1990年代、深刻な内戦を引き起こし、多くの死者を出したボスニア紛争。
その中で国際的にも大きな問題になったのが8000人が殺害された「スレブレニツァの虐殺」
その虐殺の首謀者であり、ラドヴァン・カラジッチをモデルに、
実際にカラジッチの居所を突き止めるためボスニアに入り、
その大物戦犯を追跡したジャーナリストたちの実話が基となったストーリー。
この男、ムスリムやクロアチア人に対する虐殺や民族浄化を指示した罪で、
今も懸賞金500万ドルが賭けられているだが、セルビア正教、軍人らの彼の逃亡を手だすけするネットワークがあると言われ、現在も捕まらずに逃走中。
そんな実話に基づいたストーリーを、なぜ今も逮捕されないのか?
という疑問に迫りつつ、エンタテイメントとしてうまく映画化されている。
特に皆さまに報告してなかったんだけど、「シネトレ」という映画情報サイト様よりお誘いがあり、
我想一個人映画美的女人blogが公認ブロガーに認定となり、
このたび試写で観させて頂きました
事前に小説の方も送って下さっていたので、観る前に読むか観てから読むか悩んだんだけど
結局半分ちょっと、最後の方だけ残して読んでから挑みました~。
だから今回はちょっと違った見方になったかも。
読みながらリチャードギアとかテレンスハワード想像しながら話は進んでいった。
映画化されたものは、セリフもそっくりそのままで、多少省かれてる意外はほぼ同じ。映画のシナリオそのままのよう。
さて、招待いただいたとはいえ今回も遠慮なく、本音でいくぞい
まず、このモデルとなった極悪人
ラドヴァン・カラジッチとはこんな人物Wikipedia ラドヴァン・カラジッチ(Radovan Karad醇吠醇J)
戦場の、スターレポーターと言われた男に、今までのかっこつけオヤジとはひと味違う
イカれた男を演じたのはリチャード・ギア。
嘗て、カメラマンとレポーターというコンビで、今は出世し危険な現場から遠ざかっていたダッグには『クラッシュ』や『ブレイブワン』で注目、テレンス・ハワード。
そこに、頭脳だけは持ってるが親のコネで入社した新人プロデューサー役の
ジェシー・アイゼンバーグを巻き込んで物語は進む。
(このコ、観てないんだけど『イカとクジラ』の男の子。)
この、一見ちぐはぐなトリオが最高
監督は、アメリカで大人気となったTVシリーズ『Ugly Betty』のリチャード・シェパード。(第59回エミー賞で監督賞受賞してます)
『Ugly Betty』観たいなー。サイトはこちら
かつて紛争地域から、伝説的なレポートを送り届けていたサイモンとカメラマンのダック。
しかし,ある事件がもとでサイモンは仕事をクビになる。
一方、本国に戻ったダックは出世していた。
その二人が数年ぶりにボスニアのサラエボで再会する。
"ビッグなネタ"を持っていると言うサイモン。
それは虐殺事件の首謀者であり、戦争犯罪人フォックスの情報だった。
フォックスを狩るため、彼らは危険地帯へと足を踏み入れる…。
7/10
海外での評価はさほどよくもなかったんだけど、
いやいやなかなかどうして(笑) 面白かった~!
難しいテーマを扱ってはいるけど、シリアスになりすぎずに時にシニカルなユーモア交えて
テンポよくスリリングに進む展開、
途中までは本を読んで内容を知った上で観てたわけだけど、
それはそれでどう映像化してるかという風に楽しめた♪
リチャード・ギアの落ちぶれ具合も結構ハマっていたし、テレンス・ハワードとのコンビも息ピッタリでイイ。
そこに、何もわかってない若造が加わることで更に面白いチーム性が生まれてる。
名優二人に混じって堂々たる演技で、ジェシー・アイゼンバーグ良かった
実在するモデルとなったこの男、カラジッチ(映画ではフォックスという名)のことを
わたしは知らなかったのだけど、この半分実話である映画を通して
いかに酷いことをもたらしめた奴であったか知る事が出来たし
また何故今もって捕まらないのか、CIAや国連などの汚い裏側も見せつけられた。
シリアスすぎずにエンターテインメントとして作られてるところが気に入った
時間も長過ぎずちょうどいいしね
フォックスの名の由来はキツネ狩りが趣味ということから。
後半、狩っていた立ち場から狩られる立ち場に追われていく様が面白い。
ありえない~!って部分もあるけど、
あり得ないと思う部分こそがこの映画の"真実"である。
とこの映画の宣伝文句にあるように、
TVで報道されてるものと、実際の出来事には違いがあるのだということも思い知らされる。
そしてエンドロールでは、
ココが真実、ココが虚構。とネタばらしされるのも楽しい。
そんな訳で、期待してなかっただけに 拾いもの的な映画でした~。
公式サイト
The Hunting Party 2007年 アメリカ 103min
5月10日より、順次全国ロードショー
今回、映画のストーリーを原案にしたブログ小説「ハンティング・パーティ」をBIGLOBEで無料公開し、
映画の製作秘話や独占ニュース、関連情報などを小説の展開にあわせて掲載。
このブログ小説をノベライズ版「ハンティング・パーティ」として書籍化したものは4月18日から扶桑社海外文庫より発売中。
ケータイ小説の映画化や映画のブログ小説化はこれまで多数の例があるが、洋画とブログ小説、そして書籍出版化まで含めた3業種に渡ってのクロスメディア展開は初めての取組みとなるらしい。
読んでから観るもよし、観てから読むもよし(※わたくし、まわしものじゃありません)
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2007 8/22 N.Y.プレミアにて
ギア様、老けました。
ジェームズ・ブローリン&テレンス・ハワード。
ジェシー・アイゼンバーグ、今後にも期待!
こちらヴェネチア映画祭にて。
この映画で紅一点のダイアン・クルーガーは出演シーンほんのちょっとだけど
ちょっとワルな情報屋を演じてます
それでは皆さま、楽しい週末を~
いただいたコメントはのちほどお返事します
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