宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

薄茶の掬い方

2022-04-07 17:29:52 | 茶道
今まで考えたことがないようなことで、違うやり方があることで大いに迷いました。
茶の掬い方です。
私は棗の右の方から「つ」の字で掬っていました。そして初心者の生徒さんにもそうお教えしていました。

ところが左上から掬う方がいらっしゃり、戸惑いました。「左上から掬うと山を崩しにくくなるからと、そう習いました」と。
確かに左上から掬うと茶杓を「つ」の字に掬いやすいかもしれません。

稽古が終わってから、急いで手持ちの教則本をいろいろ見ましたが掬い方まではなかなか書かれていません。
しかし鈴木宗保・宗幹著「裏千家の茶の湯」にありました!
【左向こう端から茶杓のかい先を左下向けに入れかい先を返しながら向こう側を掬い取る】と書かれていました。
ウワー、私はずっと間違えてお教えしていたのかも・・・・

水曜クラスの方にもその話をしました。すると一人の生徒さんが「初心者のための茶道教室」を受講しましたが業躰先生から【茶は時計でいうと一時から掬う】と習いました」と言われました。
続いて外国の裏千家教室で習われた方が「左から掬うという方と、右から掬うという方がいて、迷いました」と言われました。


他所のお茶会に何回も行っていましたが棗の拝見をした時、抹茶が使われたのが左か右かは全く気にもしていませんでした。

要するに左でも右でも抹茶の山を崩さないようにすればよいという私なりの結論です。
コメント
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