6月18日(日)
富山県中央植物園友の会/きのこ顕微鏡観察入門講座Part2 が「シスチジアと胞子」のテーマで行われた。
参加者は全部で9名、初めて顕微鏡に触れる人が2名居られた。急用の栗林さんに代わって、私が講師を務めた。
流石に、前回受講された方はスムーズに作業をこなす事ができる。
橋屋さんが用意された標本を使ってシスチジアの観察を行った。
実体顕微鏡を使っての切り出しもなかなか容易ではない。
「押しつぶし法」で観察したタマアセタケのシスチジア。タケリタケの子嚢殻(この中に細長い子嚢が入っている)。誰かが持ち込んだ!ブナノホソツクシタケ(不完全体)。
昨年は襞の薄切り切片を観察できたが、今日はそのような余裕はなかった。講師の大変さが身に染みたと同時に、毎回、企画・準備される橋屋さんやきのこ部会の世話人さんの大変さが理解できた。
今回の講座に参加された方で、新たに2名の方が「富山きのこクラブ」に入会された。
「ねェ、講師は上手く行った?」
「まァ、素人は素人なりに…」
「昨日はアユの解禁日だったのに、顕微鏡覗いてたわね」
「まァ、それはそれなりに宿題があったから…」
「顕微鏡始めたら、他のこと出来なくなっちゃうネ」
「ウ~ン………」
今日はアユの解禁日だ!が…昼間からタマキクラゲ(Exidia uvapassa Lloyd)の観察をした。先の顕微鏡観察入門講座で、乾燥させてから切り出すと良いと教わった。
対物マイクロでの目盛り付けもしなくてはならない。
やはり上手く薄片が切り出せない…仕方なく押し潰した。担子器と思われる細胞が見える。胞子はソーセージ型、菌糸にクランプ有り。
顕微鏡の実力のおかげで、とても美しい映像が観察できる。担子器の4本の長い担子柄も良く判る。
しばし、悪戦苦闘したが、最初に「きのこ雑記」へ行って予備知識を仕入れておくべきであった(浅井さんはホントに神様みたいな人だ)。私のような初心者にも理解しやすいようにナビゲートしてくれる。
そんな私が、明日は顕微鏡観察入門講座の臨時講師だ。とても信じられないのだが…
今日(6月11日)と来週 6月18日 の2日間、富山県中央植物園/友の会/きのこ部会の顕微鏡講座が開かれる。
今回の入門講座のテーマは「アミロイドって何? シスチジアって何?」である。
初回の今日のテーマは「アミロイド」と「非アミロイド」
参加者は総勢7名、初めて顕微鏡に触った方が3人…毎回異なったメンバー構成なのに、参加者数はあまり増えない。
栗林さんが講師をされ、「顕微鏡の取扱い方」からきのこの分類、アミロイド、メルツァー氏の説明等の後、色々なきのこの胞子を観察した。
言葉では知っていたが、アミロイド(糊性)と偽アミロイドの違いを良く理解できた。ウグイスチャチチタケ、オキナクサハツ、ハツタケ、ヌメリスギタケモドキ等を観察した。
「顕微鏡観察楽しかった?」
「うん、でも…今回のレポートと次回の講師を仰せ付かったョ」
「ほんとに?橋屋さんも大胆ね…大丈夫なの」
「………」
皆様
昨日、出張帰りの新幹線の時間まで大分時間があったので、浜野顕微鏡へ寄ってきました。橋屋さんお勧めの顕微鏡屋さんで、きのこの人達もかなり利用されているらしいです。
場所は東大赤門前、地下鉄「本郷3丁目」から歩いて5分も掛からない位です。
店主はとても優しい人で、「ど素人なのですけど…」と言うと、懇切丁寧に、色々の説明をしてくれました。初心者にお奨めの本を紹介して貰い、営業用のマニュアルもコピーして頂くこととなりました。
イマージョンオイルを買って、ついでにデジカメとアタッチメントを注文致しました。1時間ほど話込んでしまいましたが、今回の出張は本当に実りの多い出張でした。
皆さんも時間があれば寄ってみると良いと思います。
頂いた名刺を転記しておきます。店主は外回りが多いので、前もって電話をしてくださいとの事でした。
(有)浜野顕微鏡
〒113-0033 東京都文京区本郷5丁目25番18号 東大赤門前
電話:03-3811-4373, 03-3811-4111
FAX:03-3812-1764
携帯:090-3106-6254
「インターネットで注文とか出来ますか?」
「いえ!パソコンには対応していませんので…」
との事でした。
では。