レヌカー・ムシカシントーン著
著者は
タイの男性と結婚され、バンコクに住まわれる、日本の女性。
よって、本の題名になっている様に 日本情緒あふれる「タイの自然」が描かれており、 そんじょそこらの案内書とは違う~~~。
「タイでは
一年を三つの季に分ける。
暑季 雨季 寒季 の三季である。」
と いう表現からして 違う。
フツーは 乾期、 雨期といい 2月は乾期というが、著者は寒季だという。
例えば 「蓮の花」という項目では まるで 短篇小説を思わせる書き振りで
、 タイの文化にふれ ご自身の亭主のやんちゃを嘆きつつも~~~という展開。
タイ社会では 不運は因果応報と とらえ、 ハンディの子供が生まれるのも、その親の「業」だと 考える、と。 著者は勿論違う考え方。
このくだりを読んだ時、私はある疑問が氷解。 12月に 図書館でタイの映画を鑑賞。 或る 紳士が述懐するシーン。「 私は散々、悪事を重ねました、その結果が こういうことです、と 目の不自由な自分の子供の肩に手を置く。」
私は呆気にとられ、 怒りさえ感じた。blogに書くことも憚られて書かなかったが
この本の、この頁を読んでストンと胸に落ちた。
文化の違い。
~~~まっことほど左様に、花図鑑とは違う角度のタイの自然と文化を描き出し、読ませる本になっている。