き始めています。

また忙しくなる前に、楽しまなくっちゃ☆

今やりたいことは後回しにしてもできるとは限らない。パタパタと日程を決め、晴天を祈りつつ荷造りをし、いざ出発!

格安航空に乗って、行ってきま~す!

いつもの通り、窓側の席に座って。

1時間15分のフライト。

特に何をする、というメインイベントも設定しない旅。
ただ遠くに行って、いつもと違う風景を見たいなぁ…。ただそれだけです。

ここを訪れたのは20年前にもなるかな。その時は車で、フェリーで行ったのでした。
だから、移動はほぼ車。いろんな所に行ったけれど、ドアtoドア。
車は楽だけれど、ともすれば土地の雰囲気よりも行った場所の方に意識が向きがち。
それがちょっと物足りなく感じる私としては、今回、街歩きが楽しみなのです。

仙台空港に着陸。

空港からは 仙台空港アクセス線 が出ていて、約25分で仙台市に行けちゃう。とっても便利。
YouTubeで予習していたせいもあるけど、電車の改札までの道のりもわかりやすくてgood!
電車の本数は1時間に2~3本と、タイミングを逃すと少々待つことになるけれど、旅人にはこのくらい余裕があるほうがちょうどいいと思います。

仙台空港から7駅で仙台です。車窓からの眺めは特別珍しいものではないけれど、無駄な…と言ったら失礼か。何といったらいいのかな、廃屋があるとか、この車、不法投棄?みたいなネガティブな光景が視界に入ってこないんですよね。街が整頓されている感じです。

仙台駅に到着して、降りてみると空港よりも賑わっていました。新幹線が乗り入れているからですね。
改札を抜け外に出てみると、そこは2階です。幅のある歩道橋が張り巡らされて、車と歩行者が完全にすみ分けられています。安心して歩けます。

天気が良く、風もないので、国分町にとったホテルまで歩いて行きました。もちろん、もう地上です。

写真が全然出てこないけれど、この時はもう写真を見るよりホテルの方向を確かめながらスタスタと歩くのみ。信号を渡って、要所要所で街角にある周辺地図を確認。
天気がいいと、何もかも余裕をもって動けます。

ホテルにチェックインして荷物を置いたら、ひとまず持参したドリップコーヒーを飲んで一休み。
晩御飯はどこ行こう。その前にどこ歩こう。そんな考えを巡らせるのです。

仙台と言えば、牛タン。

でも、結局牛タンは食べなかったなぁ。

ちょっとこぢんまりした居酒屋さんで食べたいものを少しずつ。。

お酒が入っておしゃべりを楽しんだら、何を食べたか思い出せな~い!!妙に芋煮が美味しかったのを覚えています。ちょっぴり柚子が入っていて、ほのかにいい香り。地元の人は柚子を入れて食べたりしないそうですけど。お店だからお洒落にしているのね。

そういえば、里芋っていろんな種類があるんですね。ジャガイモでも男爵、メークイン、きたあかり、とうや、インカのめざめ・・。ちょっと思い出すだけでもこれだけあるんだから、里芋の産地に行けば、やはりそれなりにありますよね。どんな種類があって、どんな料理に合うのか、すごく興味がわきました。

仙台市の飲み屋が集まる街、国分町。楽しいお酒でした。

 

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何度でも行きます

2020-01-28 19:40:04 | 旅行

昨年秋に旅した秋田県。

メインの目的はキスリング展を観るためでした。 

秋田市内に2泊していましたので、2日続けて見に行ってしまいました。
秋田県立美術館、その建物の構造がよかったことと、1日目にちょうど人が少なかったおかげで、自分のペースで心行くまで楽しめたから。
東京で開催されていた時期は学校の勉強で忙しく、とても出かけるどころではありませんでした。

秋田で2回も見た。も~満足

と思っていたところ、気づいてしまったんです。
北海道立近代美術館でも、この春キスリングが観られることに!

さっそく、前売り券を購入。だって、「期間中いつでも行ける」と余裕でいたら、あっという間に最終日!!なんてことになりかねませんもん。

同じ絵画でも、美術館が変われば(展示の仕方が変われば)印象も変わるような気がします。
だから何度でも観に行きます。

実際に見ると、質感が伴ってグッと心に迫るものがあります。絵を観て感じる自分自身も地味に発見だったりする。
そのために、好き嫌いにかかわらず、時間があれば美術館に行くこともあります。
これは美術館に限らず、映画館に行くことや読書にも通じることかな。

展覧会を見終わった後、印象に残った作品のポストカードを購入することもあります。

ただ、これも善しあしかなと思い始めていて、最近はあえて売り場を素通りして帰ることが多くなりました。
ついさっきまで実物を見て心を揺り動かされていたのに、ポストカードを選んでいるうちにそれが立ち消えになってしまいそうで。

秋田で観たときは、「秋田で観た記念に」という意味も込めてパッと選びました。

 

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お正月休みの計画

2019-12-22 06:25:12 | 旅行

数えてみると、今年のお正月休み、9連休。そのうち、イベント的にお掃除したり、実家に行ったりを除くと、後半はわりと自由に楽しめる。わが家のお正月休み、ここ数年の傾向です^^
これはやはり、私が仕事を辞めたことが大きい。サービス業に関わるお仕事は、世の中がお休みの時ほど頑張らなくちゃいけないから。

お正月気分も抜けてくる、後半の自由な休みには温泉に出かけたいと、ネットで予約をいれました。
日本海に面した、古くて小さな温泉宿。その町の港から仕入れる新鮮なお魚料理がウリなんですって。
あまり知られていないお宿なら、静かに過ごせるかなと。

宿に行くルート、海岸沿いを走るか、高速道路で行くか・・。お天気によります。吹雪かないことを願うばかり。

車で行くと、臨機応変に対応できるようで、実は思うようにならないことも多い。
食事する場所、コンビニ。冬期間は通行止めになっているところがあるかもしれない。

下調べしておかなくちゃ。

 

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目のごちそう

2019-11-21 07:00:21 | 旅行
旅に出て、その土地を好きになるにはいくつか条件があると思う。その条件は人によってまちまちだと思うけど、私も含め多くの人が思うのは
 ・有名な観光地があること
 ・食べ物がおいしいこと
などなど。
そしていい旅になるには、天気に恵まれることが言えると思う。

でもね。そうでもないところがあるんです☆

秋田県です!!


見て!この荒々しい波を。ここは男鹿半島から望む海です。

この日は風が強く、雨も降ったりやんだりの寒い日だったけど、この景色にはシビレました。

翌朝、曇り空からのぞく陽の光。

何もない。でも、一瞬一瞬に目を奪われる。

ずーっと眺めていたいなぁ・・と思う。
目のごちそう。

今ごろ、あの海はどんなだろう。
やっぱり変わらない風景だろうか、それとも違う表情を見せているんだろうか。
旅から日常に戻っても、ふとそんなことが頭をよぎります。






 
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旅のお目当て

2019-11-19 06:45:23 | 旅行
秋田に行ってきました。


なにゆえ秋田なのか。。

なぜなら、観たい展覧会があったからなんです。
その展覧会は、現在秋田県立美術館で開催中のキスリング展。


コンクリート打ち放しのシンプル、かつ大きな建物がそれです。


自動ドアを入り、左手に受付らしき女性の方がいらっしゃいますが、ここではチケットを販売しておりません。チケット売り場は2階にあるとのこと。
ロッカーに荷物とコートを預け、らせん階段をのぼっていきます。


この美術館は安藤忠雄氏の設計によるものです。彼の作品はコンクリート打ち放しのものが多いようですね。

2階に上がり、進んでいくとポストカードや図録を扱っているショップ兼カフェがあり、そこを左手に行った突当りが展覧会場の入り口です。そこでチケットを購入し、入場するのです。

この美術館は天井が高く、絵も1点1点ゆったりと展示されています。
キスリングの絵って、滑らかな人物像のなかに不思議なコントラストというか、遠近法が存在しているようで、思わず見入ってしまうのです。
人物像を何点も観た後の花の絵は、「ああ、やっぱりキスリングだね」と思わせる曲線が印象的でした。

最初の展示室を出て、階段に通じる通路にも展示があります。
展示室の中とは違った光の加減で、ちょっと気分転換して絵を鑑賞できます。
また、通路から下のフロアに通じる階段へ向かう途中は吹き抜けになっており、藤田嗣治が描いた、幅20mにも及ぶ「秋田の行事」を見渡せるようになっているのです。
これは見事です。
キスリングで頭がいっぱいになっているところに、こんな素晴らしい大作を見てしまうなんて、と混乱してしまいそうになりますが、「これでいいのだ!!」と素直に貪欲に眺めてきました。

階段を下りて、「秋田の行事」が展示されている長方形のフロアで、ふたたびキスリングを鑑賞です。

光の加減違いや、通路を歩いたり、階段を下りたり。
秋田を誇る大作のために設計されたような美術館。なんて贅沢なんでしょう。。
キスリングの作品をこんなに馥郁たる気持ちで鑑賞させてくれるなんて、秋田に来てほんとに良かった!!



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秋の旅・・秋田

2019-11-18 06:45:48 | 旅行
気持ちよい秋晴れの日、旅に出ました。


またしても、大人げなく窓側の席を予約してしまいました。
新千歳空港を飛び立った直後の風景です。
約1時間の短いフライト。
お昼近くに秋田へ到着です。

秋田犬となまはげが出迎えてくれました。
秋田犬、めんこい^^

出口近くにバスの切符売り場があります。
バス料金は交通系ICカードは利用できないとのことで、JR秋田駅までの切符(950円)を購入しました。
出口を出て左手すぐにバス乗り場があり、秋田市内行きのバスが待機していました。
平日の昼間ということもあって、大きなバスに乗客は数人。のんびりモードが満ち満ちています。この日の秋田も快晴。道中の車窓からは黄色が強い紅葉がとてもきれいでした。

ホテルに荷物を預けて、市内散策です。

お昼ごはんはどこで食べようかな。
どんなお店があるだろう。。

川沿いを歩いていくと、市内インフォメーションセンターやショッピングセンターがあるエリアがあり、そこで地元の食材やお土産を見てみました。
旅に出ると、地元の人がふだんどんなものを食べているのかとても興味があるんです。
いちばん目についたのは、食べられる菊。黄色やピンク色の菊がパック詰めされて売られていました。食用菊があることは知っていましたが、お刺身盛り合わせにちょこんとのっかっているくらいで、実際に食べたことはありません。
それから、小ぶりなダリア(これは食用ではありません)が売られていて、けっこう買っていく方がいました。レジに5,6人並んでいるところ、2人買っていくのを見ましたよ。
私はひとまず、秋田ゴールドという黄色いリンゴと、カモミールティーと黒米を買いました。「ひとまず」と言ったのは、まだこの先お買い物するチャンスがあるから、ということです。
酒どころの秋田県に来たからには、おいしい日本酒も選ばなくちゃ、ね。
まだ来たばかりだし、お昼ご飯も食べてないし。

ということで時計を見ると、午後1時を回っており、ウカウカしていると2時になってしまいます。
歩いていると、甘味処ではあるものの、ランチもやっているお店を見つけました。親切なことにお店の前にメニューが出してあったんです。

ランチセットの中に、名物の稲庭うどんも入っています。
「よし、これにしよう☆」



ちょこっとずついろんなものが食べられます。女性にとってはありがたい量です。
そして甘味処らしく、みつ豆もついているところがいいですね。
お味の方も、やさしい味付けでどれもおいしゅうございました。

お腹がいっぱいになったら、またまた散策です。
この晴天を有意義に使わなくっちゃ。


久保田城跡をプラプラと。

見事な紅葉でした。


実際、滞在期間中では初日がいちばん天候に恵まれました。
でも、翌日からお天気がイマイチでも私にとって秋田は素敵なところだったんです。

これがあるからね^^

いや、それだけではないのです。。
つづく。








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FINNAIR

2019-11-07 06:52:20 | 旅行
ここ数年、一人旅をしていない。旅先で知人、友人に頼ることになるのは、ひとりで出かけたとしてもそれは一人旅とはいわない、でしょ?

一人旅はもろもろのこと(荷物はもちろん、旅行中のアクシデントの対処なども含めてぜんぶ)を自分が背負っていくことだから、何もかも全部自分の責任。
ツアーに参加すればラクです。でも、それではもう一人の自分は納得しない。
私の中のもう一人の自分は、かなりキビシイのです。

来月、12月15日から新千歳空港からヘルシンキまで、フィンエアーの直行便が就航します☆
これで、ヨーロッパへの旅行のハードルがぐんと下がる気がします^^
乗り換えも楽しみの一つではありますが、できるだけ近くからヒュンっと飛び出したいですから。

次回ロシアに行くときは、フィンランドへ行ってサンクトペテルブルグやモスクワを回るというのもいいなぁ・・
なんて妄想が止まらない。

旅の条件反射というのかな、衰えさせたくないのです。
おばあちゃんになっても一人旅したい。


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消防車萌え

2019-01-06 07:01:33 | 旅行
洞爺湖温泉で一晩過ごしたら、翌日は周辺観光です。
観光といっても、冬期間は閉館している施設も多いのです。
それでも、約半日の行程なら退屈しません^^
洞爺湖と言えば、有珠山。火山科学館へ行きました。

見どころは1977年の噴火を体感できるスペースと、有珠山についての説明や映像を映し出すシアターです。
重低音スピーカーや実際に伝わる振動により、怖いくらいの臨場感です。
有珠山はこれまで、水蒸気噴火や火山性微動の後には必ず大きな噴火が起こっており「ウソをつかない山」と言われています。
2000年の有珠山噴火では、周辺住民すべてが事前に避難し被害者を出さなかったそうです。素晴らしい!!
自然災害はとにかく早めの避難なのですね。

この火山科学館は、洞爺湖ビジターセンターの中にあります。
ビジターセンターは無料で観覧することができ、洞爺湖周辺に生息する動物や植物などの展示物があり、これも充実しています。
火山科学館は入館料がかかりますが(大人600円・小人300円)、ぜひ見ておくべき!と思います。

その後、北海道洞爺湖サミット記念館へ。洞爺湖サミットは2008年開催です。もう10年以上も前のことなんですね。
この建物はもともと洞爺湖観光情報センターということで、建物に入ってすぐのところに事務局があったりします。
建物のとなりは公民館的な建物があり、駐車場にはいろいろな消防車🚒が停まっており、出初式の看板が見えました。
出初式って1月7日のイメージがあるけど・・。

ともあれ、どれもかっこよくて、写真を撮りましたよ☆

火山科学館で噴火の疑似体験をした後だったせいか、消防車がとてつもなくヒーローに思えたのです。
この消防車のナンバーは108(トーヤ)ですね。


その後、ちかくの食堂で昼食をとり、札幌へ向かいました。
洞爺湖、室蘭とわりと良い天気だったのですが、高速道路に入ると「千歳=小樽間、吹雪により通行止め」の表示。
うそでしょ~とのんきに構えていましたが、千歳に近づくうちにだんだん雪が降り始めてきました。反対車線の車はどれも雪だらけ。
「やっぱり吹雪いているんだね~」と^^;
ナビの音声案内でも言われた通り、千歳を前に素直に高速を降りました。
その後は自宅までけっこうな吹雪。前の車がいなくなるとちょっと不安でした。

ほんと、日本海側は雪が多い。太平洋側の穏やかさとは正反対です。
また行きたいなぁ、洞爺湖。




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洞爺湖さんぽ

2019-01-05 20:58:44 | 旅行
旅行券を使っちゃおう☆と、洞爺湖温泉に1泊してきました。
宿泊先は、ホテルグランドトーヤさん。
年末ギリギリに旅行代理店の窓口で予約したので限られた中からのチョイスでしたが、なかなか良かったです。
建物自体は古いのですが、お部屋は全面リフォーム済みで清潔感があり、部屋からの眺めも最高でした。
窓の正面からの眺め。


右側に電柱があるのが残念!なところですが、まあいいでしょう^^
さらに、左側へ目を向けると、 ←こんな感じ。

チェックインしてから少し湖畔を散歩しました。
アジア系の観光客が写真をとったり、雪遊びをして楽しんでいます。
彼らはほんとに楽しむのが上手ですね。
私も負けじと、銅像の前でおもしろポーズをとってカメラに納めてきました。
洞爺湖はぐるっと一周約43㎞あります(私たちが散歩したのはほんのちょっとですけどね)。
湖の周りにはあちこちに彫刻や銅像があり、散歩しながらの鑑賞も楽しいものです。

(これは、翌朝散歩した時に撮影したもの)


と思いきや、この看板の文句がツボにはまりました。

「早朝6:00~ 黄昏時も・・・」って…(笑)。

あれこれ探索しながらの湖畔さんぽでした。


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