早春 俳人永尾宋斤

祖父で「早春」を大正15年2月に主宰・創刊した永尾宋斤の俳句・俳語・俳画などからひもといています

宋斤の俳句 「早春」昭和三年九月 第六巻三号 近詠・俳句

2021-02-19 | 宋斤の俳句を大正十五年「早春」創刊〜昭和十九年休刊までひもとく
宋斤の俳句 「早春」昭和三年九月 第六巻三号 近詠・俳句

  近詠
秋の蝶大翅を花にたてにけり

旅の肩つよくぞあたる秋日かな

みのむしを蝉啼きたつる霧の陽に

舷に露ふりかかり萩の川

  早春社八月 本句会
宮涼しともりて雨もすこし降る

魚付林に濃きちりかかる鰯雲

舟の燈の涼しき波のこまやかに

遠雷にひろごるばかり鰯雲

鉢水にまひまひまわせ夕涼し

  早春社中央句會
炎天やせんだんこまか散るたへず

  早春社神戸例會
避暑人に悪まるる夜の金龜子

鮎の水蘭下にもちて避暑の宿

  中央同人懇親会 
羽根青きむし来て飛べり夏座敷

 

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