SMILES@LA

シェルターからやってきたミックス犬のニコとデカピンのニヤ。どちらの名前もSMILEの犬姉妹の思い出を綴ります。

弱音

2022-02-08 17:43:05 | ひとりごと
冷凍庫の隅っこにニヤのために作ったカボチャバーグがひとつだけ残っている。
霜がついてダメになってるし、そもそも食べる者がいないのに捨てられずにいる。
冷凍庫を開けるたびに胸がチクッとするし、置いといたところでどうにもならない。
わかってはいるけれど手に取ることができない。

キャビネットの中のニヤのためのコーナーにもサプリメントやハーブエキスがそのままになっている。
いや、それどころかニコの薬さえもそのまま。

毎日いろんな思いを込めて触っていたサプリの瓶やカプセルたち。
手に取ると想いが溢れそうで、まだダメみたいです。

あんまり泣くと頭が痛くなるのにね、やっぱり泣いてしまう。


「毎日カプセル外してごはんに混ぜたりピーナッツバターで練ったりしてたあれね?」

うん、あれとかあれとかあれ。

頭が痛くなってきた......。
コメント (7)
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犬と生活音とストレス

2022-02-05 00:48:24 | ごあいさつ/お知らせ
『犬のココカラ』の新しい記事です。

花火や雷だけでなく日常生活の中の特定の音が犬のストレスになったり
音を怖がる理由が身体の痛みだったりすることがありますよということを書いています。


「ニコは大きい音は平気だけど、変な音はイヤだった」

音の出るグリーティングカードとか嫌いだったよね。
後、散歩中のゴミトラックの音がダメだったねえ。

「私は乾燥機のブザーとテレビの緊急のお知らせの音が嫌いだわ」

テレビの音はおかーさんも嫌いだよ。
地震など緊急時に政府から連絡がある時にテレビで警告音がまず流れるんですが
時々前触れもなしに警告音のテストがあるんですよ。
それがビィーッビィーッと最悪に耳障りでうるさいの。

ニヤが怖がるので毎回真剣に腹を立てたものでした。

本日のニコニヤは2016年です。
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ドッグフードの原材料を見てみよう アルモネイチャー

2022-02-04 01:26:25 | ドッグフード原材料シリーズ
ドッグフード原材料シリーズ、今回はイタリアのフードのアルモネイチャーです。

このメーカー、いろいろな意味で非常〜にユニークです。
詳しくは原材料説明の後で。

過去のドッグフード原材料シリーズはこちら

いつもは製品画像の代わりにAmazonのリンクを貼っているんですが
古いタイプのものしか扱いがなかったのでPOCHIさんにリンクしました。


ちょっと珍しいポークを使ったドライフード、他に魚メインのものもあります。

ポーク(生)、白米、イースト、ビートパルプ、米粉、鶏脂肪、
加水分解レバー(ポーク)、ミネラル、リンゴ、
ビルベリー、ほうれん草、ニンジン、クランベリー
フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、グルコサミン
硫酸コンドロイチン、フェノマインド (ブルーベリー、グレープ抽出物)

・栄養添加物
ビタミンA 17,500 IU/kg、ビタミンD3 750IU/kg、ビタミンE 300mg/kg、
ビタミンB1 12mg/kg、ビタミンB2 14mg/kg、
Dパントテン酸カルシウム20mg/kg、ビタミンB6 12mg/kg、
ビタミンB12 0.15mg/kg、ビタミンK 1mg/kg、塩化コリン 2,184mg/kg、
ナイアシン 25mg/kg、ビオチン 0.5mg/kg、葉酸 1mg/kg、
ヨウ素 1.06mg/kg、硫酸銅 15.96mg/kg、キレート銅 7.15mg/kg、
硫酸マンガン 20.67mg/kg、硫酸亜鉛 125.74mg/kg、
キレート亜鉛 151.37mg/kg、セレン 0.03mg/kg、
L-カルニチン 50mg/kg、DLメチオニン 2,930mg/kg、
ローズマリー抽出物 100㎎/㎏

最初の原材料が生のポーク、英語のサイトではポーク50%とあります。
ただし毎度書いているようにこれは重量ベースでの話。
生の肉は水分が多いので重量も重くなるけれど、加熱調理で水分が飛んだ後はカサが減ります。
なのでこの製品も粗タンパク質は23%とやや低めです。
ご存知のように豚肉は部位によって脂肪のつき方にかなり差があります。
製品全体の脂質は14%とあるので、割と脂肪の少ない部分なのかな?
(なのかな?って曖昧なことですみません。)

2番目の白米は英語サイトでは20%とあります。
米の場合は肉と反対に乾物での重量ですから炭水化物は割と多めかもしれません。
ちょっと後ろに米粉と書いてあるので、さらに米の割合が高いわけですしね。
米粉は英語ではブラウンライスと書かれています。玄米ですね。
白米は犬にも比較的消化しやすい穀物ですが、栄養的にはほとんどが炭水化物です。
玄米にはミネラルや食物繊維も含まれますが犬には消化しにくいです。
この製品では玄米を粉に挽いているので、細かく考えられているなという印象です。

イースト、日本語では酵母です。
ビタミンB群や各種アミノ酸を豊富に含みます。

ビートパルプ ビート(砂糖大根)から砂糖を採るために汁を搾った残りの繊維です。
水溶性と不溶性の食物繊維両方を含みます。
この製品は穀類に含まれる繊維が少ないので、この食物繊維が血糖値の急上昇を防ぐ役目をしていると思います。

鶏脂肪 鶏肉の脂肪はオメガ9脂肪酸であるオレイン酸やオメガ6脂肪酸であるリノール酸を多く含みます。
必須脂肪酸であるオメガ6の摂取源、エネルギー源、風味付けなどの目的で配合されます。

加水分解レバー 
加水分解とはタンパク源(この場合は豚レバー)に酸または酵素を加えて
タンパク質をアミノ酸またはペプチドの単位にまで小さく分解したものです。
通常、加水分解タンパク質は風味付け又はアミノ酸摂取が主な目的です。
ちょっと不思議なんですが、この製品は良質の動物性タンパク質が使われているしイーストも入っている。
さらに添加物としてアミノ酸も加えられているのに、なぜわざわざレバーを加水分解する?
レバーはそのまま使った方が栄養素的にも優れていると思うのですが、腑に落ちないところです。

ミネラル なぜかいきなり大雑把な書き方でちょっとビックリです。
「栄養添加物」として別表記されているところにも亜鉛などミネラル類があげられているので、その他のミネラル類なのか?
英語版でもイギリス向けでは単にmineralsと書かれているけれど
アメリカ向けではmineralsの後にカッコ書きで亜鉛、鉄、セレン、銅などが表記されています。
でもそれは、日本向けで栄養添加物として別表記してあるものと同じだし「???」です。
アメリカでは全ての原材料を表記しないといけないので、違う表記の仕方を見ると戸惑います😥 

リンゴ、ビルベリー、ほうれん草、ニンジン、クランベリー、
これらから摂取が期待できるのは主に熱に強い抗酸化物質と食物繊維です。
ビタミンCは代表的な抗酸化物質ですが、熱に弱いので加工品からの摂取は期待できません。
これら食品に含まれるβカロチン、アントシアニンなどの抗酸化物質が細胞の酸化を防いでくれます。
ビルベリーはあまり馴染みのない名前ですが、ブルーベリーとよく似た果物です。
抗酸化物質であるアントシアニンがブルーベリーよりもずっと多いのが特徴です。

フラクトオリゴ糖とマンナンオリゴ糖は糖質のうちの「小糖類」に分類されます。
それ以上分解できない最小単位が単糖。その単糖が2〜3個つながったものが小糖です。
オリゴ糖は水溶性食物繊維でもあり、腸内細菌のエサとなるプレバイオティクスです。

グルコサミンとコンドロイチンはどちらも身体の軟骨に含まれる成分です。
どちらも本来は体内で合成されるのですが加齢と共に少なくなります。
歳を取ると関節が痛くなるのはそのせいです。
2つの成分は関節炎のサプリメントとしてよく知られていますね。
(近いうちにグルコサミンとコンドロイチンについて詳しく書きます)

フェノマインド、え?何だそれは?って思いますよね。
これはカッコ書きしてあるように、ブルーベリーとブドウのアントシアニンを抽出したサプリメントです。
フェノマインドというのは商品名なんですね。
ヨーロッパの製品は時々こんな風に商品名が原材料としてそのまま書かれていることがあります。
犬にブドウはタブーじゃないのか?と思う方もいるかもしれません。
ブドウは実際のところ何が害を及ぼすのかまだ分かっていないんですよ。
フェノマインドについては、抗酸化物質だけを抽出しているので大丈夫なのでしょう。
EUの安全基準は世界一厳しいので、その点は安心だと思います。


「それでこのメーカーは何がユニークなの?」

それね、はいはい。

まずフードの与え方。
アルモネイチャーはウェット6:ドライ4を混ぜて与えることを推奨しています。

少し前までこのメーカーのウェットフードは肉類と少しの野菜のみで
ドライフードのための豪華なトッピングという感じでした。
しかし最近製品のリニューアルがあって、ウェットも総合栄養食になったようです。
ドライフードでリンクを貼ったPOCHIさんでも、いくつかの製品で「在庫が無くなり次第販売終了」と書かれています。
 
ラム(有機)  ポーク(有機)  ビーフ(有機)  チキン(有機)
ターキー(有機)  シリアル  ベジタブルプロテイン  
ミネラル類 ビタミン類

こちらはウェットフードの原材料一覧。
「ちょっと!」と言いたくなるくらいざっくりし過ぎな感じです。

4種類のタンパク源は全てオーガニックで品質は良いものだと思います。
シリアルというのは穀類のことなのですが、何の穀物なのかは表記して欲しい。
これは英語版でも同じような書き方です。

このメーカーのウェットフードはとにかく種類が多いので、いろいろ試してみるのも可能です。


「おかーさんはどう思うの?良いフードなの?ニコも食べたいよ」

全体的に良いフードだと思います。
ハーブ類などが入っていないのでシンプルで使いやすそうですし
原材料の品質にもこだわっている姿勢がうかがえます。

フードのタンパク源は肉も魚もヒューマングレードのものが使われています。
イギリス向けのサイトではその点に触れられており、EUが定める基準をクリアしていると書かれています。
ただしアメリカ向けのサイトではヒューマングレードとは書かれていません。
アメリカではタンパク源だけでなく、全ての原材料と製造工場、運送、保管、包装までが人間向けと同じでないとヒューマングレードと書けないからです。
日本の公式サイトは無いので、ヒューマングレード云々は販売サイトによってまちまちな書き方です。
この点はもったいないなあと思います。

このメーカーの最大のユニークな点は、商業フードを製造販売していながら非営利団体であるところです。
当初は普通の経営形態だったのですが、2018年に経営者がカッペリーノ財団という非営利団体を立ち上げ
自分が持っている株式を全て財団に寄付して自分自身が配当を受け取ることを放棄しました。
カッペリーノ財団は地球の気候変動と闘うことを活動としています。
アルモネイチャーのフードから得られた利益は全てカッペリーノ財団に寄付されます。
これらのことはサイトに書かれているのですが、全部本当ならすごいことです。
すみません、心が汚れているので「全部本当なら」とか書いてしまいます。

ニコニヤが若い頃だったら、一度試しに買ってみたと思います。
表記にいくつか「?」という点はあるものの、原材料そのものには非の打ち所がないです。

今日のニコニヤは2014年夏でした。
コメント (11)
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