宋斤の俳句「早春」昭和十八年八月 第三十六巻二号 近詠 俳句
近詠
大柳風巻き入りて季夏のあり
友來たるみな日焼けたる親しけれ
空中戦熾烈を思ふ雲の峰
日盛りを配給の拍子木打って來る
優雲華に隅々迷信打破を説く
舊盧樹ありてこの玉蟲を得たるなり
蚊姥のそのかげさらに春ける
毎日暑きアンテナたるみ眼の空に
眠り草夜はまことに深寝かな
一つ葉の干からび一葉一葉抜く
足場の根蔵あい風に三尺寝
六橋観句座
洛艸さん 如雨露さんと膝つきあわせたしんみりした句座
梅疎なり塀ゆくほどに谷あがり
春雪や堂後の笹の拓きかけ
春寒や野蒜そよぐが日をもてり
春寒し川中川に映る山
空降りて眉に來りぬ春の雪
降りやみし雨にて草の古座哉
古草に小さき鳥居を植えしかな
近詠
大柳風巻き入りて季夏のあり
友來たるみな日焼けたる親しけれ
空中戦熾烈を思ふ雲の峰
日盛りを配給の拍子木打って來る
優雲華に隅々迷信打破を説く
舊盧樹ありてこの玉蟲を得たるなり
蚊姥のそのかげさらに春ける
毎日暑きアンテナたるみ眼の空に
眠り草夜はまことに深寝かな
一つ葉の干からび一葉一葉抜く
足場の根蔵あい風に三尺寝
六橋観句座
洛艸さん 如雨露さんと膝つきあわせたしんみりした句座
梅疎なり塀ゆくほどに谷あがり
春雪や堂後の笹の拓きかけ
春寒や野蒜そよぐが日をもてり
春寒し川中川に映る山
空降りて眉に來りぬ春の雪
降りやみし雨にて草の古座哉
古草に小さき鳥居を植えしかな
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