宋斤の俳句 「早春」昭和二年十月 第四巻四号 近詠 俳句
近詠
風鐸に落つるは霧の雫かな
下の家はよべの嵐の栗や
句のほかにあそばす空の土の秋
墓きざむ人と語らひ草もみじ
堀の外のもの賣りうたひ秋のはれ
すがれ葉を花屋がしごく雌頭花
縣崖の一鉢しろし菊の中
本興寺蟲干拝観 八月一日
寺涼し太しき廚の樞かな
塔中や深くたれたり青すだれ
早春社九月本會
懸崖や海へ出あそぶとんぼ哉
丘の樹に燈のまどまどや夕月夜
早春社初島例會
碪やんで窓の燈たゞに更くる哉
攖寧抄 大物村事務所
天の川田園の橋高きかな 天の川
鶉 朝風の萱を分かるに鶉鳴く 鶉
早春社櫻宮例會
草浅くなって紫苑の小庭哉
紫苑も燈に往来する蛾ありけり
溢れ蚊に小魚を焼く煙かな
早春社尼崎例會
茣蓙敷いて要の花をうしろ哉
早春社神戸例會
艸いきれ風にあるもの山帰来
近詠
風鐸に落つるは霧の雫かな
下の家はよべの嵐の栗や
句のほかにあそばす空の土の秋
墓きざむ人と語らひ草もみじ
堀の外のもの賣りうたひ秋のはれ
すがれ葉を花屋がしごく雌頭花
縣崖の一鉢しろし菊の中
本興寺蟲干拝観 八月一日
寺涼し太しき廚の樞かな
塔中や深くたれたり青すだれ
早春社九月本會
懸崖や海へ出あそぶとんぼ哉
丘の樹に燈のまどまどや夕月夜
早春社初島例會
碪やんで窓の燈たゞに更くる哉
攖寧抄 大物村事務所
天の川田園の橋高きかな 天の川
鶉 朝風の萱を分かるに鶉鳴く 鶉
早春社櫻宮例會
草浅くなって紫苑の小庭哉
紫苑も燈に往来する蛾ありけり
溢れ蚊に小魚を焼く煙かな
早春社尼崎例會
茣蓙敷いて要の花をうしろ哉
早春社神戸例會
艸いきれ風にあるもの山帰来
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