フィリップ・K・ディックの短編小説『調整班』を映像化したSF
そのポスターとはイメージ違って、サスペンスというより実はラブストーリー!?
主演は、マット・ディモン。ターゲットはSFファンというより、「運命」という言葉が好きな女子向き
ほんとはスルー予定だったけど、思いがけず頂いたので試写にて鑑賞
「オーシャンズ12」や「ボーン・アルティメイタム」などの脚本家、ジョージ・ノルフィの初監督作。
ディック 原作の映画作品というと「ブレードランナー」(1982)や「トータル・リコール」(1990)
トムの「マイノリティ・リポート」、ベン&ユマの「ペイチェック」、キアヌの「スキャナー・ダークリー」
近年では、ニコラスの「NEXT」がある。
観てて思い出したのは、ダニー・ボイル監督の「普通じゃない」と、その「NEXT」
NEXTのSF的要素に、運命の相手は決まってる、「普通じゃない」的ニュアンスをほんのちょっとだけ加えたようなテイスト。
(あんなにコメディじゃないけど)
「ヒアアフター」での似合わない霊能者も記憶に新しいマット。
今回は将来有望な若手政治家☆
なのに結構ヒマ人?で、偶然出会った美女を運命のひとと決めつけ、
偶然再会できたバスに3年間も乗り続けて次会えるのを待つくらい一途
原題の「THE ADJUSTMENT BUREAU」は調整局の意味。
だけど、オチャメな感じで邦題「別れさせ屋」でよかったんじゃない?(ウソ)
美しい運命のひとは、「ガリバー旅行記」でお姫様を演じたばかりのエミリー・ブラント。
今度はバレエダンサー。
美しいです
そりゃ ひと目惚れもしちゃいます。
トイレで会った瞬間 お互いすぐにビビビときちゃったふたり
初めて会った数分後にもうキス
展開早っ!
というか、ストーリー的にはものすごく単純。
「運命」を感じて惹き合う二人を、 別れさせ屋、じゃなかった アジャストメント ビューロー="運命調整局"
のヤツらがやってきて、とことん妨害しようとする。
どっかで観たような
折角偶然見つけても、連絡先の番号もらっても、突然現れて邪魔していく。
ところが、そそっかしい調整員がミスをして 二人は再会、それをまた更に調整員の上司がなんとか
忘れさせようと操作、絶対結ばれない様に仕向けようとする。
観てて思うのが、何でそうまでしてくっつけたくないのか?
本人も当然それを質問する。
すごい陰謀が隠されてるのかと思いきや。
ーーーーー返ってきた答えは笑っちゃうくらい単純でした(笑)
この人、「SATC」シーズン3でキャリーと付き合っちゃう議員。
何度も観てる面白い回だからさすがにすぐ気付いちゃった☆
かれこれあれからは10年以上経ってるし老けたね~
その間にも「アイアンマン2」はじめ、いくつかの映画とドラマには出演してた、ジョン・スラッテリー。
そしてこの大御所。
テレンス・スタンプも偉い人で登場☆この存在感
足遅そうだし、いや~何よりマット、帽子が似合わん~! 笑
ファンの人ゴメン
バレリーナのエリースに一目ぼれした政治家のデビッドは、決められた運命を逸脱しないよう世の中を監視している「アジャストメント・ビューロー(運命捜査 局)」に拉致されてしまう。
同局は、本来なら出会う運命にはないデビッドとエリースを引き離そうとするが、2人はその運命にあらがう。
6/10(60点)
期待もしてなかったし、退屈はしなかったしギリギリということで☆
「NEXT」観た時の感想と似た感じ。レビュー読み返したら SFだけどちょっぴりラブストーリー。
って同じこと書いてた。
でもあちらはニコちゃんだから笑わせてもらったし、それにけっこう嫌いじゃない。ジェシカ・ビールも可愛かったし。
こちら、マット・デイモンっていうのがちょっと違和感なのよね~(いや決して嫌いじゃないんだけど)
真面目すぎちゃって堅苦しい。女をひと目で落とさせるようなセクシーさ感じないし(マットゴメン)
「そこ、恋愛禁止~」
話もつっこみどころ多くて真面目にやってるようで実は可笑しい。
壮大な計画、陰謀があるのかと思ったら 大統領になれる玉だから恋なんかしてる場合じゃないの、
だからあの女とはヤメときなさい!どうせ別れるわ、時間の無駄よ!
なんて人の恋にとやかくいいなさんな~
運命かどうかなんて、自分で決めるんじゃ。
とにかく、自分の気持ちに正直に 止められても突き進むマット。(デヴィッド)
笑っちゃうのが、調整局のルール。
水に弱いとかで、雨の日や海の側なんかだと人間が有利だったり、
帽子が必要だったりと一体どういうとこからの発想それ (笑)
この黒人さん、アンソニー・マッキーがなかなか素敵。
ラストの方では、運命に逆らってまで強い力で結ばれてたから俺たち負け、太刀打ちできん。みたいな
八方塞がりで二人がキスをしたら運命の扉が開いて、ハイ、もう恋愛しても大丈夫~めでたしめでたし!
そんなてきとーな?理由のゆるいSFでした(映像がたまにSFってだけじゃ、、、、)
空間を移動出来る行く先々でのドアって、これまでもあったけど
なんだか「どこでもドア」って感じ。
それにしても話が急に3年後、、、、とか11ヶ月後、、、、とか
やけに時間かかった話だなぁ。
上映時間は2時間ないのでこれでちょうどいい感じ。
つっこみどころが面白かったので飽きずに観てたけど、周りには2人もイビキかいて寝てるオジサンが。
特別面白いってわけじゃないけど、デートとかにはいいかも。
もちろんマットファン、フィリップKディックファンもどうぞ
皆似合わないと思ったのか、そのシーンでは被ってたのにポスターでも帽子は外されてる
THE ADJUSTMENT BUREAU 2011年 アメリカ 106min
5月27日(金)よりロードショー
2011/2/14 NYプレミアにて
もちろん 妻、ルシアナさん同伴。マット、顔固まってる
ミテネ