ホテルローヤルという名前のラブホテルにまつわる、
グランドホテル形式の短編集。
と説明するより、
第149回直木賞受賞作。
と言った方がわかりやすいのかもですね。
それぞれの短編ごとにリンクがあったりしますが、
時系列はバラバラで、さかのぼっていくように収録されています。
最初の「シャッターチャンス」という短編が
べたべたに薄っぺらくて、暗澹とした気持ちになったんですが
(この作家さんの作品として初めてだったので、
全体の上がりをちょっと疑ってしまった)
「えっち屋」辺りから人物や話しがグッと面白くなりました。
特に「バブルバス」と「星を見ていた」が良かったです。
ラブホテルには後ろ暗くてほの悲しいエピソードしかないのか…
と思わせてからの、「バブルバス」。
たった五千円の余裕ができたからオットを誘ってローヤルに行こう、
と言う恵という主婦。
五千円あれば、あれができる、これが買える、って思いながら、
また五千円が浮いたらまたローヤルに行くよ、って言う主婦。
良いなあ。うまいなあと思います。
心中エピソードを無駄に描写しないで、
ただ起こった事実として行間に入れる感じとかも、
うまいなあと思いました。
しかし、「せんせぇ」からの流れで心中するもんかな。
5点満点としたら、私的には3.5点ですが、
なにはともあれ、読んで良かったとは思いました。さすが直木賞。
グランドホテル形式の短編集。
と説明するより、
第149回直木賞受賞作。
と言った方がわかりやすいのかもですね。
それぞれの短編ごとにリンクがあったりしますが、
時系列はバラバラで、さかのぼっていくように収録されています。
最初の「シャッターチャンス」という短編が
べたべたに薄っぺらくて、暗澹とした気持ちになったんですが
(この作家さんの作品として初めてだったので、
全体の上がりをちょっと疑ってしまった)
「えっち屋」辺りから人物や話しがグッと面白くなりました。
特に「バブルバス」と「星を見ていた」が良かったです。
ラブホテルには後ろ暗くてほの悲しいエピソードしかないのか…
と思わせてからの、「バブルバス」。
たった五千円の余裕ができたからオットを誘ってローヤルに行こう、
と言う恵という主婦。
五千円あれば、あれができる、これが買える、って思いながら、
また五千円が浮いたらまたローヤルに行くよ、って言う主婦。
良いなあ。うまいなあと思います。
心中エピソードを無駄に描写しないで、
ただ起こった事実として行間に入れる感じとかも、
うまいなあと思いました。
しかし、「せんせぇ」からの流れで心中するもんかな。
5点満点としたら、私的には3.5点ですが、
なにはともあれ、読んで良かったとは思いました。さすが直木賞。