『星のあひびき』丸谷才一
文庫の初版が没後(2013年)なので
追悼刊行かと勘違いしていたのですが
ご本人による最後の自選エッセイ集だそうです。
冒頭、
「二十世紀は戦争と革命の世紀だと言はれてゐます」
から始まる一冊。
いきなり考えさせられる評論パート。
サントリー学芸賞を打率の高さは考えたことなかった。
というか全然読んでませんでした。
(若桑みどり、藤森照信、塩野七生くらい)
丸谷氏オススメのいくつか、読んでみよう。
男向け女向け小説10選という
今の時代にどうよ的選書をした作家夫婦の話し、
「危険な話題」と題してちゃっかり物申してます。
うまいなあ。
後半生のエッセイが多いので追悼文も多くなる。
井上ひさし、篠田一士、平岩外四。
特に仲が良かった大野晋氏への文章は
あちこちに書かれた数篇が収録されていて、
しんみりします。
個人的には日本語タミル語起源説、ピンと来てないけど。
丸谷さんの本を読むと、大抵、いくつかわからない言葉に出会う。
こういうのも辞書引くきっかけになるので楽しい。
「別乾坤」別天地、別世界。雑誌タイトルでもあったな。
「ホマチ仕事」
帆待(ほまち):船乗りが契約以外で収入を得ること。これは宮古(南部藩)弁との説もあるみたい。
外持・私持(ほまち):臨時収入、役得、へそくり。
「外持仕事(ほまちしごと)」が本業以外での金儲け。密かに受ける仕事。
「外持子(ほまちご)」は本妻以外に産ませた子。関東や東北の方言という説もあるみたいです。
「ホマチ仕事」は丸谷さんお気に入りの表現なのか、
他のエッセイでも使っていたことがありますね。
吉本隆明氏にも用例があるみたいで、
なんとなく文筆家が収入目当てで受けた雑文のことを
こう言いたがるのかも。
この文庫、本扉と目次の間に1ページあって、
丸谷さんの句が書かれています。
アジアでは星も恋する天の川
タイトルと合わせて、良い感じですね。
文庫の初版が没後(2013年)なので
追悼刊行かと勘違いしていたのですが
ご本人による最後の自選エッセイ集だそうです。
冒頭、
「二十世紀は戦争と革命の世紀だと言はれてゐます」
から始まる一冊。
いきなり考えさせられる評論パート。
サントリー学芸賞を打率の高さは考えたことなかった。
というか全然読んでませんでした。
(若桑みどり、藤森照信、塩野七生くらい)
丸谷氏オススメのいくつか、読んでみよう。
男向け女向け小説10選という
今の時代にどうよ的選書をした作家夫婦の話し、
「危険な話題」と題してちゃっかり物申してます。
うまいなあ。
後半生のエッセイが多いので追悼文も多くなる。
井上ひさし、篠田一士、平岩外四。
特に仲が良かった大野晋氏への文章は
あちこちに書かれた数篇が収録されていて、
しんみりします。
個人的には日本語タミル語起源説、ピンと来てないけど。
丸谷さんの本を読むと、大抵、いくつかわからない言葉に出会う。
こういうのも辞書引くきっかけになるので楽しい。
「別乾坤」別天地、別世界。雑誌タイトルでもあったな。
「ホマチ仕事」
帆待(ほまち):船乗りが契約以外で収入を得ること。これは宮古(南部藩)弁との説もあるみたい。
外持・私持(ほまち):臨時収入、役得、へそくり。
「外持仕事(ほまちしごと)」が本業以外での金儲け。密かに受ける仕事。
「外持子(ほまちご)」は本妻以外に産ませた子。関東や東北の方言という説もあるみたいです。
「ホマチ仕事」は丸谷さんお気に入りの表現なのか、
他のエッセイでも使っていたことがありますね。
吉本隆明氏にも用例があるみたいで、
なんとなく文筆家が収入目当てで受けた雑文のことを
こう言いたがるのかも。
この文庫、本扉と目次の間に1ページあって、
丸谷さんの句が書かれています。
アジアでは星も恋する天の川
タイトルと合わせて、良い感じですね。