富山きのこクラブの皆様へ
こんにちは、長野の種山です。
定点観察会おつかれさまでした。
こちら長野では里山でも日陰にはまだまだ積雪があり本格的な春はまだ先といった感じです。
昨年見つけたセンボンクヌギタケの様子を見に行ってきました。
他には白い毛むくじゃらの硬質菌や子嚢菌と思われる直径5ミリ程度の小さなチャワンタケような物が見られました。
両方とも種名は判明していません。
_/_/_/_/_/ 種山 裕一_/_/_/_/_/
種山様
富山きのこクラブの皆様 へ
植物園の橋屋です。
きのこのきれいな写真をお送りいただきましてありがとうございました。先日の定点観察会でもセンボンクヌギタケが採れました。このきのこは早春や晩秋など寒い季節に、広葉樹の腐った切株などで見つかることが多いかと思います。
> 他には白い毛むくじゃらの硬質菌や子嚢菌と思われる
> 直径5ミリ程度の小さなチャワンタケような物が見られました。
>
白くて毛むくじゃらの硬質菌は、管孔が非常に細かく、また傘表面の毛が環紋状になっていればアラゲカワラタケの可能性が大きいかと思います。
黒褐色をしたチャワンタケの方はものすごく面白いと思います。
種名や所属はわからないものの、クロチャワンタケ科のきのこではないでしょうか?
この仲間での基本的な資料としては、大谷吉雄先生が1980年に菌学会会報に書かれた「日本産ベニチャワンタケ亜目」が上げられると思います。種山様は菌学会会報のCDをお持ちでしょうから、会報21号のP.149-149をご覧ください。また同じ大谷先生が菌じん研究所研究報告に書かれた「日本産盤菌綱菌類雑記」(1990)もありますので、これも参考にされればと思います。菌じん研の報告はHPからダウンロードすることができます。
_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/
橋屋様
ありがとうございました。
追加の写真です。
「日本のきのこ」掲載写真とくらべて、こちらの方がより純白という感じですがいかがでしょうか。
>黒褐色をしたチャワンタケの方はものすごく面白いと思います。
そうですか!
確かにクロチャワンタケに似ていますが、図鑑では針葉樹となっています。
私がみたものは、近くに赤松はありましたが基質は広葉樹の葉のように見えました。井口さんにも聞いてみようと思います。
_/_/_/_/_/ 種山 裕一_/_/_/_/_/
_/_/ 天野 典英さんからのコメントです_/_/
菌蕈研究所研究報告は以下のサイトで一部が閲覧可能です。
AGROPEDIA(農学情報検索サイト) > AGROLib(農林水産研究成果ライブラリ) > 学・協会等
http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/society/kinjin.html