先月、イギリスの雑誌BBCサイエンス・フォーカス誌のサイトで「犬への理解を深めるための7冊の本」という記事を見かけました。
犬を迎える前や迎えた後に、トレーニングの本を読んでみたことがある方は多いと思います。でも内容が難しくて頭に入ってこなかったという経験はないでしょうか?
犬のトレーニング方法って科学的できちんとしたものほど独特の用語が多いです。聞いたこともない長いカタカナの言葉だったり、日本語に訳した用語も日常生活で使わない言葉だったり。
そういった用語をネットで調べてみてもやっぱりピンと来ない。
そういう場合には「急がば回れ」で犬がどんな生き物で、何をどんな風に感じているのか、
どういうシステムで物事を学習するのかという根本的なことから知ったほうが早いかもしれません。
犬についての知識が増えた上で、トレーニングの方法を学ぶと何故そうするのかという理由が理解しやすくなります。
サイエンス・フォーカス誌で紹介されていた書籍はまさにそういうことを助けてくれるものでした。
日本語に訳されているものもあるので、ここで紹介しますね。
初っ端から日本語訳のない本ですみません。
ドッグビヘイビアリストのマット・ワード氏の著書。
犬の五感やケアの方法、トレーニングなどについてイラストでわかりやすく説明しています。
可愛いイラスト中心で読みやすいのでイヌスキーさんの英語学習にも最適です。
次、オーストラリアの動物行動学者クライブ・ウィン博士の著書です。
犬の行動や学習の基本は彼らの「愛する能力」から来ているというテーマで書かれています。
サイエンス・フォーカス誌のイチオシの本でもあり、私も注文しました。
ウィン博士は アメリカのアリゾナ州立大学ケーナイン研究所の設立者でもあります。
次はまた日本語訳のない本なのですが、これすごく面白そうです。
動物行動学者ジョン・ブラッドショー博士の著書です。
この本は犬のことではなく動物人類学に基づいて、動物との関係を通じて人間のことを考えたものです。
「人間はなぜペットを飼うのか?」「なぜ一部の動物だけがペットとして受け入れられるのか?」「害虫は?家畜は?」などが語られているそうです。
ブラッドショー博士はイギリスのブリストル大学の動物人類学研究所の設立者でもあります。
ブラッドショー博士の他の著書は日本語訳が出版されています。
これも犬のことを読み解く本の定番になっています。
次は犬の認知研究の第一人者の一人アレクサンドラ・ホロウィッツ博士の著書。
犬がどのように物事を学習し理解するのかを知るのに必読の書だと私が思っている一冊です。
これはトレーニング本ではありませんが、この本を読むとトレーニングへの理解が深まります。
ホロウィッツ博士の著書は日本語訳も複数あり、どれもお勧め。
長くなったので次回に分けますね。
「サボってないで続きも早くアップしなさいね」
はいニヤ様、その通りでございますね。