神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.339 責任は

2024-11-20 00:19:41 | 時評
(1)1970年の頃、大学のキャンパスで全共闘のシンパという人と論争をしたことがあります。話していると、だんだん人だかりがしてきて、ついには大学職員が心配してやってきて止めに入って、両社が別方向に帰らせられて終わったのでした。
 発端や話の筋はもう覚えていませんが、当時の学生運動の在り方について、暴れたり大学の設備を破壊するなどの行為はよくないというと、今の政治を変えるためにやっている、というようなことをいうので、目的が正しければ何をやってもいいということにはならないだろうと批判すると、いいんだと言い張りました。
 仕方ないので、当時あった飛行機ハイジャックを例に挙げて、たとえば、九州の人が、親が死にそうだ、急いで帰宅する必要がある、といって飛行機をハイジャックしてもいいのか、というと、親の死に目はその人にとっては重要なことだから、仕方ないというように答えました。
 あの頃の新左翼シンパはこんなふうに短絡的でした。それを若くて純粋とかいってもてはやす人もいましたが、しかし、彼らの中には、大学解体まで叫んでいながら、就職時になって〔形式的なことかもしれませんが〕学長推薦をもらって大企業に就職していったと噂される人もいました。あの人たちももう70~80代、自分の人生の末路をどう迎えているでしょうか。

(2)兵庫の知事選の件、今日の「ひるおび」で恵さんが面白い例を挙げていました。
 ワルだったのが、その後おばあちゃんを背負っているところを見せると、見た人がああいい奴だったんだと思わせられる、というようなことだったでしょうか。
 SNSで拡散した人も含めて、斎藤さんを推した人たちは、少なくとも死者まで出ているパワハラ問題であったことを忘却しているように見えました。拡散されたことを見て、この間悪く言われていたけど、ああこんなにいいことをやってくれていたんだ、では、また賭けてみたい・・・という感じです。このままでは、当事者と遺族は2重に被害者です。
 まだ、100条委員会は継続中ですが、私が理解している限りでは、斎藤さんの目つきは、パワハラ発覚の頃と今とではまったく違います。それだけでも、私はまだあの兵庫の「民意」には納得がいきません。
 あの支持者たちは今後どうするでしょうか。テレビに映っていた「推し」の人たち、嬉しそうでしたが、はて、さて、浮かれていていいですか?

(3)「ひるおび」に出演した元総務相、鳥取県知事の片山善博氏が、国民民主について「国民受けのいいところだけ口出しして、後始末は知りませんよと言ってるようなもの。・・・選挙の時も耳障りのいいとろだけ。非常に無責任だと思います」といったそうです。本当にそう思います。財源など何も言わずに、議席が増えたことをもって、自公を揺さぶっているだけです。
 そして、 「いまの国民民主の案のままでいくと、住民サービスが低下する可能性があります。一番懸念しているのは、教育にしわ寄せがくるんじゃないかと思ってます」、 「政令指定都市は、住民税の税率が高い。学校の教職員の給料を払うんです。担任の先生がまた非正規になったとか、そういうことになりかねない。かなり深刻です」と指摘したそうです。実に鋭い。

(4)ない袖は振れません。財源がなければ、取れるところから取るのがこれまでの定石です。自民党は政治献金をくれるところには弱いです。パーティー券〔献金〕を買ってくれるところです。これは3%の国民(大企業や金持ち層)です。そうすると、大企業の法人税や高額所得者の所得税を上げることはまずしません。そうなれば、経済力のない97%の国民から取る〔消費税〕か、負担を増やす〔年金を上げない、保険料・医療費負担ひき上げ〕しかありません。
 もう今までずうっとこの繰り返しでした。目覚めよ!
 
   

【コレクション 113 昭和天皇発言記録集成】
 これはA4判1枚のチラシですから、下に両面を載せ、余計な説明はしません。
 面白味はありませんが、下の「主な出典・参考文献」は役に立つこともあるでしょう。
        表




      

 以上です。

 1.私はもうずっと一期一会。
 会いたいと思う人は多いですが、「ゆかしきこと」が多くて、いつも失礼しています。
 今日、暮のNHKの紅白歌合戦の出場者が決まったと発表がありました。出演者のうちの知っているのは男女2~3人かな?・・・そもそももう見ていられません。あの振り付けなど、今の若い人にどのくらい受けているのか、アンケート結果でもあれば見たいものです。
 
    
    擬態:なぜこういう翅の模様になったのか?
      人間は自己防衛のためにどんな「擬態」を取っているのか。興味が尽きません。

 2.多摩川で遊んでいると寄ってきました。
 岩肌に 影を映して ひとを待つ      

   

 3.このチョウには思い出があります。
 鮮やかなので、近づいてあちこちから撮ったのにピクリとも動きませんでした。もう夕時でお休みの時間だったのかもしれません。何枚も撮ったのに、光線の加減でうまく撮れず、かろうじてこれだけ残しました。眼がじっとこちらを見ています。 
 夕映えの 御身の姿 とどめばや     
   

 では、ここで。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする