(1)アメリカのバーニー・サンダース上院議員が述べた次の言葉が引用されるのを、ここ3日間で3回も見ました。
「労働者階級を見捨ててきた民主党が、労働者階級に見捨てられたとしても、それほど大きな驚きではない。」
なぜでしょうか。論調を見直してみました。
(2)アメリカの労働者がインフレ〔物価高騰〕のために経済的苦境に陥っていることは大統領戦の中でも言われていました。とくに、トランプ政権の時はよかったが、バイデン政権の下で苦しくなったと。
そこで、まず問題のインフレの原因ですが、背景に2020年ころからの「新型コロナ感染症」があります。これによってアメリカの国民総生産は、1930年の世界恐慌以来で最大で、2008年のリーマン・ショックを上回る30%の下落率を見せました。
こうなれば、頼りになるのは政府の財政政策です。
まず、トランプ政権が、20年3月に「コロナウィルス援助・救済・経済安定化法」を制定して、2兆2千億ドル〔1ドル=150円として約330兆円〕の財政支援をしました。
ついで、バイデン政権が、21年3月に「米国救済計画法」を制定して、1兆9千億ドル〔同約285兆円〕の財政支援をしました。
この合計として約600兆円の巨額の資金が短期間につぎ込まれましたから、これによって国内外で需要が急増しますが、供給が追い付かない事態となり、やがて消費者物価が上がって行きました。
そして、インフレがバイデン政権下で発現しました。こうした状況下で、4年前のトランプ政権下と比べてどうかと聞かれれば、答えは「トランプの方がよかった」となるに決まっています。
(3)ここで、バイデン政権(とハリスさん)は、次のような2つの政策をとるべきでした。
一つは、石油産業や食品産業の価格つり上げの事実を追求することです。インフレは、一般には需要と供給から生じてくる現象ですが、それだけではありません。大手資本〔独占的大企業〕はそうした国民的危機を「好機」として便乗値上げをやってまで儲けようとします。こういう行為に対する警戒心をもって政権運営やるべきでした。そこに政権の姿勢が如実に現れてきます。
もう一つは、福祉政策です。経済的苦境の時、労働者が困るのは、食生活と共に健康問題があります。アメリカは国民皆保険になっていません。65歳以上と低所得者には一定の公的制度がありますが、現役層にはそれがありません。なぜかというと、保険会社が大きな力を持ち公的保険制度に反対しているからです。
実は、オバマ政権で保険加入の義務規定と未加入の罰則規定をもうけ、加入者を増やしました。ところが、トランプ政権が「減税と雇用法」の中にこの規定をなくす条項を入れました。その結果、加入者が激減してしまいました。そこへコロナ蔓延したために、患者数が増え、死者も増得ることになりました。
では、バイデン大統領とハリスさんはどうしたでしょうか。保険会社から多額の政治資金をもらっているために、公的保険制度の強化を言えませんでした。
(4)ダメですねえ。自分で「ガラスの天井」を突破できないようにしていたんです。日本の政治献金・パーティー券と同じです。 スポンサーは、日本でいうなら「97%の国民」=勤労者でなくてはダメです。
もう一つあげましょうか。
ハリスさんは、イスラエルへの軍事支援について「止める」といわず、これについても国民の声を聴くことができませんでした。なぜなら、ユダヤ人グループから政治資金をもらっているからです。そうしてもたもたしているところへ、トランプさんに「大統領になったらすぐに戦争を終結させる」と大見えを切られ、結局、イスラエル批判票を失うことになってしまいました。
(5)今でも、トランプさんには大統領としての品位を感じません。それだけでなく、事態はますます悪い方向です。
話が少し変わりますが、自民党の下村博文さんは裏金問題のために先日の選挙で落選しました。私より6級位下の高校の後輩です。しかし面識はありません。彼も苦労した人のようですが、この落選は彼のこれまでの「経歴」を否定される屈辱だったでしょう。気の毒です。
ハリスさんは、法務畑を歩いてきたそうですからああいうことにはならないかもしれません。しかし、政治資金をもらっていてはいけません。事実、それがもとで、「女性初のアメリカ大統領」を逸し、「女性初のアメリカ大統領候補」に終わってしまいました。
おでこに毛が見えます。
【コレクション 115 近世日本対外関係文献目録】
同じようにパンフレットといっても、こういうのは、パッと目を引いて、自分の専門とか関心外のものでも見てみたくなります。スキャナーの取り込みのせいで、少し鮮明さに欠けるきらいがありますが、ご容赦を。
いちばん下に「A.レランド「日本帝国図」(1715年)神戸市立博物館蔵とあります。
日本の地形全体の特徴がわかります。
大きさは、A4判8㌻です。A4判4枚分の横長の用紙を、最初に左右から4分の1を折り込み、さらに二つ折りするとできます。
全体は、
1㌻ 上掲 平成11〔1999〕年11月 B5判 920㌻
2㌻ 下に載せますからお読みください。説明は略します。
円内は、左が中国大陸、右が日本、間に垂れさがっているのが朝鮮半島です。
3~6㌻ 内容見本
7㌻ 刊行のことば 推薦
*下に載せます。読みにくいですが、見出しだけでも読んでください。
8㌻ 地図 刊行案内
*興味深いので、下に載せます。
以上です。
今日はここで。
ときどき来ますが・・・まだわかりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます