富山きのこクラブの皆様
強烈な台風4号も過ぎ去り、梅雨らしからぬ爽やかな天気となりましたね。
富山県中央植物園のきのこ講座が開かれ、25名の参加が有りました。今回の講師は柴田靖さん、はるばる山口からお出でいただきました。富山には一度お出でになった事があるので、ご存知の方もおられるでしょう。
机の上には 色々なにおいの素が用意されています。(10g:ン万円の試薬もあるそうです)
講演が始まる前から、体験学習。
アニス・桂皮(シナモン)・コロハ(フェヌグリーク=いわゆるカレーのにおい)・丁子(クローブ)が用意され香りや味を試しました。兵庫の名部ご夫妻も参加されました。
アニス
⇒初めての経験。においは判然としませんでしたが、歯磨き粉に含まれる爽やかな…噛み潰すと甘味を感じました。
13時30分、橋屋さんの司会で講演が始まりました。
演題は「きのこのにおい」
講演の内容は、詳細を省いて
◆きのこの分類とにおい
◆においを分類学的な特徴に用いる問題点
◆きのこのにおいの役割
◆きのこのにおいは美味しい?
◆きのこのにおい
マツタケ・トリュフ・シイタケ・コウタケ・ブナハリタケ・ニオイワチチタケ・アオイヌシメジの各々のにおいの解説がありました。
化学式や構造図無しのご説明に四苦八苦されておられた様子(^^)
講演終了後、においの体験講座の開始です。
柴田さんは良いにおい7種、悪臭5種を用意されましたが、結局、悪臭のビンは開かず仕舞いでした。
マツタケオール みずみずしいきのこ臭⇒生シイタケ
メチルシンナメート イチゴに含まれる甘い樹脂香
マツタケのにおいは上記2種が混ざっていて、そのバランスが重要だそうです。基本的に生物が嫌うにおいで、食べるのは日本人だけ。これは幼い頃からの教育の影響が多分にあるそうです。そのせいか、私はマツタケをありがたいとは思いません。
ジメチルスルフィド 黒トリュフのトップ臭
ベンズアルデヒド ビターアーモンド:杏仁豆腐
アニスアルデヒド アニス臭
その他、橋屋さんからにおいを発する珍しいきのこ標本が紹介されました。
ニオイアミタケ[Gloeophyllum odoratum (Fr.) Imazeki]
身欠き鰊のにおい?…北海道から送って頂いたそうです。
カワリサルノコシカケ
橋屋さんが採取された貴重な種だそうです。(世界で6例?)「思わず顔をそむけ、吐き気を催す」という人と、「何も感じない」人と二通りの反応がありました。全く不思議ですね。
夕方、柴田さん、名部さんご夫妻を囲んだ夕食会で、楽しいお話も伺えました。2次会でも、地方のきのこ会や魚や烏賊?の話で盛り上がりました。
とても充実した楽しい1日でした。関係者の皆さん、有難うございました。
では。
_/_/_/_/_/ soloa1one _/_/_/_/_/