宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

白雲抱幽石

2017-08-03 06:38:50 | 茶道
今日の軸は《白雲抱幽石》を掛けました。出典は寒山詩。
鳥くらいしか通わない高い岩山の上を棲みかとしたなら、白い雲がまるで岩山を抱くように流れていく。
このようなところを棲みかとする人は仙人くらいでしょう。深山隠棲の仙境が頭に浮かびます。

そんな場所で雲を眺めていたらきっと日常の雑念・ストレスから解放されることでしょう。そして自然の大きさに比して人間がちっぽけな存在に見えてきそうです。時々はそんな仙境に身を置きたく思います。

ところで、茶室に禅語を掛けるのは、「茶禅一味」、茶の湯に禅の精神が入ったからです。

それでは「禅」の精神とは?

禅宗は仏像を拝むとか、お経を唱えるというものでなく、ひたすら自分を見つめ、身の回りをいつもきれいにする、身も心も、住環境も…つまり人間生活をする上の術を学ぶような宗教と思います。

茶道をしていると色々禅語を学べます。ただ字面を読むだけでなく文字の奥にある深い意味を考え、味わいながら読むようにしたいです。
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