思惟石

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【読書メモ】2011年1月 ①

2019-05-13 13:56:09 | 【読書メモ】2011年
<読書メモ 2011年1月 ①>
カッコ内は、2019年現在の補足コメントです。


『震える岩 霊験お初捕物控』宮部みゆき
忠臣蔵の100年後の江戸の話し。
死霊が人に憑いて子供を殺すってのはベタな気がするが、
赤穂浪士の話しは面白かった。

(「霊験お初」シリーズ第一弾。
 主人公のお初は見えないものが見える不思議な力を持っています。
 というわけで、「怪異」ありきの世界観です。
 宮部さんは「怪異」系と「人間(本当に怖いのは人間でした)」系
 どっちもありますよね。
 どうでも良いけど『本所深川ふしぎ草紙』を読んだときは
 タイトルで「怪異」アリだな、と勝手に思い込みましたが、無かった。
 まあ、おもしろかったから良いんですが。
 心の準備が的外れだったという、小さな寂しさがさ…。

 ちなみに赤穂浪士の討ち入りは1703年、元禄の時代です。
 人形浄瑠璃で近松門材衛門『曽根崎心中』が初演された頃。
 本作の舞台は1803年、享和、十返舎一九『東海道中膝栗毛』が
 流行っていた頃。江戸時代って長いですねえ)
コメント
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