宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

六義園散策

2022-04-10 13:56:17 | 日記

5月の気温、青空につられて久しぶりに散策に出掛けました。目指すは六義園。

都内の大きな庭園と同じく、ここも大名屋敷でした。
5代将軍・綱吉に信任の厚かった柳沢吉保の屋敷庭園でした。それが明治に入って岩崎弥太郎が買い取り、昭和にないってから東京都に寄付された庭園です。回遊式築山泉水の庭園。
結構起伏があります。写真↑の藤代峠と称する小山は50段ほどの階段を上って着きます。
和歌の浦の景勝や和歌に詠まれた名勝も庭園に入れこまれています。
日当たりの良い所では五月やツツジも咲いていて自然豊かな場所で気分もとても良いのでゆっくり散策しました。ここの公園の良い所はベンチが沢山あることです。
大名屋敷の庭園は広いので、人と密接、密集することはないです。行きかえりの電車やバスだけしっかりマスクでガードしていれば大丈夫!

約一時間の散策を終えて、近くの東洋文庫ミュージアムにも寄りました。

「シルクロードの旅」展をしていました。仏教もここを通って伝来したこと、またシルクロードは一本道と思いがちですが、3本です。北の方の道と中の道それに海路もあります。大航海時代の事を書いた貴重な本も展示されていました。
2階にはものすごく沢山の貴重な本が天井まで高い本棚にびっしり入っていて圧巻でした。
大河ドラマで「鎌倉殿の13人」に因んでか「吾妻鏡」の本が手前に出されていました。仮名ではなく、みんな漢字で書かれていて意外でした。

駒込駅はツツジで有名です。ホームの両側には手入れされたツツジが何十本もあり、花の時期にはさぞ素晴らしいであろうと想像しつつ家路に着きました。 7693歩の散策でした。

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薄茶の掬い方

2022-04-07 17:29:52 | 茶道
今まで考えたことがないようなことで、違うやり方があることで大いに迷いました。
茶の掬い方です。
私は棗の右の方から「つ」の字で掬っていました。そして初心者の生徒さんにもそうお教えしていました。

ところが左上から掬う方がいらっしゃり、戸惑いました。「左上から掬うと山を崩しにくくなるからと、そう習いました」と。
確かに左上から掬うと茶杓を「つ」の字に掬いやすいかもしれません。

稽古が終わってから、急いで手持ちの教則本をいろいろ見ましたが掬い方まではなかなか書かれていません。
しかし鈴木宗保・宗幹著「裏千家の茶の湯」にありました!
【左向こう端から茶杓のかい先を左下向けに入れかい先を返しながら向こう側を掬い取る】と書かれていました。
ウワー、私はずっと間違えてお教えしていたのかも・・・・

水曜クラスの方にもその話をしました。すると一人の生徒さんが「初心者のための茶道教室」を受講しましたが業躰先生から【茶は時計でいうと一時から掬う】と習いました」と言われました。
続いて外国の裏千家教室で習われた方が「左から掬うという方と、右から掬うという方がいて、迷いました」と言われました。


他所のお茶会に何回も行っていましたが棗の拝見をした時、抹茶が使われたのが左か右かは全く気にもしていませんでした。

要するに左でも右でも抹茶の山を崩さないようにすればよいという私なりの結論です。
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透き木釜で初炭

2022-04-06 16:43:25 | 茶道

段々春になると炉の火が少々暑く感じるようになります。そこで4月は火をあまり見せないように透き木釜を使います。
この釜は平らな広い羽が付いていて、五徳は使わず透木を炉壇の両側に置いてそこに釜の羽を掛けるのです。
透木は、約12cmX2cm、厚さ1cm の木片です。

そこで今日の稽古の始めに初炭をしました。
炉壇に置いた透木の扱いがこの炭手前の稽古になります。それと釜を上げたり、戻したりする時にお釜の羽が炉縁にぶつからないように慎重にする必要があります。
手順としては、普通の初炭点前と同じです。
空気の対流が悪いせいか炭が結構長くもちます。

今月の裏千家オンライン授業では「透木釜」をしていました。業躰先生のお話では透木の材質は歴代の宗匠のお好みでいろいろです。
利休は朴木、宗旦は桐、円能斎は梅とのことでした。

極暑の時期には風炉でも風炉用の透き木釜を使うことがあるとのこと、初めて知りました。
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