早春 俳人永尾宋斤

祖父で「早春」を大正15年2月に主宰・創刊した永尾宋斤の俳句・俳語・俳画などからひもといています

宋斤の俳句「早春」昭和六年九月 第十一巻三号 俳句

2021-06-16 | 宋斤の俳句を大正十五年「早春」創刊〜昭和十九年休刊までひもとく
宋斤の俳句「早春」昭和六年九月 第十一巻三号 俳句

   早春社八月句會
蓮咲く脊戸のまちまち夜明けけり

橋上げて蓮田のひろさ乙鳥

醜草のみちに實早や雲の峰

  巨椋池の蓮
蓮見舟浮巣を掠によせにけり

蓮の朝しろくも鷺のかたち哉

魞さくら蓮見の舟の舳哉

蓮見舟あがれば雀里の島

蓮ひろし飛んで弧をえがくみどり鷺

  早春社尼崎例會
裸火に草の葉焦げて鯰割く

町古く祭の宵の燈かな

  早春社同人水曜會
大粒の雨に怒るや蟷螂の子

長雨の今日より霽れむ夾竹桃


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