神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.407 6浪(高校9年)?

2025-02-12 00:50:49 | 閑話
(1)1月20日の『朝日新聞』31面に「受験する君へ」という教育特集が組まれ、アナウンサーの原千晶という人が登場し、付けられた写真は、ガッツポーズをして明るく幸せそうな雰囲気にあふれていました。
 そういうものはだいたい読みませんから、この時も、アナウンサーの成功談だな思いながらめくり始めました。その時、タイトルに「勉強漬けの6浪 やりきった感」、「医学部全敗 でも道を開く力に」とあるのが見えました。
 男で3~4浪というのは聞いたことがあります。確か、岸田前首相は3浪でした。しかし、医学部とはいえ、女で6浪というのを見て、わが目を疑い、読んでみました。

(2)ご両親が内科医と歯科医という家庭環境で、苦労なく受験生活ができたようです。読むと、次のような経過が書かれていました。
  現役の時:記念受験レベル。
  1浪め:予備校で寮生活。携帯電話禁止なので友達と文通してた。
  2浪めから:毎年のように異なる環境に身を置いた。
  4浪め:落ちて初めて泣いた。
  5浪め:一番きつかった。
  6浪め:これ以上は限界と感じて「ラストにしよう」と決意。

(3)そうして、結局、医学部をあきらめて数学科に入りましたが、悶々としていて、家で「あんなに苦労して勉強したのに」とボヤいたところ、お父さんから「それは苦労じゃないよ。浪人したくてもできない人はたくさんいる」と返されたそうです。その通り。この人のような境遇の人の方がむしろマレです。
 ともかく、そういわれてみて初めて「自分の恵まれた環境に気づき、支えられていることの感謝する大切さを受験で学びました」と・・・。
 この後日譚を読んで少し救われた感じがしました。

(4)その後、就職活動はアナウンサー1本だったといいます。
 では、なぜアナウンサーをめざしたかというと、きっかけは、神社の「福娘」や宝くじの「幸福の女神」のアルバイトで声や明るさを褒められたことだと・・・。
 きっかけは何でもよいとして、これにはまたまた違和感がありました。それだけではありません。最後に受験生に次のような言葉を贈っていました。
 「やりきった経験を大切にすれば道はきっと開けます。」

(5)う~ん!「声や明るさ」は大事。しかし、暗いことも多い当世、明るい声や明るい顔で伝えられることばかりでないことをどうするのか、アナウンサーの矜持はどこにあるのか、ちょっと心配になりました。
 考えてみれば、最近はアナウンサーがタレント気取りとか、お笑いタレントばりに人気取りするとか、ファッション感覚の人もときどき見ます。こういう風潮は、いつまで通用するか疑問です。

    
     多摩川や などてカワウの佇める

【コレクション 166 善隣国宝記】
 外交は「国家の契機」について考える時に重要です。なかなか手が回らないのが残念。
 一般に人のやっている研究はおもしろそうに見えるものですが、編者の田中健夫氏は群馬県高崎の人(1923年生)なので、親近感を感じます。
 このパンフは、A4判、4㌻です。A3判の用紙を二つ折りしてできています。
 ページ数が少ないですから、下に1~3㌻を載せました。
 4㌻は刊行案内・装丁見本です。
    刊行は1995年1月 定価1万5千円 体裁:菊判 772㌻ 集英社

       1㌻

    
        2㌻


        3㌻


 以上です。
 今日はここで。明日はお休みします。

  
    明日は満月

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