宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

みちのく いとしい仏たち @東京ステーションギャラリー

2024-01-21 20:04:04 | 美術


久しぶりの雨ですが午後から上がるというので東京駅まで出かけました。
この展覧会、チラシを見てこの仏さまたちに会いに行きたくなったのです。

みちのく(青森・岩手・秋田)のお寺に伝わる民間仏様たちです。
運慶や快慶など有名な仏師によって作られた仏像とは全く違います。
みちのくでは自然環境が厳しく林業や農業 漁業など大変苦労な土地柄です。そこで村に小さな祠(ほこら)お堂に仏師でもない木工する人々が仏像や神像を彫り、祭ってよりどころにしていたそうです。

とても素朴で拙さの残る仏様たちは威厳さは全くありません。優しい目、穏やかな表情で笑みも浮かべています。お不動様も怖いイメージで彫られてますがユーモラスさを感じさせます。村人と同じ目線で守って下さる感じです。
仏様たちのお顔も「あーこういうお顔の方 実際身近にいらっしゃるわ」と思わせます。

素朴とはいえやはり仏様、相対していますと心が落ち着きますし、拝みたくなります。
サイズも20cmくらいの小さい物から1mほどの仏様まで、如来様、お釈迦様、山神様、観音様、不動様そして十王像さまなど130点ほどの仏様にお会いし、心が洗われた様でした。
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