「海岸のきのこ」について、橋屋さんと栗林さんの投稿を転記します。
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土曜日(11月12日)に栗林さんが氷見で採られたケシボウズタケの仲間を持って来られ、翌日曜日にいっしょに確認に行きました。
場所は小さな集落の前で道路下に出来た幅10mもない小さな砂浜でした。氷見には松田江浜のような大きな浜があるにもかかわらず、ここでケシボウズタケの仲間が見つからないのが理解できません。また日曜日は石川県の県境まで浜のあるたびに降りて調査しましたが、土曜日に栗林さんが見つけられた2箇所以外にケシボウズタケの仲間は見つかりませんでした。
また夕暮れに追われるように神通川の河口の富山市草島の新日本石油北側の浜では、ケシボウズタケの仲間は見つかりませんでしたが、数年ぶりでスナヤマチャワンタケが見つかりました。
このスナヤマチャワンタケは富山県下ではこの浜しか見つかっていません。(北陸でも他の産地は知られていません)
これらから考えるに、海岸のきのこがこれらしか見つからない理由が私にはわかりません。
黒部川河口の荒俣海岸などはどこよりも環境的に恵まれており、また岩瀬浜から常願寺川河口までの海岸には、これら海岸生のきのこが見つかってもまったく不思議はないように思います。
今後機会があれば私も調査する予定ですが、伊藤さんも時間がありましたらぜひ調べていただければとてもうれしいです。
ちなみにケシボウズタケの姿は浜に散らばったウサギの糞そっくりで、神通川河口では「あった!」と思ったら全てウサギの糞でした。これは靴で蹴って柄があるかどうかで判断できます。
富山県中央植物園 橋屋 誠
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先日13日Tulostoma fumbriatum(ナガエノケシボウズタケ)を橋屋さんと確認した日の帰り道、スナヤマチャワンタケの発生も確認できました。
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今日は(11月27日)八重津浜に言ってみました。
この辺りの海岸にウサギの糞が沢山有り、ケシボウズタケと見間違えます。ウサギの糞が半分砂に埋もれているものには、ハチスタケ(Podosordaria jugoyasan)が発生していました。ルーペで見ると傘の表面に黒い穴が沢山有、まるで蜂の巣のようです。その穴の中に子嚢が有胞子が8個並んでいます。傘を切断しようにも私の腕ではとても小さくてうまく切れません。拡大鏡を使いながら何とか写真を撮りました。
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ハチスタケの子嚢の先はメルツァー氏液でアミロイド反応を示し、青色に染まりとてもきれいです。実態顕微鏡下で無ければ切片は切れませんね・・・。
(栗林さんからのメールを転記しました)
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土曜日(11月12日)に栗林さんが氷見で採られたケシボウズタケの仲間を持って来られ、翌日曜日にいっしょに確認に行きました。
場所は小さな集落の前で道路下に出来た幅10mもない小さな砂浜でした。氷見には松田江浜のような大きな浜があるにもかかわらず、ここでケシボウズタケの仲間が見つからないのが理解できません。また日曜日は石川県の県境まで浜のあるたびに降りて調査しましたが、土曜日に栗林さんが見つけられた2箇所以外にケシボウズタケの仲間は見つかりませんでした。
また夕暮れに追われるように神通川の河口の富山市草島の新日本石油北側の浜では、ケシボウズタケの仲間は見つかりませんでしたが、数年ぶりでスナヤマチャワンタケが見つかりました。
このスナヤマチャワンタケは富山県下ではこの浜しか見つかっていません。(北陸でも他の産地は知られていません)
これらから考えるに、海岸のきのこがこれらしか見つからない理由が私にはわかりません。
黒部川河口の荒俣海岸などはどこよりも環境的に恵まれており、また岩瀬浜から常願寺川河口までの海岸には、これら海岸生のきのこが見つかってもまったく不思議はないように思います。
今後機会があれば私も調査する予定ですが、伊藤さんも時間がありましたらぜひ調べていただければとてもうれしいです。
ちなみにケシボウズタケの姿は浜に散らばったウサギの糞そっくりで、神通川河口では「あった!」と思ったら全てウサギの糞でした。これは靴で蹴って柄があるかどうかで判断できます。
富山県中央植物園 橋屋 誠
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今日は(11月27日)八重津浜に言ってみました。
この辺りの海岸にウサギの糞が沢山有り、ケシボウズタケと見間違えます。ウサギの糞が半分砂に埋もれているものには、ハチスタケ(Podosordaria jugoyasan)が発生していました。ルーペで見ると傘の表面に黒い穴が沢山有、まるで蜂の巣のようです。その穴の中に子嚢が有胞子が8個並んでいます。傘を切断しようにも私の腕ではとても小さくてうまく切れません。拡大鏡を使いながら何とか写真を撮りました。
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ハチスタケの子嚢の先はメルツァー氏液でアミロイド反応を示し、青色に染まりとてもきれいです。実態顕微鏡下で無ければ切片は切れませんね・・・。
(栗林さんからのメールを転記しました)
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