神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.401 はやく目覚めよ!

2025-02-05 23:45:17 | 雑評
(1)昨日、経費膨張のことを書きましたが、あれは単にインフレで物価上昇した結果として財政規模が大きくなるということではありません。資本主義経済の発展そのものが様々な問題を引き起こし、国家(政府)に財政を通じて問題解決させる、国家はそれに取り組まざるを得なくなるということです。

(2)もっとも、必要なら国家は必ずやるかというとそういうことはありません。むしろ逆なことが結構あります。たとえば、自動車や機械などの輸出をします。そうすると貿易バランスをとることを迫られます。その結果、農産物の輸入を迫られ、減反したり、食料自給率の低下を「放置」同然にしたりしてきました。それがいまのコメ不足の背景ですが、この間に減反・転作すると支援金を出したりと、まったく勤労国民の利益に反することに財政資金を使うということまでやったことはご存じでしょう。
 「国家は意思を持つ」と言われます。どういう意思かというと、政府を支配するのは議員数の多い有力政党ですから、結局、その政党がよしとする考え方、それを支持して政治資金を援助する(パーティー券を買ってくれる)人や企業の考え方、それが政策として結実していきます。そこに意思が現われます。経費が膨張するのもそこを通じてです。

(3)ところで、今日のNHK「クローズアップ現代」でウクライナ戦争のロシア経済に与えている影響について取り上げていました。それによると、ロシアの軍事費は国家財政の3割になっているそうです。そして、すでに戦死者は9万に達し、兵士不足を補うために、周辺の生活水準の低い地域の兵士などから募集するために、通常の年間所得の数倍にも及ぶ報酬や年金を用意していると報じていました。
 また、国民の不満が出ないような国内対策をやっていて、そのため表向きは今は比較的経済状態はよく見えるようです。しかし、こういうことがいつまで続けられるわけではありません。財政には限りがあります。財政を支える国民や国内経済は無限ではありません。国家は国民あって国家、国民が枯れれば国家も滅びます。万能ではないのです。

(4)日本もかつてはひどい誤りを犯しました。近所の神社やお寺の一角に大きな「忠魂碑」や「忠霊塔」と呼ばれるものがあるのをご存じでしょう。今あれを参拝する人がどれほどいるでしょうか。もはや何であるかも気付かれない建造物になっているのではないでしょうか。
 『進退録』という公文書が宮内公文書館にあることを何回か書きました。そこには、先日書いた「野田羊」さんのように、せっかく農林学校を卒業して帝室林野局に入局できたと思ったら、1年足らずで召集され、2年も3年も引き回され、挙句の果てに戦死広報に載って周知されるという人が次々に出てきます。

(5)今、日本はそのことをあざ笑うかのように軍事強化を続け、もはや国債発行をして軍拡をやり始めています。103万円の壁の解決も大事ですが、もっと大事なことをいう人や政党が少なすぎます。本当に心配です。
 戦争がイヤだ!
 日本の母よ、ロシアの母よ、早く目覚めよ!

    

【コレクション 160 インディアス群書】
 もうこの本が出てから40年近くたつんですね。いくらか読んだだけで全部は読んでいませんが、驚きました。似た本もずいぶん出てますね。
 パンフレットの大きさは、B5判6㌻です。B5判の横長の用紙3枚分を、最初に左から3分の1を折り込み、次に右から3分の1を落ち込むとできます。
 1・2・6㌻を下に載せましたから、この説明は略します。また、6㌻に刊行案内などすべて出ていますから、その他の説明も略し、残りについてだけ書いておきます。
 全体は、
 3・4㌻は2㌻の下半分と同様の内容解説です。
 5㌻上段 推薦文 鶴見俊輔 映画評論家 日本の未来を照らす光
   下段 関連書籍紹介      
        1㌻


       2㌻


         6㌻

 以上です。
 だんだんと短く書く練習をしようと思いますが、今日は失敗しました。
 それから、これからは疲れたときは勝手に休みます。

   
    今日の月
 
 

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