第126回直木賞(2001年)作品の
山本一力『あかね空』です。
江戸時代モノです。
おもしろかった。
20代半ばで京都から江戸に来た豆腐職人・永吉と
その家族の物語です。
文字通り、「家庭の内輪の話し」なんですが、
それが不思議とおもしろいのです。
すごい。
商売が軌道に乗るまではハラハラしていて、
逆にそのあとはダレるかなあと思っていたら
そんなこともなく。
淡々とした筆致で進みつつも、
明日はどうなる?!と思って目が離せない。
結局、ぐいぐいと一気に読みきってしまいました。
ちなみに描かれている時代は
松井今朝子『料理通異聞』とほぼ同時期ですね。
どちらも町民相手に食を提供する立場のお話しですが。
『あかね空』の深川で営む小さな豆腐屋の視点と、
『料理通異聞』で一代で名を馳せた八百善主人とでは
同時代に生きた人間でも考え方や時代の捉え方が異なりますので、
読み比べると面白いと思います。
山本一力『あかね空』です。
江戸時代モノです。
おもしろかった。
20代半ばで京都から江戸に来た豆腐職人・永吉と
その家族の物語です。
文字通り、「家庭の内輪の話し」なんですが、
それが不思議とおもしろいのです。
すごい。
商売が軌道に乗るまではハラハラしていて、
逆にそのあとはダレるかなあと思っていたら
そんなこともなく。
淡々とした筆致で進みつつも、
明日はどうなる?!と思って目が離せない。
結局、ぐいぐいと一気に読みきってしまいました。
ちなみに描かれている時代は
松井今朝子『料理通異聞』とほぼ同時期ですね。
どちらも町民相手に食を提供する立場のお話しですが。
『あかね空』の深川で営む小さな豆腐屋の視点と、
『料理通異聞』で一代で名を馳せた八百善主人とでは
同時代に生きた人間でも考え方や時代の捉え方が異なりますので、
読み比べると面白いと思います。