宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

クリムト展 @都美術館

2019-06-28 17:37:46 | 美術

このところ家にこもって遺品整理で感謝離ばかりしていましたので、少し文化的なこともしなければと上野に出かけました。

4月から始まったクリムト展もあと12日ほどで終了・・・ということで大変混んでいました。入る前にテロ対策の一環として荷物検査がありました。中に入ると長蛇の行列です。入場制限しているため20分ほど待ちました。

2007年にオーストリアへ旅行していろいろクリムトの絵を見てはいますが、「ベートーベンフリース」も出品されているとのことで楽しみでした。

この絵はウィーン分離派会館のコの字形の部屋に、床から3m位の高さに飾られていて、絵はコの字の壁ぐるりに2mほどもある大きなものです。今回の展覧会でもそのようなしつらえで展示されていました。
大きな作品をよく日本まで貸し出されたと思うと、しっかり見なくては・・・
ベートーベンの第9交響曲からイメージして強者、苦しむ人間、幸福を求める人々、精霊、天使、歓喜などですが解釈は難しいです。
しかし、絵の中に金や色石が嵌め込められていてキラッと輝くのです。大作ですが本当に不可思議な絵。

後、印象に残ったのは「女の3代」という絵。赤ちゃんを抱いている若い女性の横には下腹の出た血管が浮き出ている細い腕の老女・・・この絵の中では私はもちろん老女。人間の一生を目の当たりにした絵でした。
クリムトはきらびやかな色彩で女性をたくさん書いています。また風景画も描いていますが私は風景画が結構好きです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする