紫陽花 ー郡山の夕=
佐久間一抱氏のご好意により
宋斤、南畝、一抱、至禾、也陶、峭木の六人
郡山四海亭に集い歓談、句作に愉快なる一夕を過ごした。
暮るゝまで間近あじさい見てゐたり
濠水にしがらく暮れの夏乙鳥
楠公忌 延元元年夏五月二十五日
湊川の戦役で七度再生の精忠を叫ばれたと云う大楠氏の最後の日
「楠茂り」
露光る楠の下にて楠公忌
梅の實を拾ふて案内僧来たる
桐の花賣石古りて町がゝり
日をかくす雲なれ低し行々子
蘆つきて町へしばらく花茨城
乙鳥の敷々初夏の帆帆の白し
睡蓮に去り行く雨の日なりけり
飛びも得ず夜気にふるへも蛾なりけり
甘酒をこぼして水に雲つくる
なき人をしのぶに梅雨の寒さ哉
羅や母の袂の小さき珠數
星更けて青桐音を立てにけり
繭の腹ぺことへこみてあるものよ
長濱や潮に浮く繭一つ
森の闇面に星の涼しけれ
佐久間一抱氏のご好意により
宋斤、南畝、一抱、至禾、也陶、峭木の六人
郡山四海亭に集い歓談、句作に愉快なる一夕を過ごした。
暮るゝまで間近あじさい見てゐたり
濠水にしがらく暮れの夏乙鳥
楠公忌 延元元年夏五月二十五日
湊川の戦役で七度再生の精忠を叫ばれたと云う大楠氏の最後の日
「楠茂り」
露光る楠の下にて楠公忌
梅の實を拾ふて案内僧来たる
桐の花賣石古りて町がゝり
日をかくす雲なれ低し行々子
蘆つきて町へしばらく花茨城
乙鳥の敷々初夏の帆帆の白し
睡蓮に去り行く雨の日なりけり
飛びも得ず夜気にふるへも蛾なりけり
甘酒をこぼして水に雲つくる
なき人をしのぶに梅雨の寒さ哉
羅や母の袂の小さき珠數
星更けて青桐音を立てにけり
繭の腹ぺことへこみてあるものよ
長濱や潮に浮く繭一つ
森の闇面に星の涼しけれ
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