私は、自分の子供の一人に、ずっとつき続けている嘘がある。
3人の子の真ん中、リリ(4歳)と二人っきりになると、私はその嘘をささやく。
「お母さんがいっちばん好きな子供は、リリだよ。子供の中でリリが一番かわいい。
でもこれは、ララ(姉)とルル(弟)には言っちゃダメ。絶対内緒にしてよ。」
これのどこが嘘なのか、というと、私にとっては3人の子、どの子もそれぞれに
かわいくて、いとおしくて、大好きなのだ。
誰か一人のことだけが特別に好き、ということはない。
自分が親になる前は「そんなことってあるのか?親子といえども人間だし相性も
あるだろうから、親でありながら自分にとって可愛い子、可愛くない子というのが
できるんじゃないか?」と思っていたが・・・親になってみたら、何のことはない。
いとも簡単に博愛主義者になれた。
子供それぞれの生まれながらの個性、成長とともに新たに出てくる個性が、それぞれに愛らしい。
では、なぜ、敢えてリリにそんな嘘をつくのか、というと。
リリが間の(上と下がいる)子であることと、自分自身の子供時代の記憶による。
当時、私は5歳だった。
「お父さん、お父さんは子供の中でボクが一番好き?」と問うた弟に、父が「うん」と答えたことがある。
その後は、しばらーーーーーくそのことで父を責めた。
「お父さんは△△(弟)が一番好きって言った!どうして!どうして!」
父はその問いに答えずに「××(私)も大好きだよ」と言うだけだった。
子供心にはたいそう不満であったが、今の私なら、父の気持ちがわかる気がする。
弟は、5人兄弟の真ん中だった。
一番上の子は、親としても初めての子なので、成長と共に遭遇するすべてが親に
とっても初めてということで自然と手がかかり目が届き真剣になる。
一番下の子は、小さいというだけの理由でどうしても甘くなる。
だから、間の子は、放っておかれたような状況になりやすいような気がする。
自分が愛されているかどうかわからない、というのは、子供にとって不安なことでは
ないだろうか。確かに愛されている存在として、自信を持ってもらいたい。
だから、私は今日もリリにささやく。
「お母さんは、子供の中でリリが一番、好きなんだよ。
ララやルルに言ったら『なんでリリだけズルイ!』って怒るはずだから、内緒。
お母さんはリリと離れている時も、一緒の時も、いつでもリリが大好きなんだよ」
・・・嘘はどこかで破綻するものではある。
まぁ、破綻したらその時はその時だ。
「ゴメンね、お母さんがどんなに子供一人一人が好きか解ってもらいたかったから、
そんな嘘をついたんだ」とでも言おう。
3人の子の真ん中、リリ(4歳)と二人っきりになると、私はその嘘をささやく。
「お母さんがいっちばん好きな子供は、リリだよ。子供の中でリリが一番かわいい。
でもこれは、ララ(姉)とルル(弟)には言っちゃダメ。絶対内緒にしてよ。」
これのどこが嘘なのか、というと、私にとっては3人の子、どの子もそれぞれに
かわいくて、いとおしくて、大好きなのだ。
誰か一人のことだけが特別に好き、ということはない。
自分が親になる前は「そんなことってあるのか?親子といえども人間だし相性も
あるだろうから、親でありながら自分にとって可愛い子、可愛くない子というのが
できるんじゃないか?」と思っていたが・・・親になってみたら、何のことはない。
いとも簡単に博愛主義者になれた。
子供それぞれの生まれながらの個性、成長とともに新たに出てくる個性が、それぞれに愛らしい。
では、なぜ、敢えてリリにそんな嘘をつくのか、というと。
リリが間の(上と下がいる)子であることと、自分自身の子供時代の記憶による。
当時、私は5歳だった。
「お父さん、お父さんは子供の中でボクが一番好き?」と問うた弟に、父が「うん」と答えたことがある。
その後は、しばらーーーーーくそのことで父を責めた。
「お父さんは△△(弟)が一番好きって言った!どうして!どうして!」
父はその問いに答えずに「××(私)も大好きだよ」と言うだけだった。
子供心にはたいそう不満であったが、今の私なら、父の気持ちがわかる気がする。
弟は、5人兄弟の真ん中だった。
一番上の子は、親としても初めての子なので、成長と共に遭遇するすべてが親に
とっても初めてということで自然と手がかかり目が届き真剣になる。
一番下の子は、小さいというだけの理由でどうしても甘くなる。
だから、間の子は、放っておかれたような状況になりやすいような気がする。
自分が愛されているかどうかわからない、というのは、子供にとって不安なことでは
ないだろうか。確かに愛されている存在として、自信を持ってもらいたい。
だから、私は今日もリリにささやく。
「お母さんは、子供の中でリリが一番、好きなんだよ。
ララやルルに言ったら『なんでリリだけズルイ!』って怒るはずだから、内緒。
お母さんはリリと離れている時も、一緒の時も、いつでもリリが大好きなんだよ」
・・・嘘はどこかで破綻するものではある。
まぁ、破綻したらその時はその時だ。
「ゴメンね、お母さんがどんなに子供一人一人が好きか解ってもらいたかったから、
そんな嘘をついたんだ」とでも言おう。