幸せの深呼吸

幸せは自分の中にある。
幸せは自分が決める。

脳の手術中に歌、聴覚へのダメージ避けるため 米病院

2018-11-26 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181125-35129144-cnn-int

米ワシントン州シアトルの病院でこのほど、10代の女性が脳腫瘍(しゅのう)の摘出手術を受けた際、医師に頼まれて歌を歌う出来事があった。音楽を生み出したり解釈したりする脳の部位を特定し、手術で避けるのが目的だった。

手術を受けたのはキーラ・イアコネッティさん(19)。4年ほど前の歌唱中に異変に気付き始めた。

イアコネッティさんはこうした異変について、「頭の中で照明のスイッチが切り替わるような感覚」と説明し、「突然音程が取れなくなり、歌うことも、歌詞や時間を頭で処理することもできなくなってしまう」と語る。

磁気共鳴断層撮影(MRI)検査を行った結果、右側頭葉にビー玉ほどの大きさの塊があることが分かった。

両親によると、右側頭葉はキーラさんの聴覚をつかさどっている。このため、音を処理したり音程に合わせて歌ったりする能力が損なわれる可能性があった。

担当医師は「彼女が手術室内で覚醒している間に、歌ったり音楽を聞いたりする能力を調べる。痛みや不快感を覚えることは一切ない」と強調。これにより、音楽の創造や解釈を担う脳の部位を特定し、手術で避けることが可能になった。

イアコネッティさんと手術チームが一緒に歌った曲は、ウィーザーの「アイランド・イン・ザ・サン」だった。

医師によれば、腫瘍に関して追加の処置は必要ないという。

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海外輸入牛肉には発がん性のホルモン剤使用のリスクも

2018-11-26 | 食品の安全、料理

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181125-00000002-pseven-soci

「米国では成長促進剤として、肥育時の牛に女性ホルモンの一種である『エストロゲン』を投与します。エストロゲンには強い発がん性があり、日本では使用が認められませんが、輸入肉からは大量に検出されます」

 藤田医師らは2009年、一般のスーパーで売られていたアメリカ産牛肉と国産牛肉を各30枚以上購入し、赤身と脂身に含まれるエストロゲン濃度を比較した。その結果は驚くべきものだった。

「残留濃度の平均を計測すると、アメリカ産牛肉は国産牛肉より赤身で600倍、脂肪で140倍もエストロゲン濃度が高かった。これは深刻な数字です」(藤田先生)

 さらに気がかりなデータがある。EUは1989年にホルモン剤を投与された食肉の輸入を禁止した後、EU各国で乳がんの死亡率が30%以上減少したというのだ。

「一方で、EUの輸入禁止により行き場を失ったホルモン剤使用の牛肉は日本に市場を見出しました。その後、日本人の牛肉の消費量が5倍に増加すると、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、前立腺がんといったホルモン依存性のがんが、5倍に増えた。欧州と日本の状況から、ホルモン剤使用牛肉とがんの発生の関係が強く疑われます」(藤田先生)

 注意すべきは、アメリカ産牛肉ばかりではない。食品の輸入事情に詳しい東京大学大学院国際環境経済学教授の鈴木宜弘さんが解説する。

「よく『豪州産牛肉は安心』といわれるが、国内で販売される豪州産牛肉は『ホルモン剤は使用していません』とわざわざパッケージなどに記載するもの以外、基本的にホルモン剤が使用されていると考えていい。

 またアメリカ産や豪州産の豚肉にも、『ラクトパミン』という成長促進剤が使われていることがあります。ラクトパミンには発がん性と、めまいや吐き気などの中毒症状があり、EUだけでなく中国やロシアも“この肉は危ない”として、この薬を使った牛肉や豚肉を輸入禁止にしています。しかし、日本は国内での使用は禁止していますが、輸入は規制していません」

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クレーマーをヒートアップさせる「D言葉」と、代わりに使うべき「S言葉」とは?

2018-11-26 | 徒然なるままに

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181125-00010005-biz_lifeh-sci&p=2

『クレーム対応「完全撃退」マニュアル』(援川 聡著、ダイヤモンド社)の著者は、39歳だった1995年に大阪府の警察官から民間の大手流通業(スーパーマーケット)に転職し、クレーム対応や危機管理に従事したという経歴の持ち主。

お客様はなぜ、「D言葉」でキレるのか?

表情に出すか出さないかは別としても、大抵の場合、クレーマーは怒りの感情を抱いているもの。そのため、クレームを円満に解決するためにまず必要なのは相手をクールダウンさせること。それが大前提だと著者は言います。

しかし対応を誤ると、クレームを長期化させることになってしまう危険性も。その最大の原因は、「D言葉」を使ってしまうことなのだそうです。代表的なフレーズは「ですから」「だって」「でも」の3つで、それらは相手をヒートアップさせてしまうというのです。

役所の住民窓口で年配の女性がイライラしている。 「さっきも言ったでしょ。私は証明書がほしいの!」 担当者は、困惑しながら「はい、それはよくわかりました。そのためには必要書類を揃えてお持ちくださらないと手続きができないんです」と答える。

すると、女性が言った。 「ここにあるじゃない!」 女性は1枚の紙片を担当者の目の前に突き出した。 今度は担当者が言い返した。 「ですから、何度も申し上げますが、これだけではダメなんですよ」 「その言い方は何? バカにしてんの!」 (117ページより)

このケースでは、「ですから」というワンフレーズで相手はキレてしまったということ。これは単に、「言葉づかい」の問題として片づけられることではないのだといいます。

なぜなら、担当者の「意識」が言葉にはっきり表れているから。つまり「D言葉」は相手にとって、次のように伝わるということです。

・「ですから」……<そんなこともわからないの?>という「上から目線」

・「だって」………<そんなことを言われても困る>という「逃げ腰」

・「でも」…………<それは違うんじゃないの?>という「反抗的な態度」

(118ページより)

数年前、タクシー乗務員への暴力行為が頻発し、マスコミでもさかんに取り上げられたことがありました。著者もタクシー会社からの依頼を受け、トラブル防止のためにアドバイスをしたことがあるそうなのですが、そのとき車載カメラの映像を見て「やっぱり」と思ったのだといいます。

タクシーに乗り込んできたのはスーツ姿の中年男性。かなり酔っぱらっている様子で、「まっすぐ、いや、その交差点を右!」と、ろれつの回らない口調で乗務員に指示している。 乗務員は黙々と運転を続けた。

しかし、不機嫌そうな乗客は「わかったか? 返事がないぞ」と乗務員に絡んでくる。乗務員は、そのたびに「はい」と小声で応じるが、乗客はさらに「ちゃんと聞いているのか!」と迫ってくる。 さすがに乗務員も嫌気がさして、「ですから、『はい』と言ってるじゃないですか」と答えてしまった。

その瞬間、乗客が怒鳴り声を張り上げた。 「その態度はなんだ! 客をナメてるのか!」 乗客は後部座席から身を乗り出し、いまにも殴りかからんばかりだ。 (119ページより)

一般常識からすれば乗務員に非はありませんが、乗務員にとっての酔客は「常識が通用しない、面倒なお客様」。しかし乗客は、「困っている」からタクシーを拾ったわけです。

つまり、困っていることを抱えているという点ではクレーマーも同じ。クレーム対応では、通常の接遇よりも細やかな目配り・気配りが求められるのはある意味で当然だということです。(117ページより)

「あいづち」から「S言葉」につなぐ

では、こうした場合にはどう対応すればいいのでしょうか? 著者によれば、その簡単な方法が、D言葉を「S言葉」に変換すること。次のように「サ行」で始まる言葉に言い換えればいいというのです。

「ですから」 → 「失礼いたしました」

「だって」 → 「承知いたしました」

「でも」 → 「すみません」

たとえば先ほどの役所の例でいえば、「ここにあるじゃない!」と言われたら、「ですから」に代えて「失礼いたしました」と応じれば、余計な怒りを買うことはなかったはずだということ。そのあとで、「私の説明不足でした。もう一度、ご説明いたします」とつなげればいいわけです。

また、相手の怒りを鎮め、解決の糸口を見つけるためには「あいづち」で共感を示すことも重要。基本的には、次のように3つのパターンのあいづちをマスターするといいそうです。

1.「はい」「さようでございますか」 ストレートに相手の話に同調するときに使います。あいづちの基本といってもいいでしょう。声のトーンによって、さまざまなニュアンスを伝えることができます。


2.「ごもっともです」「おっしゃるとおりです」 やや強めに相手の意見に同調するときに使います。ただし、あまり頻発すると嫌味に聞こえることがあるので注意します。


3.「そうなんですか」「そんなことがあったんですか」

感嘆を込めて相手の話に同調するときに使います。ただし、これも過剰に使うと、かえって不快感を与えることがあるので注意します。

(以上、121~122ページより)あいづちを打ちながら傾聴している間、相手の理不尽な要求に思わずD言葉が出そうになったら、頭のなかでS言葉に変換。あいづちからS言葉につないでいけば、相手の興奮は徐々に収まり、会話がスムーズに流れるようになるそうです。

こうしたテクニックは、経験を重ねれば誰でも身につけることができるもの。しかし、それでも不安が残るという人のために、著者は「サ行のほめ言葉」を紹介しています。

・「さすがですね」

・「知らなかった」

・「すごいですね」

・「センスがいいですね」

・「そうなんですね!」

(122ページより)

このようにあいづちを打たれれば、悪い気になる人は多くないはず。クレーム対応でも、「さしすせそ」でキラーフレーズを覚えておくといいそうです。(120ページより

初期対応での「5つの禁句」

なおD言葉以外にも、相手の怒りを再燃させる「不用意なひとこと」があるそうです。その代表例が、「会社の規定(方針)で」「事務処理上」といった表現。それらは、こちらの事情を一方的に押しつけているように解釈されることがあるわけです。

また、「普通は」「一般的に」「基本的には」という言葉も、使い方によっては「上から目線」の印象を与えかねないもの。たとえば「普通は、そのようなトラブルが起きないはずなんですが…」と言われたとしたら、相手が「じゃあ、俺は普通じゃないのか!」とカチンときても不思議ではないということです。

初期対応では、こうした「相手を不快にさせる言葉」に十分注意すべき。ただし、過剰要求を繰り返す悪質なクレーマーに対しては、ていねいな言葉づかいをしながらも、ドライに言い切ることが必要だといいます。(124ページより)

たとえばこのように、著者の実体験をベースにした対処法はどれも明快。応用しやすいものばかりなので、日常的なクレーム対応に大きく役立ってくれそうです。

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ピアノ演奏に残された「飛躍的な進化」の余地

2018-11-26 | Music

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181125-00251044-toyo-soci&p=1

11月11日、「ピアノ演奏がもたらす効果~最先端脳科学の視点から~」という刺激的なタイトルを掲げたイベントが、天王洲のスタインウェイ&サンズ東京で開催された。
テーマとなったのは、“音楽が脳や身体にもたらす良い影響”や、“ピアノを学び演奏することがもたらすメリット”について。近年さまざまな研究が進むこれらのテーマについての講師を務めたのは、ピアノ演奏と脳の動きを研究している医学博士の古屋晋一氏。自らもピアニストとして活動する38歳の若き研究者だ。

 古屋:音楽の研究には、“音楽知覚認知科学”と“音楽療法”、そして僕の専門である“演奏科学”の3つがあります。

 “演奏科学”というのは、簡単に言えば“どのような練習をしたら効率的か”ということです。僕の目標は、科学の応用によって日本人の演奏技術を進化させること。そしてピアニストの腕の故障やジストニア(運動障害の一種。神経系の異常で手足が思うように動かなくなる病気。ピアニストの発症例が多い)をなくすことです。

――極めて明確な目標ですね。ではいったい、今何が起きていて、何が問題となっているのでしょうか。

 古屋:ジストニアに関しては、国内はもとより海外からの問い合わせもかなり多く、しかも本人がそれを隠したがる傾向があります。ピアニストから「この指がおかしいのですが、何の曲だったら弾けますか」というような問い合わせに対して「この曲はだめ、この曲もだめ。この症状だったらこの曲にしておきなさい」といったアドバイスを行いますが、医者ではないので治療はしません。

 治療を並行して行うことを前提に、2カ月後に予定されるコンサートのために症状が出ない方法を考えます。しかしこれは対策であって根源的な対処ではありません。

 僕が学んだハノーファーの音大には学内にクリニックがあります。音楽家のための専門外来ですね。ドイツでは続々と増えてきていて、今ではほぼすべての音大にあります。生徒たちの健康維持が目的ですが、そのための授業(音楽生理学)もあって、学部生のうちは必修です。

 そこでは、どんな練習の仕方をしたらどうなるとか、あがり症の人はどんなメンタルトレーニングをしたらいいのか。さらには、手が痛いという友達に、どのようなアドバイスをしたらよいかという試験問題もあります。

■予防が大事

 ――すばらしい試みですね。日本にも同じようなシステムがあるといいのですが。

 古屋:音楽家の場合は予防が大事なのです。そのための教育が大事で治療ではないのです。なぜかというと、練習をして痛みが出て、腱鞘炎の手術をしなければならなくなる。手術をして治ったとしても同じ弾き方をしていると再び腱鞘炎になる。その繰り返しです。

 治療というのは対症療法。根治するためには根から絶たなければならないのです。それが僕のやっている“身体教育”です。“後手”に回らないためにちゃんと教育しなければならない。医者に行った時点ですでに後手に回っているのです。アメリカはこの分野においてヨーロッパより進んでいます。

 僕が学んだハノーファーが進んでいるのは医学、つまり治療なので“後手”なのです。アメリカは予防の教育が進んでいます。つまり“先手”です。各音大で、演奏における身体の使い方や姿勢などをしっかりと教えてくれます。ところがドイツでは、体系的に姿勢を教える機会は限られています。

 ーー大きな違いがあるわけですね。

 古屋:ここからがポイントなのですが、僕がやりたいことは、ハノーファーとアメリカの研究の融合です。アメリカ式の“先手”はとても良いのですが、残念ながら音楽とのつながりがないのです。

 いい姿勢やいい身体の使いかたを指導するので、ケガは予防できるのですが、その結果音がどう変わるのかということにつながっていかないのがアメリカの特徴です。さらに言えば、アメリカの教育はすごく進んでいますが、身体運動学の研究はされていません。身体教育ですね。なぜそれがいいのか、それによってどのように身体が変わるのかといった研究はなされていないのです。

 どこがゴールかといえばそれは音楽です。どんな音色を出すか、どんな響きを出すか。そのあたりはヨーロッパのほうが進んでいます。というわけで、この表現においてはこの身体の使い方が必要ですという橋渡しをするのが僕の役目だと思っています。

■表現の可能性はまだまだ残っている

 ――なるほど、その結果として何が待っているのでしょうか。

 古屋:音楽における表現の可能性はまだまだ残っていると思うのです。そこを開拓したいという想いがあります。過去のすばらしいアーティストたちの演奏を聴くと、もうこれ以上の表現はできないのかなと思われがちです。たとえばホロヴィッツに勝てるピアニストはもう出てこないのでは、とかですね。

 僕は出てくると思っています。それを邪魔しているものさえ取り除けば表現の世界に特化できる。それが進化して新しい音楽が出てくると信じているのです。

 ーー身体の使い方が、その鍵を握るわけですね。

 古屋:若いピアニストを見ていると、ものすごく音楽的に才能があるにもかかわらず、身体の使い方が適切でないと思われる方が時折見られます。そのせいで表現できないことがたくさんあり、場合によっては痛みが出ることもあります。その理由は本人も気がついていない指の使い方の問題だったりします。ところが、手全体のシステムを最適化することによって、今までできなかったことが一瞬でできるようになったりするのです。

 時間をかけた反復練習ではまったくできなかったことが、わずか5分でできるようになります。練習量で超えられなかった壁がテクノロジーの力によって一瞬で超えられる。それを実現していくのが僕の研究です。そういった事例をいくつも見ていますし、当の本人たちもびっくりします。

 いくらやってもできなかったことが、ここをこうすればできるようになる。それを教えてあげられるのがテクノロジーなのでしょう。それを目の当たりにした瞬間は僕自身も震えますね。そしてそれらの動きをすべて制御しているのが脳なのです。意識するということがスタートです。

 スポーツ科学の世界では、体幹の強化や合理的な練習方法、さらには食事の研究などによって、より良い成果を上げる研究が進んでいて、実際に結果も伴っています。ところが、演奏の世界においてはまったく手付かずです。“演奏科学”という言葉も僕が作ったものですしね(笑)。

■音楽を最適化するか、身体を最適化するか

 ――身体の問題を取り除けば、練習時間の大半を表現の練習につぎ込めます。その考え方が実践できれば、確かにピアニストのレベルは飛躍的に向上しますね。

 古屋:同じようなことは、過去の大ピアニストたちの映像を見ても感じます。身体の使い方という意味では、アルトゥール・ルービンシュタインがいちばんきれいです。座っている姿勢からして違います。

 一方、グレン・グールドの弾き姿にはいろいろ思うところがあります。彼は手首の神経症に悩まされていたわけです。もしグールドにアドバイスする機会が持てたとしたら、ずっと良くなっていたと思います。身体の使い方があんなに悪いのにあそこまでの演奏ができているのですから、もっとすごいことができたと思います。

 姿勢の悪さも極めつきですが、彼はあの姿勢でなければ弾けないのかもしれません。そこを無理やり矯正するのは難しい問題です。悩ましいのは、悪い姿勢なのにすごくいい音が出ましたということや、姿勢を矯正して身体の痛みはなくなったけれど、いい音が出なくなってしまったという場合です。そうしたときにどっちを取るかというのはとても難しい問題です。音楽を最適化するか、身体を最適化するかですね。

■正しいメソッドを作ることが重要

 ――“脳科学の力がピアニストのレベルを押し上げる”という理屈が理解できました。そのために今必要なこととはいったいなんでしょうか。

 古屋:日本においては、各音楽大学に僕が考えているような研究室が1つあるだけでよいと思います。ところが新たなことを導入することへのハードルは高く、なかなか実現できないのです。日本の音楽家は才能も感性もとても豊かだと思いますが、身体の使い方を最適にする余地は残されていると思います。なので20代後半で故障して僕のところに相談に来るのです。

 残念なことに才能のある人は往々にして故障するまで聞く耳を持ちません。自分たちは才能があるしコンクールで入賞もしている。何か問題ある? といった感じの上から目線も時折(笑)。

 そういう人たちも20代後半になって身体の不調で僕のところに来るわけです。いい弾き方や練習の仕方を教えていたのに習慣化できなかったのです。良い練習習慣をつけさせるのは本当に難しい。弊害は悪い癖が強化されるだけの反復練習です。ダルビッシュ投手が“練習は正しくやらなければ簡単に裏切られる”と言っていますが、これはとても本質的なことで、音楽家にも当てはまります。

 その意味では正しいメソッドを作ることも重要です。先生たちが正しいメソッドや教育プログラムを作ってライセンスし、音大などで採用してもらうことがファーストステップかなと思います。

 最終的には、ショパン・コンクールの優勝者といったピアノのスーパースターを日本から輩出することが目標です。さらには、ジストニアのない日本も作りたい。そうすれば多くの人々がそれを体験するために日本にやって来るようになると思います。

 僕が目指していることの1つが、科学と音楽は相いれないという考えを取り除きたいということです。科学は先にくるものではないと思います。目的が先にくるものです。それを助けるお手伝いなら科学はたくさんできるはずです。

田中 泰 :日本クラシックソムリエ協会 代表理事

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気をつけよう! 動物からうつる病気はこんなにある!!

2018-11-26 | 猫うさぎ犬、動物

https://mainichi.jp/premier/health/articles/20160218/med/00m/010/012000c?inb=ys

<iframe id="cxWidget_0.45989899589436617" style="height: 0px; display: block;" name="cxWidget_0.45989899589436617" src="https://s-adserver.cxad.cxense.com/adserver/search?media=html&asId=0000000162e02a49&sid=9222356687186286883&useSecureUrls=true&sz=610x75&usi=j4mytm0g7x6qvw1v&rnd=195100849&prnd=jox4j7di5u5hsab6&tzo=-540&parentElementId=cxWidget_0.45989899589436617" frameborder="0" scrolling="no" width="610" height="75"></iframe>動物由来感染症を知っていますか?

 「動物由来感染症」は、動物から人に感染する病気の総称。病原体により、人も動物も重症になるものと、人間だけが重症になるものがあります。その種類は世界保健機関(WHO)が確認しているだけでも世界中で200種類以上。そのうち日本には、寄生虫による病気を含めて数十種類あるといわれています。

主な病気の感染源や感染経路は?

 気をつけるべき感染症とその原因、人間に起こる症状や予防法などをチェックしましょう。

〈イヌ・ネコからうつるもの〉

【エキノコックス症】

■原因:イヌやキツネのふん中に排出されるエキノコックス(サナダムシの一種)の虫卵(ちゅうらん)が感染源。手指や食物、水を介して虫卵が口から入ることで、人にも感染する。日本での主な感染源は、北海道のキタキツネ。

■症状:初期は上腹部の不快感や膨満感。エキノコックスは肝臓に寄生するため、進行すると肝機能障害を発症。感染して数年から十数年後に自覚症状が現れることが多い。

■予防・治療:感染源がいる地域の川や沢の水を飲むときは煮沸する、野山に出かけた後はしっかり手を洗うなどして、虫卵が口に入らないようにする。ふんが混ざっていることがあるので、素手で土をさわるのも控える。人に感染した場合は、手術で感染した肝臓を摘出する。

【パスツレラ症】

■原因:イヌやネコの唾液に含まれるパスツレラ菌が原因。かまれたり、引っかかれたりすることで感染する。エサを口移しで食べさせたり、顔をなめさせたりすることで感染する場合もある。

■症状:傷口が腫れる、化膿するなど。顔をなめられ、蓄膿症になることも。重症化で死亡例もある。高齢者や糖尿病患者、免疫不全患者等の基礎疾患がある人は重症化しやすい。

■予防・治療:エサの口移しなどの過剰接近を避け、引っかかれるなどしたらすぐせっけんと流水で洗い、消毒を。傷が赤くなったり、腫れたりしたときは医療機関で受診すること。感染したときは、抗菌薬で治療する。

【狂犬病】

■原因:かまれた傷から感染。イヌ以外でも狂犬病ウイルスを保有したネコやキツネ、アライグマなどから感染。

■症状:1〜3か月の潜伏期間を経て発症。最初は風邪のような症状で、かまれた箇所に知覚異常が現れる。進行すると不安感、飲水を怖がる恐水症、錯乱等の神経症状が起きる。発症後は致死率が100%。

■予防・治療:日本では50年以上、イヌの狂犬病の発生はないが、海外では死亡する例が多数発生している。海外で動物にかまれたらすぐ傷口をせっけんと流水で洗い、現地の医療機関を受診すること。 また、飼いイヌには、狂犬病ワクチンを接種させる。

〈鳥からうつるもの〉

【鳥インフルエンザ】

■原因:感染した鳥やそのふん尿、死体、臓器等との接触。

■症状:発熱や呼吸器症状(肺炎)が主な症状だが、多臓器不全で死亡する場合もある。

■予防・治療:通常のインフルエンザのように、手洗いやうがいなどで予防。また感染者が出た地域では、病気の鳥や死んだ鳥、野鳥にはむやみに近づかないこと。

【オウム病】

■原因:インコやオウム、ハトなどのふんに含まれる菌を吸い込んだり、かまれたりすることで感染。

■症状:38度以上の急な発熱、たんを伴うせき、全身倦怠(けんたい)感、食欲不振、筋肉痛、頭痛など。重傷化すると、呼吸困難や意識障害を起こし、手当てが遅れるとまれに死亡する場合もある。

■予防・治療:鳥かごはいつも清潔にする。鳥にさわったら手洗いやうがいをし、エサの口移しなど過度な接触は避ける。治療は抗菌薬を投与する。

〈は虫類からうつるもの〉

【サルモネラ症】

■原因:食中毒の一種だが、菌を保有した動物との接触で感染することもある。カメなどのは虫類は、50〜90%が菌を保有。ほかに家畜、イヌ、ネコなども保有していることがある。

■症状:多くの場合、食中毒と同じ胃腸炎症状が起きるものの、無症状の場合もある。敗血症、髄膜炎といった重い症状を伴う場合は、まれに死亡することも。動物は感染しても大抵は症状が出ない。

■予防・治療:動物、とくには虫類にさわったり、飼育スペースを洗ったりした後は、せっけんと流水で手洗いをする。治療は抗菌薬を用いる。

ペットと快適に暮らすために

 動物由来感染症は、大切なペットが原因になることも少なくありません。すでにペットと暮らしている人も、これから暮らす人も、病気の感染を防ぐために必要なことを知っておきましょう。

安心してペットを飼うために知っておきたいこと

●どんな動物を飼う?

 感染症対策の面からみると、どんな菌を保有しているか不明なので野生動物は飼わないこと。拾った動物を飼う場合は、まず獣医師に診てもらいます。

●ペットのトイレや居住スペースは?

 台所、食堂、寝室にトイレや飼育ゲージなどを置くのはNG。乾いたふんが空気中に舞うのを避けるため、エアコンや窓からの風の流れも考えましょう。ペットのトイレや居住スペースを清潔に保つことも重要です。掃除の際に、体調が悪くて抵抗力が落ちているときは、マスクやゴム手袋を使うと安心です。

●予防注射・定期診断を

 予防接種は飼い主の基本マナー。また獣医師と相談し、定期診断やノミ・ダニの駆除などもきちんと行いましょう。

●節度あるふれ合いが大事

 家族と同じ存在でも、エサを口移しで食べさせる、顔をなめさせる、寝室に入れるなどの過剰な接触は控えること。さわった後は、せっけんによる手洗いとうがいを忘れずに。

妊娠中や乳幼児、高齢者はとくに注意を!

●妊娠中

 妊娠中はとくに、寄生虫が原因の「トキソプラズマ症」に用心を。感染したネコ(とくに子ネコ)のふんが口に入る、熱処理していない食肉(とくに豚肉)を食べるなどで罹患(りかん)します。妊娠中に初めて感染した場合は、抗体ができるまでに時間がかかり、胎児の視力や脳に障害を与える心配があります。

●乳幼児と高齢者

 乳幼児や高齢者は抵抗力が低いことが多いので、感染症を引き起こしやすいもの。高い確率でサルモネラ菌を保有しているは虫類は飼わないほうがよいでしょう。また、ペットの爪・毛の手入れや飼育スペースの清掃を徹底するなど、普段から清潔を心がけてペットと暮らすことが重要です。

乳幼児とペット

 ペットを飼う際、感染症以外にも気をつけたいことがあります。ペットの毛やノミ、ダニは、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状や小児ぜんそくを引き起こすことがあるのです。アレルギーの有無がはっきりするまでは、動物との接触は控えたほうがよいでしょう。

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「最強の感染症」狂犬病リスクはイヌだけじゃない

2018-11-26 | 医療、健康

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181125-00000012-mai-soci

 少し前のギネス世界記録に「最も致死率の高い感染症」というカテゴリーがありました。ここにランキングされていたのがHIV感染症(エイズ)と狂犬病です。現在、HIV感染症には数多くの治療薬が開発されており、早期に治療を開始すれば死に至る病ではなくなりました。その一方、狂犬病は発病したら致死率がほぼ100%になるため、現在もランキング1位の感染症と言っていいでしょう。狂犬病の現状や予防法、海外で動物にかまれてしまった場合の対処法について、トラベルメディスンの第一人者である東京医科大学の濱田篤郎教授が解説します。【毎日新聞医療プレミア】

 世界保健機関(WHO)の報告によれば、狂犬病はアジア、アフリカを中心に、世界150カ国以上で毎年5万9000人の患者が発生し、ほぼ全員が死亡しています。

 日本国内では1950年代に根絶されましたが、2006年に京都と横浜で2人の狂犬病患者が発生しました。いずれの患者もフィリピンで狂犬病のイヌにかまれ、帰国後に発病したケースです。

 日本以外で狂犬病の流行がないのはイギリス、北欧、オーストラリア、ニュージーランドなど少数の国になります。これらの国では動物の狂犬病もヒトの狂犬病も報告されていません。また、北米や西ヨーロッパでは動物の狂犬病はありますが、ヒトの患者はわずかです。

 ◇ワクチンで防ぐことができる病気

 アジアやアフリカなどで狂犬病を疑う動物にかまれる頻度はかなり高く、1カ月間滞在すると旅行者の1000人に4人がかまれるとの調査報告もあります。こうした場合でも、すぐにワクチン接種を受ければ発病を防ぐことができます。

 狂犬病を引き起こすウイルスは、かまれた部位から神経を伝わって脳に侵入します。脳に到達すると手遅れですが、それまでに約1カ月以上の時間を要します。この間にワクチンを接種してウイルスを殺してしまえば、発病を防ぐことができるのです。

 ウイルスが脳に到達すると、どんな症状が起きるのでしょうか。まずは発熱がみられ、やがて恐水症状など狂犬病に特徴的な症状が表れます。恐水症状とは、水を飲もうとすると喉の筋肉がけいれんし、水が飲めなくなる症状です。この後、興奮や錯乱などの精神症状が出現し、最終的には昏睡(こんすい)状態に陥り死亡するのです。

 ◇哺乳動物は全て危険

 では、イヌだけが狂犬病を媒介するかというと、それは間違いです。ヒトの狂犬病の9割以上はイヌにかまれて発病していますが、ネコやサルにかまれて感染するケースもあります。つまり哺乳動物は全て危ないということです。

 マイクル・クライトン原作のSF小説「ジュラシック・パーク」にも狂犬病の話が出てきます。物語の冒頭、浜辺で遊んでいた女の子がトカゲらしき小動物(実は小さな恐竜)に手をかまれる事件が起こります。すぐに病院で処置を受けますが、母親が「狂犬病は大丈夫ですか?」と質問します。この問いに医師は「その心配はご無用。トカゲに狂犬病はないんです」と答えます。狂犬病は哺乳動物にのみ感染する病気で、爬虫(はちゅう)類や鳥類には感染しないのです。

 ◇まずは動物に近づかないこと

 それでは、海外に滞在する場合、狂犬病をどのように予防したらいいでしょうか。まず動物に近づかないことが大切な点です。動物好きの人は、周囲にイヌやネコがいると無意識になでてしまうことがありますが、これは海外では絶対にやめましょう。飼育されている動物から狂犬病にかかったケースもあります。

 また、最近は海外で動物と触れ合う場所が増えています。たとえば筆者が経験したケースですが、中国のパンダ動物園で子どものパンダを抱いていた時に、手から滑り落ちて、足をかまれた旅行者がいました。アフリカの自然公園でライオンの赤ちゃんと遊んでいて、手をかまれたという旅行者もいました。パンダもライオンも哺乳動物ですから、かまれたら狂犬病のリスクがあります。このため、いずれの旅行者にもワクチンを接種しました。

 ◇ワクチン接種のタイミング

 海外で動物にかまれた時は、まず傷口をせっけんと流水でよく洗い、アルコール消毒をしてください。そして、できるだけ早く医療機関で狂犬病ワクチンの接種を受けましょう。これは時間との勝負になるので、帰国してからではなく、現地の医療機関を受診して接種を受けることが必要です。なお、かまれた後のワクチン接種は、1カ月間に5回行います。

 医療機関にかかれないような奥地に滞在する人や、駐在などで長期間滞在する人には、出国前にワクチン接種を受けておくことをお勧めします。この場合の接種は3回になります。このような事前のワクチン接種を受けていても、かまれた後の接種は必要ですが、時間が少々遅れても心配いりませんし、接種も2回ですみます。

 なお、日本では狂犬病ワクチンの流通量が大変少ないため、出国前の接種は輸入ワクチンを扱っているトラベルクリニックなどで受けることをお勧めします。費用は約5万円かかります。かまれた後の接種については、検疫所や保健所などに問い合わせていただければ、接種できる医療機関を紹介してくれます。また、健康保険が適用されます。

 ◇日本国内は大丈夫か

 日本では50年に狂犬病予防法が施行され、飼い犬へのワクチン接種が義務化されました。この効果で57年以降は国内から狂犬病が消滅しました。では、現在も本当に国内流行がないかというと、いくつかの不安材料があります。

 一つは、イヌへのワクチン接種率が最近は低下している点です。また、ネコなどには狂犬病ワクチンを接種していないのも心配なところです。もう一つは、野生動物の狂犬病調査が、最近はほとんど行われていないことです。台湾も狂犬病の根絶宣言を出していましたが、13年に野生動物の調査を行ったところ、アナグマの感染が確認されました。

 日本でもアライグマが増加しており、こうした野生動物の調査を行うことが必要な時期に来ています。狂犬病と一口に言っても、患者の管轄は厚生労働省、家畜は農林水産省、野生動物は環境省と異なりますが、最強の感染症の日本再来を防ぐためには、行政が一丸となることが必要なのです。

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