段々春になると炉の火が少々暑く感じるようになります。そこで4月は火をあまり見せないように透き木釜を使います。
この釜は平らな広い羽が付いていて、五徳は使わず透木を炉壇の両側に置いてそこに釜の羽を掛けるのです。
透木は、約12cmX2cm、厚さ1cm の木片です。
そこで今日の稽古の始めに初炭をしました。
炉壇に置いた透木の扱いがこの炭手前の稽古になります。それと釜を上げたり、戻したりする時にお釜の羽が炉縁にぶつからないように慎重にする必要があります。
手順としては、普通の初炭点前と同じです。
空気の対流が悪いせいか炭が結構長くもちます。
今月の裏千家オンライン授業では「透木釜」をしていました。業躰先生のお話では透木の材質は歴代の宗匠のお好みでいろいろです。
利休は朴木、宗旦は桐、円能斎は梅とのことでした。
極暑の時期には風炉でも風炉用の透き木釜を使うことがあるとのこと、初めて知りました。