https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180516-00010011-dime-life 略
今回の研究で興味深い“副産物”ももたらされている。女性は男性よりも25%高い確率で金髪(ブロンド)であり、また女性が黒髪などの暗い髪色になる確率が男性よりも3倍低いことが判明したのだ。略
■“夢の新素材”グラフェンを使ったヘアカラーが開発中
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しかしここに来て、人体にはまったく無害でしかもきわめて強力に髪を黒く染める夢の染毛剤が提案されている。
夢の素材として各分野から注目を集めている新素材のグラフェンだが、ノースウェスタン大学の研究チームはこのグラフェンを染毛剤に活用する案を思いついたのだ。グラフェンは例えば鉛筆の芯にも含まれているきわめて微細な結合炭素原子のシート状物質で、フレキシブルな上にきわめて頑丈である。
研究チームはグラフェン、酸素、水素原子を混ぜ込んだゼリー状のグラフェン酸化物を作り、ブロンドの髪にスプレーで拭きつける実験を試みた。グラフェンは酸素と水素に反応して暗い色に変化するのだ。
ゼリーが乾くまでに10分弱を要したが、結果は素晴らしいものになった。変色したグラフェンは2ミクロンの厚さで髪の毛1本1本を強力にコーティングして、30回の洗髪にも耐えられる固着力を見せたのだ。そしてもちろん、人体や髪の毛へのダメージは皆無である。
またこのグラフェン染毛剤には思わぬ好ましい“おまけ”もあるという。乾燥した季節には悩まされる髪の毛の静電気が、グラフェンで染めた髪には発生しないのだ。グラフェンは優れた伝導性を備えているためである。
もちろんこの“夢の染毛剤”がすぐにドラッグストアの棚に並ぶわけではないが、将来の発売が楽しみな商品といえるだろう。