宋斤の俳句 「早春」昭和二年九月 第四巻三号 近詠 俳句
はつ秋の落葉はげしきさくら哉
むし十句旦夕になりにけり
野の家の四五より秋の水通し
水の底米がこぼれて朝の蟲
砧盤蟲のあがりて髭接し
ながながと消もて行くや秋の雲
あかつきを霧たちにけり萩がもと
八朔や朝の茄子に手をぬらす
夜あそびに蟲の畑をふんで行く
踊子の落ちて行くなる渡舟哉
早春社七月例會
蓮池に街がしまひの家裏哉
蓮池へ蚊帳たれ下がり干されけり
早春社北句會
据へに行く灸信心土用かな
簀の子より風ありそめて宵涼し
早春社尼崎句會
野の一路湖見えてより明やすき
短夜や蛙鳴く江を竹責
生駒山納涼句會
頂や秋ひしひしと日の匂ひ
なほもある上は艸山秋麓
打出句会
深溝の病葉浮けて澄みにけり
大物庵句會
新涼や夜目に花ある堤草
はつ秋の落葉はげしきさくら哉
むし十句旦夕になりにけり
野の家の四五より秋の水通し
水の底米がこぼれて朝の蟲
砧盤蟲のあがりて髭接し
ながながと消もて行くや秋の雲
あかつきを霧たちにけり萩がもと
八朔や朝の茄子に手をぬらす
夜あそびに蟲の畑をふんで行く
踊子の落ちて行くなる渡舟哉
早春社七月例會
蓮池に街がしまひの家裏哉
蓮池へ蚊帳たれ下がり干されけり
早春社北句會
据へに行く灸信心土用かな
簀の子より風ありそめて宵涼し
早春社尼崎句會
野の一路湖見えてより明やすき
短夜や蛙鳴く江を竹責
生駒山納涼句會
頂や秋ひしひしと日の匂ひ
なほもある上は艸山秋麓
打出句会
深溝の病葉浮けて澄みにけり
大物庵句會
新涼や夜目に花ある堤草
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