(1)今日は風が強いです。すでに火災が発生しているとのこと。火の用心!
私は小さい時に、2度も大火を見ているので、先日のカリフォルニアの大火はもちろんですが、どんな小さな火災でも、火災というとこの時のことを思い出し、他人事とは思えません。
このことは、一度書いた記憶がありますが、ダブってもよいので書いておきましょう。
(2)最初は、小学校入学前の6歳の頃で、「柏木の大火」といって群馬県の災害史にも出て来る歴史的な火災です。
この火災は、神流〔かんな〕川を挟んで両岸に広がっていた柏木の集落と吊り橋がマルマル焼けるという大火でした。もう70年も前のことなので、今からみれば消防設備なども無いに等しく、もっぱら人手頼りの消化でしたから、ついには、ブキッチョの父親も自動車の荷台に乗って現場に向かいました。
父がいつ帰宅したかの記憶はありませんが、家では、電気も止まってしまってろうそくの火を頼りに、母から、入学準備として、大澤の「お」の字を教わり、「上手だ」とおだてられながら練習していたことを思い出しました。
(3)ちなみに、自慢話になりますが、この復旧のために、竹筒の貯金箱に貯めていた700円を寄付しました。父の給料が当時まだ1万円くらいだったでしょうから、それなりの金額だったはずです。父に連れられて中里村神ケ原の西はずれにあった駐在所に届けに行ったこと、しばらくして町長から(型通りでしたが)感謝ハガキが届いたことを覚えています。
えっ!700円はどうして貯めたかって?
それはね、私が賢くメンコイ子供だったので、お客さんが来ると5円・10円・50円とお小遣いをくれたんです。でも、わたしは、毎日10円の羊羹を買ってぺろりと食べたあとはお金を使いませんでしたから、自然と貯まってたんですね。
(4)オット、火災でした。
もう一度は、小学2年頃、母方の実家にいた時に、一軒おいて東隣から出火しました。
この頃もまだ常備消防はなく、近くの公民館に1台、江戸時代のような古びた人力ポンプが大八車に乗っているだけの防火設備があるだけでしたから、ひとたび出荷すれば、誰かが火の見櫓に登ってカンカンカンと半鐘〔はんしょう〕を鳴らして周囲に知らせて、延焼を防ぐくらいのことしかできませんでした。
延焼を免れない恐れがある場合は、被害を少しでも少なくするために、家財道具を運び出して避難させるわけです。小学生だった私もバケツやぞうきんを持って、運び出された箪笥などの脇に立って落ちてくる火の粉を監視したものです。
それから、当時は、農家の大半はまだ藁屋根が部分が残っていましたから、出火すると火が風を呼び、風が燃え上がった藁を巻き上げます。これを消さないと、周辺の家に降り落ちて延焼原因になりますから、この時は、叔父がバケツと雑巾などをもって屋根に上がり、降りかかってきた火の粉を消して回りました。その様子は暗くてよく見えませんでしたが、あの緊張感はイヤものです。
(5)火災は、消化した後も大小のモエクジが出て来て、長く独特な臭いが残り、記憶からも消えませんね。
もうじき春一番が吹くでしょうから、その時も注意しましょう。
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チーチーパッパ チーパッパ
【コレクション 167 近世子どもの絵本 江戸篇・上方篇】
子どもや高齢者が大事にされない社会とはどういう社会でしょうか。それは、現役層が生きるのに必死な社会、最悪は戦乱の社会です。今どうでしょうか。だんだん、強いものが我を通す時代になっていないでしょうか。
このパンフは、横長のA4判で4㌻です。言い直すと、横長のA4判2枚分の用紙を二つ折りしたものです。下には、1・2・3㌻を載せました。
4㌻ 組見本 本書の特色
刊行案内 A4判 2分冊 平均424㌻ 定価2万9千円
1㌻
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2㌻:推薦文・収録作品
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3㌻:本文組方見本
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以上です。
今日は、ここで。
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昨夜の月:満月