「たて山のそらに聳ゆるををしさにならへとぞ思ふみよのすがたも」
昭和天皇が
皇太子であられた大正十三年
富山県を行幸遊ばされた。
その折に
小矢部市から眺望された秋の立山連峰。
翌年の新年歌会始。
勅題は「山色連天」。
皇太子様は
上記の一首を披露された。
「昭和二十二年十月、戦災で荒廃した富山市へ天皇陛下の行幸があった。広場に集まって陛下を奉迎した群衆が、感激の涙をぼろぼろこぼしながら歌ったのは実に『立山の御歌』であった。期せずして湧きおこった雲表の讃歌の大合唱であった。」広瀬誠著「立山と白山 ‐その歴史・伝説・文学‐」北国出版社刊
来年の全国植樹祭。
富山県民が
渾身のおもてなしを行うならば
再び
天皇陛下と皇后陛下は
感動の一首を詠まれるやも知れぬ。
高橋(社稷の臣)