台風が過ぎました。こちらは強い風が吹き荒れることもなく、一時的に強い雨が降りつけたくらいでした。
それでも飛行機が欠航になったり、思うようにならなかった方も多かったのではないでしょうか。
昨日は札幌コンサートホールKitaraで東京都交響楽団の札幌特別公演がありました。
皆さんちゃんと来られたかしら・・?などと心配でしたが、大丈夫。予定通り開催されました。
プログラムは
■ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第三幕への前奏曲
■シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調op.47
■サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op.78<オルガン付>
指揮者は大野和士、ヴァイオリンはパク・ヘユン。
私は札幌交響楽団の定期演奏会の定期会員です。毎年10回の定期演奏会は必ず聴きに行きます。ただ、東京と違って楽団の数が一つしかありません。
他の楽団の演奏も機会があればぜひ聴きたいと情報のアンテナを張り巡らせています。
今回はその希望を叶えるチャンス☆プログラムもシベリウスが入っていて期待大。とても楽しみでした。
ソリストのパク・ヘユンさんの演奏は今回初めて聴きました。女性ヴァイオリニストは情感あふれる演奏をする方が多いイメージなのですが、彼女はとても理知的だと感じました。正確さを求める方なのかも。
アンコール曲は、エルガー作曲:性格的練習曲集 作品24より №5 EMajorでした。
サン=サーンス:交響曲第3番は、これもまた私にとっては初めて聴く曲。パイプオルガンもあるのでかなりダイナミックな曲なのでしょう。
オルガニストは室住素子さん。室蘭市出身です。そういえば、ピアニストの田部京子さんも室蘭市出身でした。音楽家の多い街ですね。
さて感想は、と言いますと・・私にとっては初めて聴く曲、まだなじみのないオーケストラということで、演奏についてはコメントするには及ばないのが正直なところです。ただ、音がしっかり出ていると感じました。そんなこと当然と言えばそうなのですが、シンバル、ティンパニはわりあい大柄な男性が演奏していて、しっかり体重を乗せた音が出ていて小気味よかったです。ヘンな感想ですが・・。
アンコールの時、指揮者の大野さんは「みなさん、今日は悪天候の中お越しいただいて本当にありがとうございました。皆さんの安全なご帰宅を願ってアンコールを演奏します」とおっしゃって、ドヴォルザーク作曲:スラヴ舞曲 第1集 第1番を演奏してくれました。
大野さんはじめ、楽団のみなさんもちゃんと帰れるか心配されたことでしょう。東京都交響楽団のみなさん、ありがとうございました。これに懲りずまたKitaraに来てくださいね。
最後に、今回の演奏会はプログラムの代わりに「月間 都響」という冊子をいただきました。この冊子には、9月の東京都交響楽団の演奏会の曲目や詳細がすべて掲載されています。都響を知ってもらうためにはよいことだと思いました。