富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

第18回きのこ観察会/講演会(2005.9.25)

2005年09月28日 | きのこ
「ネェ…今日ホントにきのこ採取に行くの?で大雨だけど…」
「アァ…今日は採取したきのこを使って講演会が有るんだョ」
「私は用事が有るから…フリースきのこも展示してネ」
「………」

今回の中央植物園/友の会/きのこ観察会は富山市三熊 古洞の森である。
天気予報では昼から晴れなのだが…朝から激しく降っている。
流石のきのこ部会員も今日はリタイアかな?と思いつつ集合場所へ行ってみると準備を整えて待っているではないか!

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総勢十数人が2時間ほどで森を一回りして、東屋に集合。夏のキノコと秋のキノコの端境期のせいか、あまりキノコは出ていない。
ドクカラカサタケ[Macrolepiota neomastoidea (Hongo) Hongo]を静々と差してきたメンバーがいた。

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各自昼食後、植物園のドリアスホールに集合し、採取したきのこを展示した。思いのほか沢山の種類のきのこが採取された。
午後1時から公演開始。40~50人位は居るだろうか?沢山の聴衆が集まった。「自分はキノコのことが全く判らないと思う人~」の橋屋さんの質問に、思わず手を上げる。
スギヒラタケ、ニセクロハツ、オオシロカラカサタケに依る中毒事例の説明の後、今日の本題「きのこ中毒を防ぐために」へ。

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写真や現物の毒キノコを説明しながら、橋屋さんの楽しい講義が2時間ほど行われた。中には大学ノート数ページに講演記録を取っている熱心な方も居られた。公演終了後、採取したきのこの鑑定と説明をして頂いた。一種類毎に写真に収めている方も居られた。きのこ初心者にとっては、とても参考になるお話だった。

これからきのこ狩りのトップシーズンだが、毒キノコの犠牲になる人が出ないことを祈るばかりだ。
富山県は、(他見まで出かけて)きのこ狩りをする人が多い…割には毒キノコに関するインフォメーションやきのこ鑑定の類の行政サービスが立ち遅れている県だ。高島先生や橋屋さんのような菌類学の専門家が少ないせいも有るのだろが、計画的な人材育成・確保の施策も必要だろう。

今回のような企画を、継続して催して貰いたいと思う。きのこ部会員も助力を惜しまないだろう。
皆さん、ご苦労様でした(^^)sola1one



マントカラカサタケ

2005年09月25日 | きのこ
12~3日前から通勤バスの窓越しに観ていたのだがどうしても気になり、夜マイカーのヘッドライトでライトアップして撮影しました。
マントがライトに照らされ白く浮かび上がりきれいでした。カサはふわふわと柔らかく手触りはよかった。
(撮影日9月16日)


2これは別の場所で撮影したもの。うまく撮れていなかったので次の日三脚を持って出かけたが、根元から5センチメートルほど残し無くなっていた。周りは破片が全然残っていない。食べようとは思わないが他人に採られると悔しい。
(撮影日9月20日)
いずれも傘の直径約20cm、柄の長さ約40cm
9月25日の観察会で栗林さんに確認してもらってから投稿しました。


神通川の鮎を喰らう会

2005年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は、永瀬宅の裏庭(通称:永瀬森林公園)で「神通川の鮎を喰らう会」だ。
DSCN0669永瀬氏が定年退職されてから続いており、今回で4回目。
毎回、楽しい仲間(某サッシメーカーの開発部隊)と美味しい酒(普通では飲めない…)と地鮎の塩焼き(漁師と化した永瀬さんが捕獲した神通川の天然鮎)がたらふく食える集まりだ。
永瀬森林公園も毎年整備され、とても羨ましいほどの林になっている。

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伊藤家はひたすら串を打つ!塩を振る!地鮎300匹、キス40匹。ソラは皆からご馳走を頂いて満腹…早々にダウン!大きな真鯛も持ち込まれた。大沢野のイチジク、牛の「サガリ」、生食用のトウモロコシ…本格的サーバーからの生ビールで美味しく頂いた。
雨に降られるかと心配したが、何とか持ちこたえた。帰りにユートリア越中で一風呂浴びて…至福の一日であった。



峰の原高原/ペンション「きのこ」

2005年09月21日 | きのこ
北陸3県の栗林きのこ合宿の最終回
(戸隠森林公園/ペンションきのこ/菅平牧場)

DSCN06139月17日(土)戸隠高原を下りて、長野市を抜けて、「湯っ蔵んど」で一風呂浴びて、憧れのペンション「きのこ」に辿り着いた。斜面を利用した上手な設計になっている。
ここは、きのこ画家や白バックきのこ写真家が定宿にし、オーナー自らきのこ図鑑を著している…とんでもない宿だ。
壁には「仙人」のきのこ画が飾られている。
「本物ですか?」「あれは複製だけど、よかったら買ってって…、歳の話をすると怒るけど小林さんはお友達ョ!」
どうやら奥さんは江戸っ子のようだ…チャキチャキの語り口にやさしさが感じられる。

DSCN0604ペンションきのこの愛犬「ボリボリ♂」は中々味のあるワンちゃんだ。3代の中で最も気が強いそうだが、我が家のソラ♀と違ってなかなか人に媚びない所が良い。
「なんでボリボリなのですか?」「毛の色がボリボリに似てるでしょ…、それとボッという音は強い声で呼びやすいでしょ…山の中でも」
柄がボリボリと折れやすいから、僕の故郷ではナラタケをそう呼ぶ…良い名前だ!

DSCN0597ご主人自ら、宿泊客のためにきのこを採取してくるという…でも、でかい舞茸だぞ!美味すぎて反則の鍋⇒雑炊。カラカサタケとササクレヒトヨタケの天婦羅。スモークドチキン。ウラベニホテイシメジのキンピラ 等々 
「ビールが恵比寿というのも良いネェ~ピッタリハマッテるョ。どぶろくも美味い!」「このヒトヨタケ美味しいわ」
「ササクレヒトヨタケよ!間違わないでネ!その辺ににょきにょき生えてくるのョ」
そう言えば、ここの娘さんはタマゴタケを「Amanita hemibapha」と学名で呼ぶそうな…

DSCN0611富山の奥さんたちは、夕食後のスライド学習会をエスケープして(彼女らは鑑定会もすぐにエスケープする不良生徒なのだ)「フリースきのこ製作」コースを受講(指導料+材料費で500円!)。
「先生…針が折れました~」
「まぁ-なんて下手くそなんでしョ!そんなのあなた方が初めてョ」
「先生…針が指に刺さって血がにじんできました~」
「まぁー何を作ってらっしゃるの?チシオタケかしら?」

奥さんの厳しいご指導で半泣きの状態になりながら、それでも出来上がった「きのこ」は様になっている。
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傘に枯葉を頂いたアイタケ、ドクベニタケ、ハナイグチ…だそうだ(^^;
「血と汗と涙の結晶だから非売品…けど相談にのるヮ!」
(現在、妻も中田さんの奥さんもフリースきのこ中毒状態)

DSCN06209月18日(日)出発の朝、「なんだか恥ずかしいなぁ~」と言いながら、気軽に記念撮影に応じていただいた。(こっちは神様にお願いする気分だったのだが…)
「今度くるときは、ワンちゃんも連れてきてネェ」
「ハイ!是非そうさせて頂きます!」

そんなこんなで、栗林さん・橋屋さんお世話様でした。
惜しむらくは、きのこや宴会の写真がピンボケであったこと…デジカメの設定ミスか?腕が悪いのか?酒のせいか?

きのこ大好きさん!ペンション「きのこ」でお会いしましょう(^^)


長野で見たきのこ

2005年09月20日 | きのこ
戸隠と菅平で初めて出会って感激したきのこがあります。

3コゲイロハツタケ(Russula adusta):
ペンションきのこの前のアカマツとシラカバの混生で、カラマツが一本だけ有る場所に群生していました。古いものはクロハツと間違えそうです。傘と柄は暗褐色で切断しても赤みを帯びず徐々に黒くなります。襞の幅はクロハツとクロハツモドキの丁度中間の密度です。

1コゲチャワタカラカサタケ(Lepiota ventriosospora):
戸隠の森林植物園内で池田先生に教えていただきました。外観での判断は私には難しそうです。ぱっと見はワタカラカサタケ!幼時傘が円錐状になる。また鱗片が焦げ茶色です。

3aオオツガタケ(Cortinarius cf.turmalis):
傘の縁部に白色薄膜の外被膜残片を環状に残す特徴が確認できたし、幼菌では傘の中央に白色薄膜が白いカビのように見える。重要な特徴を見ることが出来ました。
(栗林さんからのコメントとMLへの投稿写真を合体させました。sola1one)