「 レン君(仮名)覚えてるやろ? 」
は?
「 レン君が尋ねて来てくれてね~綺麗な奥さんと 」
いつもは回りくどいくらい筋道立てて話す母が、いきなり本題?
どこ のレン君?
「 あれ~ほら~昔赤ちゃんだったレン君を預かっていたでしょう? 」
半世紀近く前のことか?
赤ちゃんレン君?預かっていたのは、母です。
私は母の話から、弟意外にも這い這いの赤ちゃんがいたと薄らと覚えているくらいで、
どのくらいわが家にいたのか?何故いたのか?は知らない。。。
今回の母の説明によると、長くなるので端折るが、
母の仲人さんは、大ババ様(母の母)の親友。そのお孫さん?のひとりがレン君で
孫守りしていた仲人さんが入院したか?家族が入院したため、一時的に
同じ年頃の子がいる母に、白羽の矢が当った。
レン君のお父さんは自動車修理工場に勤めていた?経営者??
当時、お母さんは家計の助けに、今でいう駅の売店キヨスクで働いていたので、
遅番、早番とあったらしく、母はレン君を、お泊りで預かったこともあった。
ずいぶん経って、事業が成功した レン君父が、趣味でセスナ機を購入
昔のお礼も兼ねて 私と弟を乗せたいと、誘ってくれた。
その時、何故か私は留守(部活?)で 我が弟 だけ!
セスナに乗せてもらった。
このことは、思い出すたびに 悔しい出来事 のひとつです。
次は Neko★ちゃんな~♪といってくれた 顔も想い出せないレン君父。
一度、今日は飛ばせないけど、コックピットの中ならみせてあげるよ~♪
と、空港の隅?にとめてあったセスナ機のコックピットに座らせてもらったことがある。
弟が言っていた通り、あまりに小さくて、飛んだら恐いくらいに
臨場感た~ぷりだろうなあ~と容易に想像ができた。
次の機会を すごくすごく 楽しみにしていたのに・・・
そのセスナ機は、手放したらしく
どこぞのレストランの シンボル として、建物の上に飾られてしまった。
そして二度と、空を飛ぶことはなかったのです。
母の話になかったことを、ついつい書いてしまったが・・・
そのレン君の父も、亡くなったそうだが、奥さんの方から連絡があったそうだ。
大ババ様に、ずいぶんとお世話になったのに、亡くなったことを知らなかった
できれば、お線香をあげさせて欲しい。法要があるなら呼んで欲しい。。。云々
祖母が亡くなって、10年もたっているし 仏壇もないから 気にすることはない。
ところで・・・ レン君 は元気ですか?
と、つい母が聞いてしまったので、奥さんが尋ねてきた翌週には
今度は、レン君本人が奥様連れて、尋ねてきたそうです。
「 赤ちゃんの時の写真が二枚だけ残っていて・・・ 」
へえ~私のアルバムにはなかったよね?
「 私が抱っこしているのと、あんた達と一緒のと・・・そっちを持っていったよ。」
え?渡してしまったの?一緒に写っていた たった一枚の写真 を?
「 うん。。。あたり前だけど、いいおじさんになって(笑)子供が4人だって」
「 高校生?っていったかな?一番上の子。その下は、三つ子だってよ~♪ 」
え?三つ子?それは珍しい。。。(羨ましい)
「 男の子2人に、女の子一人の三つ子だって!大変だったみたいよ~。 」
子育てが一段落して、少し余裕ができたからかもしれないけど
中々できないことだね。と、わざわざ会いに来てくれたこと?嬉しそうに母。。。
ひとり暮らしの母を、気にかけてくれる人が、またできたことが
嬉しくも誇らしい そして私も かりそめの姉弟 レン君に
会ってみたいな。。。と、母の話を聞いていて
思ったことでした。
Thank you
★