宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

 読書百遍 意 自ずから通ず

2017-02-07 11:13:00 | 茶道

私は本屋に行くと必ず茶道の本のコーナーに寄ります。図書館に行っても同様です。
興味の対象があるということは幸せなことです。

私のホームページ《宗恒文庫》蘭に載っていますが、今までに随分と読んできました。

本は一回読んでしまえばそのまま本棚に置きっぱなしということが多いです。

しかし折角読んで得た知識・内容はすぐ忘れがちなので、勿体無いです。

この度 本棚から昔読んだ本《茶の湯の文化》谷晃著を読み返してみました。

大事な個所には赤線を引いて、ノートにメモしながらゆっくり集中して読みました。実に「ナルホド」と思うことや、「ソウナンダ」と思うことがてんこ盛りです。

論理的に分析して分かりやすく茶の文化論が展開されており、茶道の位置づけもはっきりしました。
まさに【読書100遍 意 自ずから通ず】です。何回も読み込むことが大切と痛感します。

”茶道っていったい何だろうか”と迷うことがあります。

かつて主人に同行して外国に行って何人かの外国の方と会食している折、私が「茶道をしている」と言った時、「それは何ですか?」と興味むき出しに質問され、茶道について簡単に説明をするのに窮したことがありました。
主人が助け舟を出してくれ、その場は何とかなりましたが、恥ずかしいことでした。

日本人に対しても「茶道とは何か」をうまく説明できるようにしなければなりません。
茶道は点前ばかりではありません。茶道の文化について自分なりにコンパクトに語られるように努力が必要です。
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炭切り

2017-02-05 09:31:08 | 茶道
茶道に不可欠の炭の入手がだんだん困難になってきています。今までは近所の燃料店に頼めば持ってきてくれましたが、1年前から《もう炭は入ってこないです》と言われました。
そこでインターネットで注文し始めました。


組炭は茶道具店で売ってはいますが、茶会の時は使いますが、稽古用にはちょっと・・・。

注文した炭は、30cmほどに切られた炭が10kgほど入っています。炭の質はあまりよくはありませんが、それを自分で切っています。本来なら茶道の炭はあらかじめ水で洗って使うと云いますが、それは省略。

マスクをして手袋をはめてしても、指は爪の中まで真っ黒に、鼻をかむと黒くなります。そういえば灰をふるう時もマスクをしますが、これらの作業は肺に悪いような感じです。

太いものや細いものが混ざっているので、胴炭・管炭・ぎっちょと切り分けていきます。
サイズは規則通りには行きませんが、アバウトで切ります。
皮がはがれてしまうものもあります。この皮は燃やすとパチパチとはじけて畳にまではじけるので危険!


一回で3か月分ほど切っておきます。のこぎりで切るのは力が要りますが、これも茶人?の仕事かなと思います。
切り終わると「あーこれでしばらく稽古できるわ」とほっとします。

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江戸の絶景ー雪月花展@太田記念美術館

2017-02-03 19:19:28 | 美術
まだまだ北風が冷たい日ですが、日差しはたっぷりなので主人と出掛けました。原宿は春節で来日したとみられる観光客で通りは混雑していました。

浮世絵で雪月花をテーマにした展覧会です。
大部分が歌川広重の版画です。

三枚続の浮世絵の三部作、「雪」は《木曽路の山川》・「月」は《武陽金沢八景夜景》・「花」は《阿波鳴門之風景》。この中で「花」と見られる図に花は一枝もなく、鳴門の渦が11個もある風景・・多分渦潮は春のもの、渦を花に見立てたのかしらと思いました。

「雪」で気に入ったのは《江戸名所四季の・隅田川雪中之図》、これも三枚続の物ですが、見事です。またチラシに使われた《深川州崎十万坪》も大胆に鷹が大きく描かれて鷹の眼で雪景色を見ている図です。


「月」で気に入ったのは《月二拾八景之内、弓張月》弓張月が湖に大きく映っています。また《信州更科田毎の月》も田んぼの一つ一つに月が映っている図です。


「花」で気に入ったのは《江戸名所四季 飛鳥山花見》です。飛鳥山に実際に行って見た石碑もちゃんと描かれています。また《江戸名所 御殿山花盛》も華やかです。
浮世絵でも一枚の物も素晴らしいですが、三枚続の物は景色も広々描かれていて見ごたえがあります。

館内には外国人も結構見かけられ、やはり浮世絵は外国の方に人気があるのですね。

帰りの都バスで、私は多分中国人らしき若い女性に「お母さんどうぞ」と席を譲られました。疲れてはいませんでしたが嬉しかったです。降りる時彼女に「ありがとう」と再度お礼を言いました。

行きは山手線に乗ったのですが、杖を突いて優先席の前に立った主人には スマホに夢中の若い日本人らに席を譲られなかったことを思い、若い日本人のマナーが悪くなっているのではと・・・。
コメント (2)
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