私も観ていて、えっ?まだいけるのに?判断早過ぎないか?と、思ったけれど、プロが観てもそうだったんだ。
ダウンしていないし、パンチはきいてなかったんだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170816-00000001-wordleafs-fight
V13具志堅超えに失敗した山中はタオル投入の暴走がなければ勝てていたのか
ボクシングのWBC世界バンタム級王者の山中慎介(34、帝拳)が15日、京都の島津アリーナ京都で同級1位のルイス・ネリ(22、メキシコ)との13度目の防衛戦に臨んだが、4ラウンド2分29秒にTKOで敗れ、元WBA世界ライトフライ級王者、具志堅用高氏が持つ13度の連続日本記録に37年ぶりに並ぶことができなかった。
ネリが入念に練った作戦の罠に嵌っての敗北だったが、4ラウンドのTKOは、山中陣営のセコンドが暴走してタオルを投入したことが発端となっていた。帝拳の本田明彦会長は「最悪のストップ。ビックリした。山中も納得していないだろう」と無断でタオルを投げたトレーナーに激怒。山中も「効いたパンチもなかった。期待してくれたファンに申し訳ない」と悔しさを隠さず号泣した。セコンドの暴走がなければ逆転勝利があったのか。それとも……まさかの不完全燃焼で、6年間積み上げてきた記録が止まった34歳の神の左と呼ばれたボクサーは、今後の進退についての明言を避けた。
超満員の島津アリーナ京都が悲鳴で染まる。
4ラウンド。山中は、挑戦者の乱暴なフックにバランスを崩してロープを背にした。雨嵐のパンチを浴び続けながらもセカンドロープに腰を落として懸命に耐える。反撃の手も止まった。それでも、まだダウンはしていない。決定的なダメージブローも打たれていなかった。しかし、レフェリーの視界にコーナーを駆け上がってきた山中陣営の大和トレーナーの姿と投げ入れられたオレンジ色のタオルが入った。レフェリーは、山中陣営が棄権の意思表示を見せたと考え、2人の間に体をこじいれてTKOを宣言した。2分29秒だった。
リング上で山中は「え?」というような顔をしていた。
そして、次の瞬間、鳴り止まない慎介コールに感極まったのだろう。号泣した。控え室に帰って、しばらく、ドアが閉ざされていたが、そこでも山中と大和トレーナーの涙は止まらなかったという。
「負けてこんなこと言うのは何だが、向かい合った瞬間、たいしたことがないと思った。4回は、まだ大丈夫だったが、(手が)止まってしまったのでセコンドに心配をさせてもしまった。効いたパンチはなかった。見た目はどうかわからないが、一発のパンチ力も感じなかったし、戦いやすかった」
山中のコメントも敗者のそれではなかった。
会見の最中に、廊下に出た本田会長は早すぎるタオル投入をしたセコンドの暴走に怒りを爆発させた。
「ダウンもしておらずタオルを投げるタイミングじゃない。ビックリした。個人の感情が入った最悪のストップ。魔がさして頭が真っ白になったんだろうけど、こういうこと(冷静に判断できないこと)が起きるから私は、親子にセコンドをやらせるようなこともしないんだ。山中は相手のフックを流していた。それを(セコンドが)わかっていない。
一回我慢してから巻き返し倒して勝つのが山中のボクシング。展開は予想通り。7回や8回で、あの展開ならまだわかるが、今回、山中は練習の段階から肉体が丈夫で強くなっていたんだ。チケットが手に入らないほどの記録のかかった大きな興行。お客さんやファンに申し訳ないし、これからという展開で、ああいうことが起きて、もし私がファンならカネ返せの世界ですよ。タオルはもとより(セコンドが)リングの中に入っちゃっているんだから、取り返しがつかない。山中も納得いかないだろう」
帝拳ではタオル投入や重要な試合中の作戦指示は、本田会長が出すが、今回は会長の判断を仰ぐことなく、山中と長年タッグを組んでいた大和トレーナーが独断でタオルを投げたという。
WBCのルールではタオル投入による棄権は認められていない。セコンドがリング内に足を踏み入れた時点で失格負けになる。今回は、棄権の意志表示を認めたレフェリーがTKOを宣言した形で、タオル投入で負けが決まったわけではないが、一度もダウンがない時点での早すぎる決断と、リングに突入してしまった行為に対して「もしタオル投入とセコンドのリングに入る行為がなければレフェリーは試合を続行していただろう」という関係者の見方もある。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000129-spnannex-fight
【山中と一問一答】まだまだやれるというのはあった。セコンドを心配させたのが原因
――結果を受けて。
「負けておいてこんなことを言うのもなんですけど、向かい合って、大したことないと思って戦ったんですけど。ビデオを見てみないと分からないですけど、4回の場面は自分的にはもちろん大丈夫ではあったんですけど、セコンドをちょっと心配させたというか、止まってしまって。効いているということはなかったんですよ。相手が来て詰まる場面は想定はしていたんで、まだまだやれるというのはありましたけど。向かい合って、いけるという感覚はありましたし、左も思ったより当たっていたので。悔しいですし、メディアの皆さん、お客さんの期待に応えることができなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」
――ジャブ中心に組み立てていい立ち上がりだった。
「ジャブも思ったより遠くなくて、自分の距離でしっかりと当てて、いいリズムでできたと思うんですけど、4回というのは、自分ではそんなにもらっているつもりはなかったんですけど、周りから見たらどうなのか分からないですけどね。セコンドを心配させたのが一つの原因ですけど」
――2ラウンドからネリが主導権を握り始めた。
「2ラウンドに来た場面はあったけど、パンチもそんなに感じなかった。見た目はどうだか分からないですけど。距離としても戦いやすかったですけど」
――3ラウンド中盤から中間距離で相手が戦いやすくなった。
「1ラウンドから向こうのペースかと思ったんでしょうけど、それでも入ってくるところに狙いやすかったし、あの距離でも自分の感覚としては左のタイミング自体は合っていたので。当てるチャンスでもあった。1発のパンチが強いというわけでもないので。(自分が)止まりすぎたかなと」
――足の感覚は。
「もっともっと足を使おうかと思ったんですけど、基本的にジャブも当たったし、そんな恒胃ガンガン来るわけではなかったので、自分の距離でやっていたつもり」
――コンディションは。
「もちろん悪くなかった」
――戦いやすかったというのにどこが反省点か。
「止まりすぎてまとめられたから陣営が止めたわけですし、もう少し足を使ってれば、心配させなくて、もうちょっと続いたのかと思うんですけど。これだけ多くの方が応援してくれたのに期待に応えられないのが…(涙)」
――今後は
「とりあえずは考えられない。今は試合のことでいっぱい」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000242-sph-fight
竹原慎二、山中のV13失敗に「俺だったらあんな止められ方は納得いかないな」
「山中残念 俺だったらあんな止められ方は納得いかないな 昔とちがい ボクシングはスポーツだな」と短いコメントながら、セコンドのタオル投入で敗れた山中の無念さに同情した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000135-spnannex-fight
本田会長怒り隠せず 大和トレーナーが独自判断で試合止める「魔が差したんだと…」
まさかの幕切れに帝拳ジム・本田会長は怒りを隠せなかった。4回途中、山中が劣勢となった場面で大和トレーナーが独自の判断でリングに入って終戦した。本田会長をはじめ陣営の意見を聞かず、タオルを投入する前に自らリングに踏み入れて試合を止めた。これについて、同会長は「一瞬、魔が差したんだと思う。普通であれば試合を止めていいか聞いてくるはず。頭が真っ白になったんだろう」と語気を強めた。
レフェリーも山中の目を見て状態を確認していたが、4回に山中が打たれていた時点で、試合を止める考えはなかったという。帝拳ジム関係者の間でもトレーナーの判断には賛否分かれた。ただ、KO防衛をしてきた中で、何度もダウンを経験してきた山中。過去12度の防衛の中には、もちろん逆転勝利も数々あった。
今回は相手の猛攻を食らっても倒れなかったほどコンディションは良好だったようで、陣営としては1回KO負けを覚悟していただけに、中盤までは劣勢を予想していた。後半勝負の作戦とあって、予想外の結末に落胆する声も多かった。