思惟石

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『一冊でわかるイラン史』 この場所の話しをするぜ!というわかりやすさ。

2025-01-31 17:02:55 | 日記
『一冊でわかるイラン史』関 眞興(しんこう)

河出書房新社の
<世界と日本がわかる国ぐにの歴史>シリーズ。
ううむ。
<一冊でわかる>シリーズの方が良くないか?

まあいいか。

イラストが豊富で、初心者でも読みやすい
文章と構成になっています。
これは便利なシリーズだなあ。

現在のイランの「場所」に焦点を絞っているので
アレクサンドロス大王もやってくるし、
突厥もやってくるし、オスマン帝国もやってくる。
十字軍もマルコ・ポーロもやってくる。
忙しいエリアだな!

イラン地域に最初に登場するのはエラム人。
紀元前4000年頃。
メソポタミアの右側で、古代バビロニアから
マルドゥク神像などを奪いがちな人々。
(おかげで無事に発掘された遺物もあるらしい)

エラムの後のアッシリアは世界史上で初の「帝国」
と言われているようです。
ご近所さんリディアは世界初の金貨をつくった国。
(それ以前に中国は青銅貨幣を鋳造していたけど。初金貨ってことね)
ペルシア戦争やらマラトンの戦いやらは、
アケメネス朝VSギリシア(ポリス)のことですね。

パルティア王国(紀元前230年頃成立)イラン系遊牧民の国は
ギリシア文化を愛好してギリシア語を用いる。
で、ササン朝ペルシア(226年)イラン系ゾロアスター教徒
が取って代わって、
ペルシア語を復古させたと書かれています。

そうだったっけ?と思って『イスラーム世界史』を見直すと
パルティア衰退期にはペルシア(イラン)回帰が
始まっていたみたいですね。

書き方の違い程度のことですが、
こういうのも読み比べてみると楽しいな。

アッバース朝で重宝されていたマムルク(奴隷兵)は
突厥やウイグル人の捕虜がルーツだそうです。
なるほど〜。そりゃ強いわ。
そしてシルクロードは繋がっていますよ森安先生

あとよく分かっていなかった漢字系の国。
白羊朝(アクコユンル)がアルメニア東部、
黒羊朝(カラコユンル)がアゼルバイジャン地方に
1400年ごろ成立した王朝だそうです。
白衣大食(ウマイヤ朝)、黒衣大食(アッバース朝)とも
混同していました。
まだよくわかってないけど!

このシリーズ、とにかく読みやすいです。
エジプト、北欧あたりも読んでおこうかな。
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