自粛で延び延びになっていた展覧会を見てきました。大学生の孫もオンライン授業であまり出かけていなかったので誘いました。
この展覧会は見たくてしょうがなかったものです。
写実画は洋画でもスペインリアリズム静物画などで見ていましたが、今回のはすべて日本の画家の書いた作品です。
写真と見まごうばかりの作品が約60点もあります。
人物は髪のやらかい感じ、肌の質感、表情、廻りの小物に至るまで実に超リアル。
静物画もちぎったパン、敷物、果物、陶器のポットなどスペインリアリズム絵画とは一味違い全く写真を見るようです。
風景画もすごいです。樹木の葉一枚一枚、草の一本一本、木の幹の感じ、水面、遠景の家々、・・まるで写真の絵葉書を見る思いです。
動物も毛並みのリアルさ・・
孫は今までの絵画と全く違う絵だと衝撃を受けたと言ってました。
油彩ですが一筆一筆絵の具を重ねて描くようで、透明感があります。
超リアルに描くことは相当な根気と体力がいると思います。描きにくいモチーフを意図して描いていて、まさにそのモチーフに挑戦しているよう私は感じました。
大変な労力で描かれた絵ですから、絵の一枚一枚尊敬の念を持って鑑賞しました。そうしなければ画家に対して失礼になる気がしました。
出口で椅子に座って孫と「素晴らしかったわね」「驚いた」「あんなに描けるって天才」「今までの展覧会と全く違う」「感動した」等々感想を述べ合いました。